Xiaomi Redmi5の実機レビューです。こちらも時間がたってしまいましたが見ていきます。今回当方が一番興味が惹かれた部分はsnapdragon 450でしょうか。
Xiaomi Redmi 5について
仕様
仕様は18:9の5.7インチHD+の解像度のディスプレイにSDM450、そしてバッテリーはRedmiシリーズながら3300mAhとさほど大きな容量ではありませんが、これには理由がありバッテリーの項目で述べたいと思います。RAM/ROMは2GB/16GB or 3GB/32GBのコンビが選択肢と存在しますが、MIUI9が割りとメモリを使うので3GB/32GBの方を選択したいところです。SDM450はRedmi 4XのSD435からのアップグレードとなっていますが4xxに抱くイメージと違った結果が得られているのでこちらもパフォーマンスの項目で述べたいと思います。カメラについてはRedmi 5 Plusと全く同じ構成です。Redmi 5 PlusはRedmi Note 4のマイナーバージョンアップと言った感じですがこちらは純粋にアップグレードしたRedmi 4Xという感じの出来になっています。端末は157gとそれなりに軽い出来ですが素材についてはデザインの項目で触れます。
ディスプレイ | 5.7inch″ 720 x 1440 ピクセル ゴリラガラス? |
SoC | Qualcomm Snapdragon 450 Adreno 506 |
RAM&ROM | RAM 2GB / ROM16 GB or 3GB / 32GB MicroSDで拡張可能 |
カメラ | 5MP フロント/ 12 MP f/2.2 (センサーはOV製でした。) バック |
接続性 | GSM / GPRS / EDGE (850, 900, 1800, 1900MHz) UMTS / HSPA+ ( 850, 900, 1900, 2100 MHz) BC0 4G LTE (B1, 3, 5, 7, 8, 38, 39, 40, 41) 802.11 b/g/n nano + nano 4G3G DSDS |
バッテリー | 3300mAh (取り外し不可) |
サイズ | 151.8 x 72.8 x 7.7 mm / 157g |
OS | Android 7.1 MIUI 9 |
付属品
microusbケーブル
チャージャー
simピン
インストラクションカード
TPUケース
ケースは薄く良い感じです
デザイン
デザインについてはフロントの画像から見るとRedmi 5 Plusとあまり変わりないイメージですが、全体的に全く異なっています。Redmi 5 Plusではバックおよびフレームがメタル製でしたが、こちらはプラフレームにメタルバックといった構成になっており、その御蔭で端末は157gとRedmi 5 Plusの180gと比べると軽い仕上がりです。プラフレームが採用されているからといって決して安っぽさがあるわけではなく高いビルドクオリティが保たれているところはさすがXiaomiといった感です。トップアンテナライン部分およびボトムアンテナライン、サイドフレームはプラスチック製となり、四隅が緩やかにラウンドしていますが、Redmi 5 Plusのような背面におよぶほどラウンドはありません。全体的にみてXiaomiが最近よく採用しているユニボディから離れたデザインになっています。カラーはブラックですがフレーム部分がブラック、背面メタル部分はどちらかというと濃いグレーとなりぱっと見で分かるレベルで2トーンカラーになっています。
プラ部分がブラックでメタル部分はどちらかといえばグレーに近い色合い
フロントサイドはRedmi 5 Plusと同様に2.5Dのガラスに通知LED、センサー、カメラがトップに配置され、ボトム側に静電タッチーキーはなくソフトウェアキーでの操作になります。ディスプレイは18:9のHD+ 720 × 1440のIPS LCDになり従来のRedmiシリーズから大きく変更が加わった印象的なディスプレイになっています。ガラスは割りと傷つきやすく、メタルボディのOneplus 3Tと重ねて置いていたら傷だらけになってしまいました….。パネルはCIT情報のebbgというキーワードから見るにおそらくfaxconn製の720pパネルが採用されていると思われます。液晶のクオリティはRedmi 5 Plusに負けず良いコントラストとシャープさで美しい画面です。こちらのパネルも色温度は高めで青みを帯びた画面がデフォルトの色味です。またほかのXiaomi端末と同様に日光下でもダイナミックにコントラストを調整してくれる機能がMIUIに含まれる為、視認性は高く全く問題はありません。
ブラックは非表示エリア(ブラックベゼル)が目立たないのが人気の理由
画面は非常に綺麗ですがベゼルレスではありません
パネルはホンハイ製、カメラはomni vision
余談ですがこの環境で画面が擦り傷だらけに…..
バックサイドには12MPのomni vision製シングルカメラ、フラッシュと指紋スキャナーが配置されています。フラッシュについてはコストカットの影響かシングルトーンになっています。指紋スキャナーは認識率も問題なく快適な利用が可能でした。シングルカメラのリム部分は1mm以上は出っ張っています。
カメラは出っ張っています
トップサイドにはIRポートとマイク穴、イヤホンジャックが配置されています。
ボトムサイドにはシングルスピーカー、マイク、MicroUSBポートが配置されています。MicroUSBポートは5V 2A充電のサポートにとどまります。
レフトサイドはsimスロットが配置されており、sim1がnanosim、sim2がnanosim+microsdのハイブリッド構成となります。デュアルnano構成でsimカードもマウントしやすく使いやすいトレーです。こちらは全くRedmi 5 Plusと同じ構成になっています。
simトレーの構成は5 Plusとおなじハイブリッド
ライトサイドは上からボリュームボタン、電源ボタンという並びです。フレームはプラスチックながらボタン類メタル製でクリック感も良好です。
ミッドフレームプラ製、ボタンはメタル
最後はサイズの比較です、左からRedmi Note 4、Redmi 5、Redmi 5 Plusという並びです。サイズ的には5.5インチのRedmi Note 4と近いサイズ感というとイメージがし易いでしょうか。
表示領域の広さ5.99の5 Plusと比較すると旧バージョンのそれと比べそれほど広くなっていません
ハードとパフォーマンス
こちら今回一番当方の興味惹いた部分です。SoCはSDM4xxシリーズの最新作SDM450が採用されています。4xxといえばどちらかといえばエントリークラスのパフォーマンスで気にする方は敬遠しがちなSoCかと思います。しかしながら今回のSDM450はシングルコア、マルチコアパフォーマンス共にSDM625に近い結果が得られました。今回はGeekbenchおよびAntutuでRedmi 4X、Redmi 4 Prime、Redmi 5、Redmi 5 Plusを比較して見ましたが下記のようになかなかおもしろい結果になっています。
antutuのスコアは70316、他のSDM625端末に迫るスコア
Geekbenchの結果もシングル、マルチともにSDM625に近いスコア
上記のようにSDM625と比較してそれほどパフォーマンス差があるわけでもなく良い結果が得られているので、今後SDM450のコストが下がっていけばバジェットフォンによく見られる、SDM625に変わるSoCになるかもしれません。使用感はSDM625に近いということもあり、SD435よりも軽快な動作を見せてくれます。
ユーザーインターフェイス
今回はRedmi 5 Plusのブートローダーアンロック360時間待ちに嫌気がさし、すぐにアンロック環境が使いたかった為に価格的にはかなり割高ですがGearbestのInternational版(Gearbest側がブートローダーアンロック、Global Romに書き換え)を発注しました。インストールされているRomはGlobal Stableでしたが、早々にXiaomi.euに書き換えを実施しています。UIはいつもどおりのMIUI 9で何ら問題なく利用が可能です。Redmi 5もPlusと同様すでにDev版ベースのromではiPhone Xのようなジェスチャーによる操作が導入されソフトキーを表示しなくても操作が可能になっています。
いつものMIUI9
Redmi 5 Plusと同じくフルスクリーンジェスチャーをサポート
接続性
Xiaomi Redmi 5はSDM450採用で4G3G DSDSでの利用が可能です。sim1で電話回線、sim2でデータ回線のように使い分けが可能です。しかしながらWIFIは5Ghz非対応です。
利用可能なLTEはDocomo系(赤字)やSoftbank系(青字)、紫は両キャリアで共通で以下の通りです。
GSM / GPRS / EDGE (850, 900, 1800, 1900MHz) UMTS / HSPA+ (850, 900, 1900, 2100 MHz) BC0 4G LTE (B1, 3, 5, 7, 8, 38, 39, 40, 41) |
プラスエリア化については成功をしており、Redmi 5 Plusのような面倒な手順を踏まなくてもWCDMA B6の追加が可能でした。そしてRomをフラッシュしてもプラスエリア化は維持される為、快適に利用が可能です。
下記はすでに以前のエントリで投稿しているプラスエリア化結果のエビデンスです。
カメラ
カメラはまったくRedmi 5 Plusと同じ構成になっています。同一価格帯のスマホに比べるとよいパフォーマンスです。画質はシャープ、ディティールも十分で、ノイズレベルもかなり抑えられています。センサーはRedmi 5 Plusと同じくomni vision製となります。2.2のF値はあまり明るいレンズではありませんが、Redmi 5 Plusでも触れたようにエンハンスモードHHTを利用すれば暗所でもノイズが抑えられ比較的良い結果が得られます。Redmi 5 Plusと同じくダイナミックレンジもそれほど優れているわけではありせんが、HDRを有効(オートHDRはありません)にすれば露出も抑えられ白飛びするようなこともなく良い仕上がりになります。昼光下ではこの価格帯の中ではかなり良好な結果が得られます。
※下記リンク先はオリジナルサイズです。モバイルの方はクリックしないようにお願い致します。後ほど暗所の作成を追加します。
バッテリー
こちらについても当方がかなり興味を持った部分です。Xiaomiはなぜバッテリーを3300mAhとしたのか、なぜ4000mAhではなくなったのかという点ですが、まずはRedmi 5 Plusと比較したPCMark結果を御覧ください。
Redmi 5 Plusは13h23min
Redmi 5は12h24minとかなり良い結果
上記のようにRedmi 5 Plusの4000mAhと大きく結果が変わっていません。これはSDM450のなせる技でXiaomiが3300mAhのバッテリーを採用し端末重量及びコストを下げた理由ではないでしょうか。SDM450もSDM625に負けず劣らず非常に電力効率に優れたSoCであるという結果になりました。サポートされる給電は5V 2Aとなり充電時間は1時間で大体70%前後くらいになります。残念ながらQCはサポートされていません。
評価
Redmi 5は低コスト端末ながら、Redmi 5 Plusに負けないくらい魅力的な端末です。Redmi 5 Plusと比較してもさらにコストカットが随所に見られる構成になっていますが、それでも高いビルドクオリティにトレンドの品質の高い18:9ディスプレイ、SDM450の優れたパフォーマンスと価値ある端末に仕上がっています。ハンドリングし易い軽く5.5インチレベルにまとまったサイズ感も持ちやすく良好です。しかしながら現状のマーケットプライスを考えるとRedmi 5 Plusとの価格差があまりないことやさらに安い価格でSDM625のパフォーマンスが得られ、静電タッチキーと従来の片手でも使いやすい16:9ディスプレイであるRedmi Note 4があるなど、微妙な位置づけであることは間違いありません。トレンドの18:9ディスプレイがほしいが、Xiaomi Mi Mix2よりも大きいRedmi 5 Plusは手に余るといった方や、より軽く薄い方がいいといった方にはあるいはおすすめできる感じでしょうか。当方的にはサイズ感、パフォーマンスともにかなり満足度高い端末という感想ですが…..。
Redmi 5 Plusもレビューを実施しています。合わせてご確認いただければ幸いです。
購入先
レビューを実施したブラック3GB/32GBは現在Gearbestがフラッシュセール価格で$155.99~$160と最安価格になっています。興味がある方は下記よりチェックいただければ幸いです。($155.99と$160をいったりきたりしていますね)なお人気がありストックが無いためか現時点(2/11)では配送開始が2/28~と遅めになっているので注意が必要です。※何にせよ春節休みで配送も止まっていますが…..。
最新価格は下記からクーポンページから確認ください。
代替の提案
価格差がほぼないRedmi 5 Plusも現在$159.99と最安価格になっています。
またSD625、16:9のRedmi Note 4は$149.99でグレーカラーが購入可能です。
その他
カスタムリカバリの導入は下記を参照ください。
プラスエリア化については下記を参照ください。