Xiaomi Redmi S2 のレビューです。価格帯を考えるとちょっと方向性と欲する人のセグメントが理解しずらい端末ですがちょっと見ていきます。5月の中旬には所持していましたが公開が遅くなってしまった….
Xiaomi Redmi S2 のレビュー
概要
仕様
Xiaomi Redmi S2の仕様は5.99インチのHD+ディスプレイにプラスチックボディ、SDM625のSoCに3GB or 4GB、32GB or 64GBのRAM/ROMオプションとなっています。デュアルカメラは12MP+5MPのコンボ、セルフィーフロントカメラは16MPのカメラ仕様です。カメラ以外の特徴としてはsimトレーがデュアルsim、microSD対応のトリプルsimトレー仕様となっている点でしょうか。スペックは下記の通りですが色々コストカットされた構成になっています。
製品名 | Xiaomi Redmi S2 |
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ディスプレイ | 5.99″ 720 x 1440 HD+ 18:9 |
SoC | Qualcomm MSM8953 Snapdragon 625, Adreno506 |
RAM/ROM | 3GB/32GB or 4GB/64GB |
カメラ | リア: 12 MP (f/2.2) + 5 MP (深度センサー),ジャイロEIS フロント: 16MP |
対応バンド | 下記はGlobal版の対応バンド 2G: 850 / 900 / 1800 / 1900 3G: 850 / 900 / 1900 / 2100 4G bands LTE band 1(2100), 3(1800), 4(1700/2100), 5(850), 7(2600), 8(900), 20(800), 38(2600), 40(2300) Wifiはb/g/n 5Ghz帯は無し |
bluetooth | 4.2 LE |
バッテリー | 3080mAh |
サイズ | 160.7 x 77.3 x 8.1 mm / 170g |
os | MIUI 10 |
カラー | Gray, Gold, Rose Gold |
※公式サイトの仕様も合わせてご確認ください。
付属品
付属品は下記の通り。保護フィルムは付属していませんが薄いTPUケースが付属しています。
MicroUSB to A USBケーブル
電源アダプタ(EUソケット)
simピン
ユーザーマニュアル
TPUケース
デザイン
端末のデザインはRedmi S2でまず初めに気付くのは本体の素材です。Redmi Noteシリーズはメタルとプラスチックのコンボボディですがこちらは完全にプラスチック製となっています。全体的なデザインはXiaomi Mi 6Xのそれと酷似していますが、アンテナラインのデザインはこちらの端末特有のデザインとなっています。
フロントパネルは2.5Dガラスではなくフラットな仕様である点はコストカット仕様ながらうれしい点です。ディスプレイは18:9のトレンドが組み込まれていますが他のRedmiシリーズと同様にややベゼルは太目となっています。LCDパネルはshenchaoという深センのメーカーとなっており、やや色温度の高い青みの傾向が強いパネルですがHD+ながらシャープでビビットな表示が提供されます。269ppiの密度ながら目視でピクセルの粗さがが気になることはありません。そしてセルフィー端末ということもありフロントにセルフィー向けLEDフラッシュを持っている点も特徴でしょうか。ガラスのスペックは公開されていないためある程度は強度はあるでしょうがいつもながら過信は禁物です。
最近の端末では珍しいフラットなガラス
当方はガラスフィルムがすでに貼ってありますが、一番右側の穴がLEDフラッシュ
バックサイドはもはやXiaomiではおなじみの構成です。垂直デュアルカメラに指紋認証、Mi 6Xと同様にホライズンデザインのアンテナラインとなっています。冒頭で記載した通りプラスチックボディとなっていますが、ぱっと見の質感はメタルのそれのようであり安っぽさは感じません。指紋認証は優秀で快適に利用が可能です。カメラ部分はややバンプしていますが付属のTPUケースがバンプ部分も保護してくれるので使わない手はありません。
カメラのバンプはやや大きめ
ボトムサイドには左からマイク穴、MicroUSBポート、スピーカーという並びです。
トップサイドはイヤフォンジャック、IRポート、マイク穴が配置されています。
いままでのXiaomiで見なかったアンテナラインのデザイン
レフトサイドにはトップ側にsimスロットです。simスロットはnano+nano+MicroSDのトリプルsimトレー仕様で本端末の大きな特徴となっています。ストレージの拡張が提供されるのでRAMが3GBでよいという方には魅力的な仕様です。
トリプルトレー仕様はなかなか無い構成
ライトサイドは上からボリュームボタン、電源ボタンという並びです。特に問題はありません。
端末全体的な印象としてはやや厚みがあり、重さ170gが気になるといったところでしょうか。ただカラーオプションとして提供されるグレーカラーは当方としてはかなりうれしい点です。Redmiといえばグレー、ブラックのツートンが一番当方の好みなので。
ハードとパフォーマンス
おなじみのSDM625なので特に処理能力が優れるということはありませんがディスプレイがHD+ということもあり、Antutuのスコアも7万台と悪くありません。RAM&ROMのコンビと合わせて普段使いで特に問題ないのない使用感が提供されます。しかしSDM625は息が長いSoCになりましたね….
ユーザーインターフェイスとOS
Xiaomi Redmi S2はグローバルモデルとなるため、デフォルトで日本語環境が利用可能です。MIUIはオフィシャルですでに10が提供されており快適な利用が可能になっています。MIUI10は新たなインターフェイスが提供されていますが今までMIUIを使っていた人には特に違和感がないデザインとなっており、機能としても2番めの仮想ホームを作成できるSecond Space、SNSアプリなどを複数アカウントで利用できるデュアルアプリ、指紋認証をつかったアプリのロック、フルスクリーンジェスチャーによるナビゲーション等々が変わらず便利に利用が可能です。アプリ履歴はオペレーションが変わっているので注意が必要な点くらいでしょうか。
ランチャーの見た目はMIUI9と大差ありません
履歴はややオペレーションが変わったところです。下記の通りアプリ一覧で対象のアプリを長押しするとロック、画面分割表示、情報が選択できるようになります。
接続性
接続性についてはXiaomi Redmi S2 は4G3G DSDSでの利用が可能です。sim1で電話回線、sim2でデータ回線のように使い分けが可能です。デフォルトではVoLTEがMIUIのVoLTEキャリアチェックにより無効化されているので、下記の手順でそれを無効化する必要があります。
利用可能なLTEはDocomo系(赤字)やSoftbank系(青字)、紫は両キャリアで共通で以下の通りです。
2G: 850 / 900 / 1800 / 1900 3G: 850 / 900 / 1900 / 2100 4G bands LTE band 1(2100), 3(1800), 4(1700/2100), 5(850), 7(2600), 8(900), 20(800), 38(2600), 40(2300) |
デフォルトではいつもどおりDocomo WCDMAプラスエリアバンドに接続することはできませんが、プラスエリア化作業によりWCDMA B6への接続を確認しています。
カメラ
カメラの構成は12MP+5MPとなっており、5MP側は深度測定のみで利用されているようです。メインセンサーはIMX486、AUXはISOCELLのs5k5e8の構成です。昼光下でのパフォーマンスはいたって良好、ダイナミックレンジはそれほど優れていませんがオートHDRがカバーしてくれます。暗所での写真はややソフトな仕上がりとなりノイズ量も多くなりますがHHTを利用すればノイズは低減されます。ポートレートモードもきれいに撮れ、全体的にみて悪くないパフォーマンス、バジェットフォン各社と比べる比較にならないレベルに良いオールラウンドなカメラですがRedmi Note 5ほどの素晴らしさではないかなという印象です。特に暗所での仕上がりはRedmi Note 5に軍配が上がります。セルフィーはポートレートモードもサポートしておりフラグシップ端末にも負けないレベルの画像が撮れるのでセルフィー需要がある方にもおすすめできる端末です。
※下記リンク先はオリジナルサイズです。モバイルの方はクリックしないようにお願い致します。
バッテリー
バッテリはーRedmiシリーズとしてはやや小さい3080mAhとなっています。またQuick Chargeには対応していないため5V2Aの給電が限界です。給電スピードとしては30分で大体30%前後、フル充電は2時間前後です。バッテリーの持ちとしてはPC Markのバッテリーベンチの結果10h50minとかなり優秀な結果。SDM625のバッテリー効率がきいています。
評価
SDM625のバランスとの取れたパフォーマンスに18:9のディスプレイ、低価格帯ながらまともなパフォーマンスのデュアルカメラとXiaomi Redmi S2は同一価格帯の競合他社と比較すると優秀な端末ですが、Redmi Note 5と比較してしまうとやや見劣りするかなという感想です。優れたデザインとセルフィー特化という点が評価のポイントとなってくるわけですが….なかなか難しい端末です。本ブログを閲覧していただいている諸兄には、コレクションアイテムとしていかがでしょうかといったところでしょうか。特にRedmiのグレーブラックのコンビが好きな方にはぜひ。
購入先
Gearbestが頻繁にクーポンを出しているのでそちらがねらい目です。現在アクティブなクーポンはありませんが130ドル台で購入が可能なタイミングで狙ってみてはいかがでしょうか。
代替の提案
現在RedmiシリーズとしてはRedmi Note 5が圧倒的な出来です。グローバル版もあるので気になる方は下記よりどうぞ。
最安価格については下記も参考にしていただければ幸いです。