Xiaomi Mi 6X の実機レビューです。初音ミクコラボモデルが話題になっていますがRedmi note 5に負けず劣らず素晴らしい端末に仕上がっています。購入先はjoybuyが激安です。
Xiaomi Mi 6X のレビュー
概要
仕様
Xiaomi Mi 6Xの仕様は5.99インチ18:9のFHD+ディスプレイにSoCはSnapdragon 660 AI エディション、RAM&ROMのコンビは4GB/32GB~6GB/128GBと幅広い選択が可能となっています。カメラはデュアルカメラでメインシューターがiMX486 12Mp、サブカメラがIMX376 20Mp、セルフィーが同じくIMX386 20Mpとかなりカメラには重きを置いた構成なっています。選択可能な本体カラーオプションが多いのも魅力的なところです。
製品名 | Xiaomi Mi 6X |
---|---|
ディスプレイ | 5.99″ 1080 x 2160 FHD+ 18:9 |
SoC | Qualcomm SDM660 Snapdragon 660AIE, Adreno512 |
RAM/ROM | 4GB/32GB or 4GB/64GB or 6GB/64GB or 6GB/128GB |
カメラ | リア: 12 MP (f/1.75, IMX486) + 20 MP (f/1.75, IMX376), フロント:20MP(f/2.2 IMX376) |
対応バンド | 下記はGlobal版の対応バンド 2G: 850 / 900 / 1800 / 1900 CDMA 800 / TD-SCDMA 3G: 850 / 900 / 1900 / 2100 4G bands LTE band 1(2100), 3(1800), 5(850), 7(2600), 8(900), 34(2000), 38(2600), 39(1900), 40(2300), 41(2500) Wifiはa/b/g/n/acデュアルバンド構成 |
bluetooth | 5.0 LE |
バッテリー | 3080mAh |
サイズ | 158.7 x 75.4 x 7.3 mm / 168g |
os | MIUI 10 |
カラー | Cherry Pink, Flame Red, Sand Gold, Glacier Blue, Black |
※公式サイトの仕様も合わせてご確認ください。
付属品
付属品は下記の通り。Miロゴが入った薄いTPUケースが付属しています。
Type-C to A USBケーブル
Type-C to イヤフォンジャック
電源アダプタ(USソケット)
simピン
ユーザーマニュアル
TPUケース
TPUケースはデザインを損ねない薄いケース
デザイン
端末のデザインは先に投稿したRedmi S2によく似ています。本体は非常に薄い7.3㎜となっており、フルメタル構成で非常にスタイリッシュにまとまったデザインとなっています。当方は薄い端末が好きなのでここ最近のXiaomiでまず一番気に入ったデザインです。ボディは持ちやすくその薄さから軽い印象ですがXiaomiのメタルボディにありがちなすべりやすい加工になっているので、付属のTPUケースを活用するとよいです。かなり突出したカメラのバンプもカバーされているので安心して利用できるケースになっています。またその薄さからかイヤフォンジャックはサポートされていません。
薄くスタイリッシュなボディ
フロントパネルはゴリラガラス3の2.5Dデザインになっています。18:9のディスプレイはXiaomiの低価格帯のモデルでよくみる天馬の青みが強いディスプレイです。FHDのディスプレイ表示はビビットでシャープ、日本人好みの色温度で何ら問題のない環境を提供してくれます。昼光下でもダイナミックにコントラストを調整するMIUIの機能により視認性も上々です。またこちらの端末もセルフィー需要をカバーするカメラ端末としてフロントにLEDフラッシュライトを持っているタイプです。かなり明るいLEDフラッシュが利用できます。また20MPのカメラを利用したフェイスアンロックは認識率もよく便利に利用が可能です。
ベゼル幅はそれなり
セルフィー需要向けにフロントLED搭載
バックサイドはRedmiシリーズとは異なりフルメタルのユニボディです。配置はここ最近Xiaomi端末で採用されているデザイン、垂直デュアルカメラに指紋認証とホライズンデザインのアンテナラインとなっています。写真の通りカメラのバンプは本体の薄さからかかなり突出しています。デザインは垂直カメラ仕様になったMi 5Xといった感じでしょうか。指紋認証についてはほかのXiaomi端末と同様に認識率アンロックスピードともに優れ快適な利用が可能です。
かなり突出したカメラモジュール部分
Mi 5Xと同じホライズンアンテナライン
ボトムサイドには左からマイク穴、Type-Cポート、スピーカーという並びです。音声出力はこちらのスピーカーからのモノラル出力ですが特に癖がないフラットな音が出力されます。
トップサイドはIRポート、マイク穴が配置されています。
レフトサイドにはトップ側にsimスロットです。simスロットはnano+nanosimトレーです。microSDはサポートされません。
ミッドフレームもかなり薄型
印字付きのsimトレー使い易いデザイン
ライトサイドは上からボリュームボタン、電源ボタンという並びです。ちょうどよりクリック感で快適な利用が可能です。
Xiaomi Mi 6X はXiaomi随一の端末の薄さとここ直近で採用されているデザインがうまくマッチした筐体になっています。カラーオプションも多いので好みの一台が選びやすいのもよい点です。写真は左からRedmi S2、Mi 6X、Redmi note 5です。
ここ最近Xiaomi端末はほぼ同じようなデザイン
ハードとパフォーマンス
SoCはミッドレンジのSDM660AIEとなります。SDM700系の登場によりやや影が薄くなった感はありますが、ミッドハイのパフォーマンスは健在で同一SoCを積んだ端末が軒並み$400オーバーであることを考えると、素晴らしいコストパフォーマンスであると思います。Antutuのスコアは13万後半と高い数値を見せてくれ、GPUのパフォーマンスもSD8××系ほどではありませんがなかなかのスコアをマークしてくれます。
大体のゲームは過不足なく3Dゲームは標準画質でなんなくこなすそういったイメージでいてもらえば間違いはありません。RAM&ROMのコンビも4G32GB~6GB128GBまで選択が可能なので用途に応じて選択していただけると思います。ちなみに当方の端末は4GB/64GBですが特に不都合は現状ありません。
SDM660AIEのパフォーマンスは十分
ユーザーインターフェイスとOS
Xiaomi Mi 6は中国向けモデルのため出荷時はChinaStableのOS、MIUI9環境でした。ChinaStableのRomでは中国語か英語のみがサポートされており、日本語を利用したい場合は公式グローバルROMが無い現状、Xiaomi.euなどが選択肢となります。もちろんromの入れ替えはBootloaderのアンロック、TWRPの導入が必要になるので初心者の方にはややハードルが高い端末です。そしてBootloaderアンロックについては360Hの待ち時間が発生することも忘れてはいけません。ChinaStableで利用する場合はMiApp StoreでGoogle Playをインストールし、Morelocale2を利用したアプリ日本語ロケールの選択によりBootloaderアンロックまでの2週間を過ごせばよいかと思われます。
Xiaomi.euではMIUI10が提供されており快適な日本語環境の利用が可能になっています。MIUI10は新たなインターフェイスが提供されていますが今までMIUIを使っていた人には特に違和感がないデザインとなっており、機能としても2番めの仮想ホームを作成できるSecond Space、SNSアプリなどを複数アカウントで利用できるデュアルアプリ、指紋認証をつかったアプリのロック等々が変わらず便利に利用が可能です。
いつものランチャー
ステップカウンターセンサーは搭載されていません
Xiaomi.euなら日本語もばっちり
フェイスアンロックもサポート。快速にアンロックが可能
天馬パネルにオールIMXセンサー搭載
接続性
接続性についてはXiaomi Mi 6X は4G4G DSDVでの利用が可能です。sim1で電話回線、sim2でデータ回線のように使い分けが可能です。デフォルトではVoLTEがMIUIのVoLTEキャリアチェックにより無効化されているので、下記の手順でそれを無効化することにより、4G4G デュアルVoLTE環境の利用が可能になります。
利用可能なLTEはDocomo系(赤字)やSoftbank系(青字)、紫は両キャリアで共通で以下の通りです。
2G: 850 / 900 / 1800 / 1900 3G: 850 / 900 / 1900 / 2100 4G bands LTE 1(2100), 3(1800), 5(850), 7(2600), 8(900), 34(2000), 38(2600), 39(1900), 40(2300), 41(2500) |
デフォルトではいつもどおりDocomo WCDMAプラスエリアバンドに接続することはできませんが、プラスエリア化作業によりWCDMA B6への接続を確認しています。
カメラ
カメラの構成はオールSony IMX構成となっており、リアカメラは12 MP (f/1.75, IMX486) + 20 MP (f/1.75, IMX376)のコンボです。昼光下でのパフォーマンスはここ直近で素晴らしかったRedmi Note 5と比較するとディティール、色彩がよりよくなっています。問題は暗所です。センサーのパフォーマンスを考えれるとなんとなくRedmi note 5よりも良い仕上がりが期待できそうですが、残念ながらそうではありません。
過去のレビューで暗所でISO値がデフォルトでやたらと高くなるMi Max 2がありましたがMi 6Xもまさにそんな感じです。オートモードで取得する暗所の撮影はデフォルトのISO値がやたらと高く設定されているようで、無駄に明るく撮れてしまいノイズがちょっと目だち画像がソフトに仕上がる傾向があります。HHTを有効にすれば暗所でのディティールも保てますがややノイズは気になるかもしれません。マニュアルでISO値を下げて撮影すればカバーは可能ですがちょっと残念な点です。
MIUIのアップデートで修正されればよいのですが、現状当方の評価としては昼光はMi 6X、暗所はRedmi note 5といった感じです。とかなり厳しめの評価となってしまいましたが、単純に他メーカーの同一価格帯のバジェットフォンと比べたら圧倒的に良いということは間違いないです。
※下記リンク先はオリジナルサイズです。モバイルの方はクリックしないようにお願い致します。作例の最後がHHTを有効にした暗所の例です。
バッテリー
バッテリーはMiシリーズとして大きくも小さくもない3080mAhとなっています。Quick Charge 3.0に対応で給電スピードとしては1時間40分前後でフル充電という感じです。バッテリーの持ちとしてはPC Markのバッテリーベンチの結果は8h37minというパフォーマンスでバッテリーサイズを考えればかなり優秀な結果となっています。バッテリーの持ちを気にする方はRedmi note 5のほうがおすすめという感じですね。しかしMi A1のAOSP ROMと比較してMIUIのタスクキルが強烈なためかかなりバッテリーの持ちは良いですね。
評価
Xiaomi Mi 6x でまず言っておきたいのはこの価格帯でSDM660AIEを積んだ端末というのはほかにないという点です。OPPOのR15と比較するとほぼ半額。それだけでもかなりのコストパフォーマンスですが薄いスタイリッシュなボディとオールIMX構成のデュアルカメラという点でも端末コストを考えればほかのメーカーにはない大きなアドバンテージがあると感じています。カメラの仕上がりは暗所についてやや不満はありますが今後のアップデートで調整されればRedmi note 5の価格差にも十分満足できる端末になると感じています。Xiaomiの端末はそれぞれが低価格で素晴らしいパフォーマンスを示してくれるので選択が難しいところですが、現状$200前後の端末であればRedmi note 5 4GB/64GBかMi 6Xを選択しておけばまず間違いはないと思います。デザインについてはここ最近Xiaomiで採用されているユニバーサルなデザインで好みは分かれると思いますが、いやーやっぱり薄いボディの端末はいいなぁという当方の個人的な好みが色濃く繁栄されています。
購入先
2018年7月現在、圧倒的にjoybuyが安いです。ほかのリセラーとは比べ物にならない価格差があります。興味はがある方は以下よりチェックしてみていただければ幸いです。
代替の提案
対抗馬は現状Redmi Note 5 4GB/64GBです。グローバル版もあるので気になる方は下記よりどうぞ。
最安価格については下記も参考にしていただければ幸いです。