Xiaomi Redmi Note 5 のレビューです。当方が見てきたRedmi端末の中で圧倒的に素晴らしい端末に仕上がっています。
Xiaomi Redmi Note 5 のレビュー
概要
仕様
Xiaomi Redmi Note 5 の仕様は6インチ18:9のディスプレイにSDM636 採用で、ボディはこれまでのRedmi Note 4~5と同様に背面中央部がアルミ、トップとボトムアンテナライン外側がプラスチック素材になっています。カメラは12MP+5MPのデュアル仕様で、両カメラともSamsungのISOCELLが採用されたAIカメラが特徴のモデルです。インド版のRedmi Note 5はフロントカメラが20MPでIMX376が採用されていましたが、コストの問題か何かしらの制約があったのか中国版のRedmi Note 5 ではomni visionの13MPカメラに変更されました。この価格帯でSDM636、DDR4が採用されるだけでもはや敵はいない現状そんな端末になっています。
製品名 | Xiaomi Redmi Note 5(インドモデルはRedmi Note 5 Pro) |
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ディスプレイ | 5.99″ 1080 x 2160 FHD+ 18:9 |
SoC | Qualcomm SDM636 Snapdragon 636, Adreno509 |
RAM/ROM | 3GB/32GB or 4GB/64GB or 6GB/64GB |
カメラ | リア: 12MP f/1.9, 1.4µm) + 5MP フロント: 13MP |
対応バンド | 下記はGlobal版の対応バンド 2G:850 / 900 / 1800 / 1900, 3G: 850 / 900 / 1900 / 2100, CDMA2000 1xEV-DO 4G bands LTE band 1(2100), 2(1900), 3(1800), 5(850), 7(2600), 8(900), 34(2000), 38(2600), 39(1900), 40(2300), 41(2500) Wifiはa/b/g/n デュアルバンド |
bluetooth | 5.0 |
バッテリー | 4000mAh |
サイズ | 158.6 x 75.4 x 8.1 mm / 181g |
os | MIUI 9.5 |
カラー | Black,Blue,Gold,RoseGold |
※公式サイトの仕様も合わせてご確認ください。
付属品
付属品は下記の通り。保護フィルムは付属していませんが薄いTPUケースが付属しています。
MicroUSB to A USBケーブル
電源アダプタ(USソケット)
simピン
ユーザーマニュアル
TPUケース
デザイン
端末のデザインはRedmi 5 Plusで採用されてたバック側がRedmi Note 4よりも左右上下が大きくラウンドしたボディとなっており、スペック上の端末の厚みよりも薄く感じるサイドフレームが細めの手に馴染むデザインです。
ユニバーサルなデザインになりつつあるバックデザイン
フロントパネルは完全なベゼルレスデザインではありませんが、Redmi 5 Plusと同様に2.5Dガラス2mm程度のベゼルとなっている為18:9の縦長ディスプレイと合わせてスッキリした面構えになっています。ブラックカラーのみがフロントパネルも黒となっており、液晶非表示部分のブラックベゼルも気になりません。他カラーはフロントパネルがホワイトとなる為、ブラックベゼルが気になる方はブラックカラーをおすすめします。ディスプレイは当方の端末は他のRedmi 5でも見られた天馬製のディスプレイでかなり青みが強く、色温度の高いディスプレイです。安価なモデルながらFHD+の解像度で画質はシャープ、コントラストも良く美しい表示のパネルとなっています。フロントカメラでの顔認証をサポートしている点もポイントが高く精度もよい為、便利に利用が可能です。
バックサイドは他の同一世代の端末とまったく同じ構成となっており、垂直にならんだデュアルカメラに中央の指紋認証エリアが配置されています。Mi 6XやRedmi S2も似たようなデザインであるため背面だけみると、なんの端末かわからないユニバーサルなデザインとなってしまっている点はやや残念なところでしょうか。素材は冒頭に書いたとおり中央部分がメタル、トップとボトムのアンテナラインより下側がプラスチックの素材となっています。Redmi 5 Plusと同様に素材は違えどカラーはうまくマッチしておりデザイン上の違和感を感じさせません。そして指紋認証は認識率も高くアンロックまでのスピードも速い為、快適に利用できます。注意点としては今までのRedmiシリーズであったように、マットな処理がされたメタルバックであるために乾いた手では非常に滑り易い点が挙げられます。
カメラは垂直の並び、真ん中フラッシュはあまり好みではありません
上部、下部の色味が違う部分はプラスチック製
ボトムサイドには左からイヤホンジャック、マイク穴、MicroUSBポート、スピーカーという並びです。RedmiのMicroUSBポートはもはやおなじみの選択なのでツッコミはありません。こちらの並びとポートデザインは同世代共通になっていると思われます。
イヤフォンジャックは嬉しいところ
トップサイドはマイク穴とIRポートが配置されています。
レフトサイドにはトップ側にsimスロットです。simスロットはnano+nano&MicroSDのハイブリッド仕様で、nanoオンリーのスロットがsim1側になります。ミッドフレーム部分は大体4mmほどとなっておりかなりスッキリしています。
ハイブリッド仕様のsimトレーは印字なし
ライトサイドは上からボリュームボタン、電源ボタンという並びです。ボタンは固くも柔らかくもないちょうどよい硬さでクリック感は上々です。
Redmi 5 Plusと比較するとほぼ大きさも変わらず、カメラのみデュアル化したイメージです。18:9端末の難点としてはやっぱり180gを超えてくる重量でしょうか….。
マットな塗装の背面は滑りやすいので注意が必要
ハードとパフォーマンス
数あるブランドの中ではインドで発売されたRedmi Note 5 Proが最初にSDM636が採用された端末でした。中国版本機でもSDM636が採用され端末の印象をさらに良くしている特徴の一つです。
ながらくミッドレンジ端末ではSDM625が採用されていましたが、大きく進化したSDM636はパフォーマンスアップが図られAntutuベンチではSDM650を超える12万近いスコアを出します。 実際に利用をしていてもSDM625よりもワンテンポ速いレスポンスが得られ、およそ$160の端末とは思えない利用体験が得られます。
SDM625から飛躍したパフォーマンス
同じSoCを積んだZenfone 5は$400であることを考えるととてつもないコストパフォーマンスです。また何気にLPDDR4Xになっている点と3Dパフォーマンスもやや上がっている点もポイントが高いです。大抵のゲームは標準画質で十分なパフォーマンスを発揮してくれると思います。当方の端末は3GB/32GBのコンビですが通常利用では全く問題のない快適な利用ができています。RAM/ROMのコンビは必要に応じて4GB/64GB、6GB/64GBから選択が可能です。
ユーザーインターフェイスとOS
当方の端末は中国版であった為、当初MIUI 9.5 Android 8の環境でしたが現在はXiaomi.euのMIUI 9.6の環境で利用しています。Bootloaderはロック状態でアンロック登録で360時間待ちのステータスでしたが、読者様のご助言で360時間待ちの状態から即時アンロックしXiaomi.euへ移行しました。MIUI自体はいつもどおりのインターフェイスです。2番めの仮想ホームを作成できるSecond Space、SNSアプリなどを複数アカウントで利用できるデュアルアプリ、指紋認証をつかったアプリのロック等々が変わらず便利に利用が可能です。
即日Bootloaderをアンロックする方法については下記を参照ください。プラスエリア化のエビデンス動画もあります。
アンロックしてしまえば、正規のグローバル版romやカスタムromへの移行が可能となるので、日本語環境が利用可能になります。デフォルトで日本語環境が必要であれば、グローバル版の端末を選択するという手もあります。またMIUI 9.5以降のDSDV端末ではモバイルネットワークの設定により、”デュアル4G”、”VoLTE通話中は2枚目のSIMでモバイルデータ接続する”といったオプションも提供されており、DSDV環境をより便利に利用できる変更が加わっています。ROM MIUI 9.5の段階で十分最適化されており、スムースな動作で利用が可能ですが、フルスクリーンジェスチャーはこちらの端末に限ったことではないですがMIUI 9.6でもややひっかかりを感じました。日本でDSDVを利用する場合は後述の接続性の項で設定を確認ください。
Global版であればデフォルトで日本語はサポート
Xiaomi.euは現在MIUI 9.6のベータ版
パネルは天馬、センサーはsamsung ISOCELL
もちろんフルスクリーンジェスチャーをサポート
顔認証もサポート
DSDV向けに機能が追加されたsim設定画面
接続性
接続性についてはXiaomi Redmi Note 5 は4G4G DSDVでの利用が可能です。sim1で電話回線、sim2でデータ回線のように使い分けが可能でそれらが常にVoLTE利用できます。ただデフォルトではMIUIのVoLTEキャリアチェックにより無効化されているので、下記の手順でそれを無効化する必要があります。
DSDV 4G4Gで利用が可能
またDSDV 4G4Gで利用している場合、データsimの切り替えが非常に早くなっています。殆ど待ち時間が発生せず、データsimの切り替えが可能になっています。
利用可能なLTEはDocomo系(赤字)やSoftbank系(青字)、紫は両キャリアで共通で以下の通りです。
2G:850 / 900 / 1800 / 1900, 3G: 850 / 900 / 1900 / 2100, CDMA2000 1xEV-DO 4G bands LTE band 1(2100), 2(1900), 3(1800), 5(850), 7(2600), 8(900), 34(2000), 38(2600), 39(1900), 40(2300), 41(2500) |
デフォルトではいつもどおりDocomo WCDMAプラスエリアバンドに接続することはできませんが、プラスエリア化作業によりWCDMA B6への接続を確認しています。こちらの手順については別途投稿予定です。
カメラ
RedmiシリーズもXiaomi Redmi Note 5 でデュアルカメラ化されました。両センサともにsamsung ISOCELLで構成されています。カメラアプリの変更点はポートレートモードの追加、オートHDRへの対応といった変更が加わっています。
そして肝心の画質ですが、昼光下におけるパフォーマンスは非常に素晴らしいです。ノイズ等々はほとんど見られず非常にシャープで詳細さが欠けるようなこともありません。ホワイトバランス、ダイナミックレンジともにまともで見たままの景色をキャプチャすることができています。オートHDRもうまく機能しハイライトについてもちゃんと詳細さを表現してくれます。
また暗所におけるパフォーマンスも同一価格帯の端末の中では抜群のパフォーマンスを見せてくれます。よっぽど条件が悪い環境でもない限り詳細さは保たれ、ノイズの少ない画像が得られる点についてはこれバジェットフォンだよな?とちょっとした感動がありました。当方が見てきた端末の中でこの価格帯のカメラではまず間違いなく最強ではないでしょうか。
※下記リンク先はオリジナルサイズです。モバイルの方はクリックしないようにお願い致します。
バッテリー
バッテリはーRedmiシリーズでは同じみの4000mAhとなっておりPC Markの結果は10h超えと、一日利用するぶんには全く不都合がないパフォーマンスです。また付属の充電器は5V 2Aの仕様ですが、なにげにRedmi Note 5ではQC3.0がサポートされており、2時間かからず満充電できることを確認しました。
必要十分な電池持ち
評価
Xiaomi Redmi Note 5 は当方が見てきた端末、2018年5月現在で一番感嘆した端末です。アンダー$200の端末の中ではおそらく最高の一台であると感じています。この価格帯でSDM636を採用しているという点ですでにライバル他社とは比較にならないですが、Redmiの特徴である大容量バッテリーに4G4G DSDVへの対応、オールラウンダーなカメラ、18:9の印象的なディスプレイ、QCへの対応とこれがアンダー$200で買えてしまうことに驚愕です。
Xiaomiファンの皆様はもちろんのこと、そうでない方々へも言っておきたい。おすすめどころか$200近辺で迷ったらこれを買っておけば間違いはありません。Redmi Note 4はマストバイな端末でしたが、こちらもバジェットフォンのベストな選択です。将来的にはLineageOSをはじめカスタムROMの選択肢も広がるでしょうし、息の長いMIUIのサポートと合わせて長く遊べる端末になるでしょう。非常に満足度の高い端末です。
購入先
現在最安価格はjoybuyの$161ですが、こちらは中国版です。デフォルトで日本語に対応しているグローバル版(ゴールド限定)はGearbestで特別なリンクを使えば$169.99(限定200台)で購入が可能です。
追記:CN版ですが3GB/32GB 4GB/64GBともにjoybuyが現在最安です。
最安価格については下記も参考にしていただければ幸いです。
はじめまして、かづお と申します。
いつも、こちらのサイトを拝見させて頂いては物欲に負けて購入しています。
今回も、このページを見ていたら”物欲”に負けてしまい、Xiaom Note 5 をJoybuy で手配してしまいました。
本日、手配したのばかりなので手元に届くのは、今月末頃かと楽しみにしています。
早速ですが、気になった事が有るのでアドバイスを頂けると幸いです。
Xiaomi.eu ROM を焼く場合、Device list に有る Board name名は
”whyred”(Xiaomi REdmi Note 5 CN/ 5 Pro) を選べば良いのですよね?
似たようなNote5 の Board name に”vince”(Xiaomi Redmi 5 Plus/Note 5 IN)が有るので、
迷ってしまいました。
”whyred”ならTWRPも公式版が有るようで安心です。
プラスエリア化についても、こちらのサイトを参考に挑戦したいと思います。
お手数ですが、よろしくお願い致します。
かづお様
おっしゃる通りです。デバイス名はそちらで問題ありません。
めちゃくちゃいい端末なのでぜひ楽しんでください。
プラスエリア化は近日中に公開致します。
早々に回答して頂き、有難うございます。
安心してROM焼きできそうです。
これからも宜しくお願い致します。
いつも有益な情報をありがとうございます。
こちらのワイトを参考にし、プラスエリア化まで成功いたしました。
一つ質問ですが、グローバル版の miui 9.5.13と、レビューされておりますベータ版8.5.10を試しましたが、
顔認証の設定メニューがなく利用できません。
何か特別なことをされておりますでしょうか?
ご教示いただけますと幸いです。
denden様
設定→画面ロックと指紋認証→顔データ管理でメニューはありませんでしょうか。
手元の端末はそちらから顔データを追加できています。
お返事ありがとうございます。
私のはそのメニュー自体がないのです。
miのフォーラムを見てみましたが、同様の事象の方は結構いるみたいです。
リージョンを変えれば直るとかの情報もありますが、ちょっと怪しい感じです。
いろいろ試してみます。
denden様
当方は言語日本語、リージョン日本で該当のメニューが表示されています。
ちなみにdirty flashではなくフルワイプからフラッシュしています。
ご連絡ありがとうございます。
私も同様の方法でセットアップしました。
MIUIのフォーラムの書き込みに、リージョンが” Russia, India, Indonesia, Hongkong, Taiwan”でないと動作しないというのがありました。
私の端末のリージョンは、”China(system)”となっており、いろいろと試しましたが他に変更はできません。
これは購入後初めて起動したときからそうでしたので、何らかのロックがかかっているように思えます。
gadgetfan 様の場合は”日本”リージョンに設定ができているようですし、動作しているということなので
モデルにもよるのかもしれませんね。
※私のはJOYBUYで購入した4GBメモリのモデルです。
まあなくても困らない機能なので、のんびりと対策方法を探そうかと思います。
自己レスです。
Chinese Stable 9.5.16をflashしたところ、顔認証可能となりました。
実はその直前にMiflashで最新グローバルのfastboot rom をフラッシュしたのですが、
純正リカバリのバージョンチェックに引っかかり起動できなくなりました。
まずいことにブートローダーロック設定でフラッシュしたため、二進も三進も行かない状況に。
※TWRPからzip版romのフラッシュは問題なかったので、油断していました。
仕方なく殻割からのEDLモードから、中華版のフラッシュを実施する羽目となりました。
ちなみに今回は例の手順での360H回避は出来ず、中華版をしばらく使用することになりそうです。
ご参考までに。
DENDEN様
どうやらxiaomi側でバイパス手法は対策されてしまったみたいですね….
顔認識設定がどこにも無くて使用できないのですがmiuiのバージョンがだめなんでしょうか?
MIUI Global 9.5 stable 9.5.13.0 (OEIMIFA)
と表記されています
MIUI Global 9.5 stable 9.5.13.0 (OEIMIFA)では、私の環境でも顔認証不可でした。
Chinese Stable 9.5.16及びXiaomi.euの「8.6.21」で顔認証は可能でした。
ちなみに、Xiaomi.euはChinese Stableをベースに作られているようです。
ご参考までに。
miranshe様
当方Xiaomi.euで機能を使っています。そちらをお試しいただくと良いかと思われます。
こんにちは!ゲーム用に携帯を購入したいと思っているのですが、この携帯はゲームをプレイするのに適していますか?
あとギガ数なのですが3/64Gとあるのですがどういうことでしょうか?
レイ様
ソーシャルゲームなどであれば問題ありませんが、グリグリの3Dゲームには不向きです。容量の標記はramとromのサイズです。