Oneplus 7 のレビューです。Oneplus の今シーズンのラインナップはプロとノーマル版の2通りとなりました。 SOC は SDM 855で共通、全画面90hzディスプレイとティアドロップノッチディスプレイ が大きな差分となっています。7 Proは機能を追求したものとなっており、7のほうはマイナーバージョンアップのイメージでしょうか。Oneplus 6Tは コストパフォーマンスに優れた製品でしたがOneplus 7も負けていません。見た目的には大きな変更はありませんが全体的に非常に優れた製品として仕上がっています。特に私が気に入ったアップグレード点としてはステレオスピーカーと明るくなった画面、そしてより反応が良くなった画面内指紋認証だと思います。
主要スペック
製品名 | Oneplus 7 |
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ディスプレイ | 6.41″ 1080 x 2340 FHD+ 19.5:9 Optic AMOLED ゴリラガラス6 |
SoC | Qualcomm SDM855 Snapdragon 855, Adreno640 |
RAM/ROM | 6GB/128GB or 8GB/256GB |
カメラ | リア: 48 MP (Sony IMX586 f/1.7, OIS) + 5 MP ( f/2.4) フロント:16 MP (Sony IMX371 f/2.0, 25mm, 1/3", 1.0µm EIS) |
対応バンド | 2G: 850 / 900 / 1800 / 1900 CDMA 800 / 1900 TD-SCDMA 3G: 800/ 850 / 900 / 1900 / 2100 (B6、B19をサポート) 4G bands LTE 1(2100), 2(1900), 3(1800), 4(1700/2100), 5(850), 7(2600), 8(900), 12(700), 13(700), 17(700), 18(800), 19(800), 20(800), 26(850), 28(700), 29(700), 32(1500), 34(2000), 38(2600), 39(1900), 40(2300), 41(2500) Wifiはa/b/g/n/acデュアルバンド構成 |
bluetooth | 5.0 LE (aptX HDをサポート) |
バッテリー | 3700mAh |
サイズ | 157.7 x 74.8 x 8.2 mm / 182g |
os | Oxygen OS 9.5 Android 9 |
カラー | Mirro Grey, Red |
付属品
付属品は20Wの急速充電器と Type-C DASH Chargeケーブルです。 TPUケースも付属しており、 画面には既に TPUフィルムが貼り付けてあるためすぐに利用が開始できます。相変わらずヘッドホンジャックはないため、 Type-Cの変換ドングルが欲しいところですか残念ながら6Tには付属していたそれは今回付属していません。
付属TPUケースはやや厚みがあります
デザイン
Oneplus 7 のデザインは6Tと比較して大きな変更はありません。全体的に見て取れる点としてはカラーラインナップが変わったことです。当方が購入したのはミラーグレーモデルとなりますが、他のカラーとしては赤も準備されています。今回はサンドグラスモデルが用意されていません。大きさはほぼ変わりませんがボディは薄くなり重量も軽くなっています。アルミメタルのフレームにガラスサンドデザインはこちらも共通であり非常に滑らかな仕上がりになっています。相変わらずサイドフレームは細く持ちやすいデザインです。サンドグラスモデルがないので指紋を気にされる方はやや残念な点かもしれません。ガラスの配置は全面がゴリラガラス6で背面がゴリラガラス5の配置となっているようです。非常に強度が高いゴリラガラスですが細かい傷が入ることで強度は下がってしまうのでケースは使いたいところです。
ビルドクオリティは高く美しい製品
スイッチやボタンは前モデルと共通の配置です。 左側にボリュームボタン、右側にアラートスライダー及び電源ボタンが配置されています。
サイドフレームは細く持ちやすさも上々
上部がアラートスライダー、Oneplusの便利な仕様
simカードは内部にゴミや水分が入らないようにパッキン仕様となっておりますが、正式な耐水保護評価を得ている製品ではないので過信は禁物です。
Simトレイの赤い部分がパッキン
前面は両サイドが細いベゼルになっていますが、スピーカーが配置された上部、下部のベゼルはやや厚みがある仕上がりです。6Tで廃止された通知 LED は残念ながら今回も実装されていません。
バランスの良い面構え
背面はミラーグラス仕上げになっており、非常に美しく輝きます。しかしながら指紋は非常に目立ちます。
左右対称のシンメトリーなデザイン
またカメラモジュールのバンプはこれまでの製品と比較してもやや高さがあるものとなっています。
カメラバンプは高め
製品付属の TPUケースはこちらのバンプを保護できる高さがありますがケースに厚みがあるので別途準備したいところ。ちなみに当方は早速Aliexpressで安TPUケースを準備しましたがこの高さを保護できる TPUケースでありませんでした。 ケースを購入する際は注意したい点です。
ボトム側はType-Cコネクタ、スピーカー、マイクの配置です。今回こちらのスピーカーと前面上部のスピーカーがステレオ配置となっており、6Tからのアップグレード部分となります。 前のモデルではMODを導入することでステレオスピーカーすることができましたが、上部のスピーカー出力が弱いなど満足がいくものではありませんでした。しかしながら今回正式にステレオスピーカーした該当部分は下部のスピーカーと比べて同等のボリュームで出力されるので非常に満足度が高い物となっています。
前面上部、ボトム側のスピーカーと合わせてステレオ仕様
ディスプレイ
今回のディスプレイは前モデルとほぼ同等で、6.4インチのサイズ、19.5:9のアスペクト比でFHD+となっています。 ノッチ仕様となっている部分も同じでサイズも前モデルと変わりません。 個人的には嫌いなデザインではないのですが Huawei のような小さいノッチであれば尚良しといったところでしょうか。 また冒頭に挙げた通り6Tと比較して日光下の明るさ調整が改善しており、通常の最大輝度よりもブーストされている印象を受けました。 ディスプレイで一番嬉しかったのはAMOLEDおみくじに勝利したことで今回は画面内のどの部分も緑色にシフトしていることはなく均一な色味が得られています。
左がOneplus 7 右がOneplus 7 Pro
パフォーマンス
SOCはSDM855でQualcommの最上位のモデルが採用されているためパフォーマンスについて多くを語る部分はありません。オクタコアの CPUは非常に高いパフォーマンスを示し、GPUのAdreno 640は 現状最高のゲーム体験を提供してくれます。当方のモデルはLPDDR4で8GBですが、何ら不都合のない平行タスクを提供しUFS3.0フラッシュはストレスのないロード時間を提供してくれます。Antutuベンチマークは36万と圧倒的な数字を示しています。ExynosやKirinが対抗できていないGPUパフォーマンスは目を見張るものがあります。
高いCPUパフォーマンス
バッテリー
Oneplusの製品はOSであるOxygenのつくりとあいまって、優れたバッテリー寿命を示します。6Tも非常に優れたバッテリー寿命でした。今回の製品もその点について変わりません。 3700mAhのバッテリーは昨今の製品を考えるとそれほど大きな容量ではありませんが利用時間、スタンバイ時間共に優秀です。 PC Markのバッテリーベンチでは12時間オーバーの良い結果が出ています。 Dash Chargeは20W仕様で30分の充電で50%オーバーを急速充電できます。30W仕様と比較するとやや劣る点ですが使用する上で特に困ることはないでしょう。しかしながらQC3.0などの規格と互換は無いため、専用ケーブルと専用充電器が必要なことを忘れてはいけません。
高パフォーマンスCPUながら長いバッテリー寿命
OSとインターフェイス
OS は Android 9.0ベースのOxygen OSとなります。 ピュアAndroidに近いインターフェースですが機能はカスタムされています。 実際使ってみるとよくわかりますがとてもよく最適化されており、利用においてまったくストレスがありません。 各操作においてもたつきを感じるようなアニメーションはなく 非常にスムースな利用体験が得られます。またOxygenOSの大きな利点としてはコミュニティによる多数のMODやカスタム ROM が提供されている点でしょうか。 Bootloader Unlock や root 化すらも拒否しないサポートはOneplusが多くのGeekに愛されている理由でしょう。
OxygenはAOSPと比較しても多くの機能実装はありませんが、まさに必要十分といったキーワードがしっくりくる仕上がりとなっています。リング、バイブレーション、サイレントを切り替えるアラートスライダー機能や独自のジェスチャー、 ナビゲーションのソフトウェアボタンあるいは全画面ジェスチャーの切り替えなど便利に利用が可能です。ゲーム中にパフォーマンスを向上させるゲームモードは当方も気に入っている点です。ゲーム中のパフォーマンスアップの他、通知の制限なども制御可能となっています。
見慣れたシンプルなUI
履歴動作もスムーズ
便利なアラートスライダー
レガシーな操作と全画面ジェスチャーが選択可能
画面色味もカスタム可能
オーソドックスなジェスチャーカスタマイズ
便利なゲームモード
また最新世代の画面内指紋認証モジュールとOSの最適化は素晴らしく、該当の機能を利用したアンロックは前モデルと比較しても非常に高速でありアップグレードされた部分です。
アニメーションを見るのほんの一瞬
OxygenOSで唯一残念な点としては画面ウェイクが必ずアンビエントモードからとなりモーションでの画面ウェイク→顔認証による画面アンロックができない部分です。XiaomiのMIUIではこの機能を愛用してるので是非実装していただきたい…。
カメラ
カメラのスペックとしては前モデルのスペック比較するとセカンダリカメラが20M→5Mとなっており、スペックダウンしているように見えます。しかしながらOneplus 5Tくらいからその機能はかなり眉唾なものとなっており、実際利用してみてもメーカーが言うように暗所でのパフォーマンスがアップが図られているような機能は提供されていなかったので、深度調整用として割り切った仕様となった部分は全く問題ないといえるかと思います。7 Proと比較すると超広角、望遠レンズは省かれた仕様となっていますが、そちらを重視する場合の製品選択としてはHuawei P30 Proが最適かなと。
メインシューターは光学手ブレ補正機能搭載の48MPで7 Proとの違いは7はF値1.7、Proが1.6となっている部分くらいでしょうか。カメラの UI は非常にシンプルで上にスワイプするとプロモードに変更、左右にスワイプするとカメラモードに変更になり、そのモードはビデオ、写真、ポートレート、夜景の並びになっています。48MPでの撮影はプロモードに変更して画像モードを変更する必要があるのでやや面倒です。
いつも通りのUI
48MPモードはプロモードで選択可能
昼光下におけるパフォーマンスは素晴らしく、何も考えずに取得すれば優れた詳細さとダイナミックレンジで写真が撮れます。コントラストもよくわざとらしくないちょうど良いものが仕上ります。
昼光下
2倍ズームとポートレート
暗所におけるパフォーマンスはOneplusにありがちだったISOが高くなる傾向もなく ノイズも抑えられた撮影結果でした。夜景モードでは露出が向上し詳細さも保たれた状態で保存されるので必要に応じて使い分けたいところです。
暗所と夜景モード
この価格帯のセグメントで勘案するとOneplus 7のパフォーマンスは優れたものであると感じました。
接続性
Oneplus 7 は日本の通信事業者におけるメジャーな3G、4Gバンドはすべてカバーしており、何のカスタムも必要なく利用が可能となっています。 docomo や SoftBank など何ら不都合なく利用できる点はOneplus製品における大きなアドバンテージです。しかしながら OS のデフォルトの状態ではVoLTEが利用できません。現状3Gが提供されているキャリアにおいては全くもって問題はないですが、製品が持つポテンシャルを引き出せないというのは悲しいところです。ただカスタムにより該当の機能は有効化することができます。現状当方はSoftbank系、Docomo系の回線でデュアルsim、デュアルVoLTEで利用しています。
Oneplus 7 普通にvolte-cuでdocomo、ymobile共に発着信、smsの送受信okですね。 pic.twitter.com/vIflxU492b
— gadgetfan (@gadgetfan111) July 17, 2019
設定方法については必要なドライバ、ソフトウェア、実施手順についてシンプルにまとめたものを手順として公開する予定です。本サイトでも該当の記事は既に書いておりますが手順が古く最新のものに対応できていないので…..。
評価
見た目に大きなアップグレードはありませんが、 SOC の最新化や画面内指紋認証、ステレオスピーカー、明るくなった画面、最速の ufs ストレージなど見た目以外で感じ取れるアップグレード部分が多く満足度の高い製品となっています。 価格的に同一セグメントのXiaomiなどの競合他社と比較した場合には超広角レンズがないという点でやや劣る部分がありつつも、広くサポートされたLTEバンドがあるという点でアドバンテージがある製品かなといったところです。7か7 Proかを考えた場合、Oneplusファンであれば両方手に入れたいところではありますが、片手で扱えるサイズ感が必要なら7で、より高機能なカメラと全画面かつ90Hzのスムースな描画が魅力なら7 Proがよいかと思います。個人的な感想としては7が気に入っています。
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