Xiaomi Redmi5 Plusの実機レビューです。昨年年末に届き随分時間がたってしまいましたが見ていきます。追記:Redmi Note 5がRedmi 5 Plusのリネームであったため、タイトルを書き換えました。
コンテンツ
Xiaomi Redmi 5 Plusについて
仕様
仕様として前述のとおり目玉のポイントは18:9のFHD+ 5.99インチディスプレイです。SoCはRedmi Note 4と変わらずSD625が採用され、パフォーマンスに大きな差はありません。RAM&ROMのコンビは3GB/32GB、4GB/64GBのモデルがラインナップされています。カメラもシングルカメラが採用されており、ディスプレイ以外でRedmi Note 4からアップグレードされている目立った部分はないモデルになっています。そしてサイズは18:9になったことで縦幅が増え、端末の大型化に伴い重量も増えています。
ディスプレイ | 5.99inch″ 1080 x 2160 ピクセル IPS LCD ゴリラガラス |
SoC | Qualcomm MSM8953 Snapdragon 625 Adreno 506 |
RAM&ROM | RAM 3GB / ROM32 GB or 4GB / 64GB MicroSDで拡張可能 |
カメラ | 5MP フロント/ 12 MP f/2.2 (センサーはOV製でした。) バック |
接続性 | GSM / GPRS / EDGE (850, 900, 1800, 1900MHz) UMTS / HSPA+ ( 850, 900, 1900, 2100 MHz) BC0 4G LTE (B1, 3, 5, 7, 8, 38, 39, 40, 41) 802.11 a/b/g/n/ac nano + nano 4G3G DSDS |
バッテリー | 4000mAh (取り外し不可) |
サイズ | 158.5 x 75.5 x 8.1 mm / 180g |
OS | Android 7.1 MIUI 9 |
付属品
microusbケーブル
チャージャー
simピン
インストラクションカード
TPUケース
Redmiながらケース付きは嬉しいところ。画面にモアレが出ていますがnillkinのプロテクターです
デザイン
冒頭で触れたとおりデザインについてはRedmi note 4から大きく変更は加わっていません。メタルユニボディになりますが、Redmi Note 4と同様に上部および下部のDライン部分はプラスチックのパーツが使われています。プラスチック部分は色味的にメタル部分とマッチしたカラーになっているので本体カラーがブラックの場合、素材の違いによって感じる違和感はそれほどありません。全体的なデザインは大きく変更はされていないものの、フロントサイドが18:9の2.5Dディスプレイになったことによって端末の見た目の印象はがらりと変わりました。また縦幅はRedmi Note 4と比べ7.5mm大きくなっていますが、厚みが0.4mmほど減っているため手に持った感じはそれほど大型化した印象はなくラウンドしたボディは持ちやすく好印象です。
フロントサイドは2.5Dのガラスに通知LED、センサー、カメラがトップに配置され、操作はソフトウェアキーでになっています。デフォルトでははタスクキー、ホームキー、バックキーという並びです。ディスプレイはこの端末の最も重要な変更部分となり最近のトレンド1080×2160 FHD+IPSです。このクラスでは全く問題の無い、コントラストとシャープさで美しい画面です。デフォルト設定の色味は色温度が結構高めなディスプレイだったのでCIT情報を確認したところ、Xiaomiの下位クラスではよく採用されている天馬のディスプレイでした。またほかのXiaomi端末と同様に日光下でもダイナミックにコントラストを調整してくれる機能がMIUIに含まれる為、視認性は高く全く問題はありません。
通知LEDはカメラ右側です
ブラックモデルはブラックベゼルも目立たず良い感じです
バックサイドには12MPのomni vision製シングルカメラ、フラッシュと指紋スキャナーが配置されています。指紋スキャナーは認識率も問題なく快適な利用が可能でした。ボディはマットな塗装がされてますが、滑りやすいので注意が必要です。
色が濃く写っている部分がプラパーツ
トップサイドにはIRポートとマイク穴、イヤホンジャックが配置されています。
ボトムサイドにはシングルスピーカー、マイク、MicroUSBポートが配置されています。しかしRedmiシリーズはいつまでMicroUSBなんでしょうか。スピーカーから出力される音声はシングルながら音量、質ともに特に問題はありませんでした。
レフトサイドはsimスロットが配置されており、sim1がnanosim、sim2がnanosim+microsdのハイブリッド構成となります。デュアルnano構成でsimカードもマウントしやすく使いやすいトレーです。Redmi Note 4ではsim1側がMicro Simでしたが、やっとアダプタなしで利用できるようになりました。
写真ではわかりづらいですが、sim番号の印字付き。やっと両simともnanoサイズに
ライトサイドは上からボリュームボタン、電源ボタンという並びです。ボタン類もメタル製でクリック感も良いです。
フレームはRedmi Note 4と比べるとやや細め
最後はサイズの比較です、左がMi Mix 2、Redmi 5 Plusの並びです。こうやって比べてみるとMi Mix 2はすごくコンパクトにまとまっている端末だなと感じます。画面サイズはほぼ同じですね。しかし天馬のディスプレイは青い。
左がmi mix 2、右がRedmi 5 plus
左がRedmi note 4、右がRedmi 5 Plus。縦幅が大きめになっています
ハードとパフォーマンス
SoCはおなじみのミッドローのSD625とAdreno 506の組み合わせです。電力効率が優れたSoCでパフォーマンスも全く問題のないレベルで出ます。当ブログのレビューでもさんざん登場しているSoCなので蛇足ですが、普段使いにおいてまったく困らない性能でRAM3GB/ROM32GBも必要十分といった感じですが、不安な方は4GB/64GBモデルを選択するとよろしいかと思われます。シングルsimで利用する場合はsim2側がmicrosdと排他利用になってるのでそちらを利用するのも良いかもしれません。SD625はパフォーマンスにバッテリー効率にと最もバランスがとれたSoCなのではないでしょうか。
なんども見たSD625らしいスコア
ユーザーインターフェイス
手元に届いたタイミングではChina StableのMIUI 9系がインストールされていました。このままではGooglePlayの利用等々で実用できないので早々にBootloaderをUnlockしXiaomi.eu ROMのMIUI9への変更を行っています。BootloaderのUnlockは360時間待ちを初めてくらいました….。Xiaomi.euのROMはAndroid 7.1.2をベースとしたいつものMIUIです。12月末のアップデートでiPhone Xのようなジェスチャーによる操作が導入されソフトキーを表示しなくても操作が可能になりました。
RAMとストレージ共にSanDisk製、パネルは天馬、カメラはomni vision
ジェスチャー操作はかなりスムースに動作します
接続性
SD625採用で4G3G DSDSでの利用が可能です。sim1で電話回線、sim2でデータ回線のように使い分けが可能です。
利用可能なLTEはDocomo系(赤字)やSoftbank系(青字)、紫は両キャリアで共通で以下の通りです。
GSM / GPRS / EDGE (850, 900, 1800, 1900MHz) UMTS / HSPA+ (850, 900, 1900, 2100 MHz) BC0 4G LTE (B1, 3, 5, 7, 8, 38, 39, 40, 41) |
プラスエリア化については成功をしており、WCDMA B6の追加が可能でした。かなり面倒な手順を踏まないと維持は難しいですが別途エントリで記載します。
カメラ
カメラは同一価格帯のスマホに比べるとかなりよいパフォーマンスです。画質はシャープ、ディティールも十分で、ノイズレベルもかなり抑えられています。センサーはMi 5Xと同じくomni vision製となります。ダイナミックレンジもそれほど優れているわけではありせんが、HDRを有効にすれば露出も抑えられ白飛びするようなこともなく良い仕上がりになります。色味はシーンによっては自動のホワイトバランスにより白っぽくなることがありますが、どちらかというと色温度が高めの方向の色味で特に不自然さもなく仕上がります。暗所についても悪くはなくエンハンスモードを有効にすると、オフの時よりもノイズを低減してくれなかなか良い写真が保存できます。トータルで見てもかなり満足度の高いカメラです。
※下記リンク先はオリジナルサイズです。モバイルの方はクリックしないようにお願い致します。
バッテリー
バッテリー容量は4000mAhとRedmi note 4と変更はありません。SD625との組み合わせにより素晴らしいSoTを見せてくれます。PC markのテストでは13時間超えとかなり良いパフォーマンスを見せてくれました。当方の使い方では余裕で二日の利用が可能です。充電についてはおそらく5V 2Aの給電で1時間あたり60%前後給電されます。
すばらしいSoT。やっぱりSD625は良いです
評価
Redmi Note 4と比較をすると単純にディスプレイが大きくなったこと以外はアップグレード要素はありません。しかしながら18:9のディスプレイはかなり印象的で、今のタイミングでどちらかを選択するのであれば間違いなくRedmi 5 Plusをお勧めします。優れた画面品質にビルドクオリティ、パフォーマンスとアンダー$200の中ではまず間違いが無い存在です。SD625は今や枯れたSoCではありますが、コストパフォーマンスを考えるといまだ市場ではインパクトが大きく、Helio P25やP23を搭載した端末が$200近辺であることを考えると18:9のトレンドを取り入れた他の端末を圧倒する存在ではないでしょうか。同一価格帯にはMi 5X、A1などがありますが、デュアルカメラを優先するのであればMi 5X、18:9ディスプレイのトレンドがお好みならRedmi 5 Plusといった感じです。
購入先
現在最安はGeekbuyingだと思われます。すべてGlobal Romになっているようです。追記:Gearbestも$159.99になりました。ブラックはGearbestが最安です。
Gearbest
Geekbuying
最新価格は下記からクーポンページから確認ください。
その他
カスタムリカバリ導入については下記を参照ください。
プラスエリア化については下記を参照ください。
読んでいて疑問に思ったのですが、
docomo/Softbank VoLTE が使えるので
シングルSIM運用だったら、
プラスエリア化するメリットはあるのでしょうか?
さとー様
Softbankについてはそもそも電波減衰が激しい場所向けのWCDMA,LTEともB8がそのまま使えますが、
Docomoの場合、LTEでは電波減衰に強い低周波数帯はB19が用意されていますが、本機はFDD-LTE B19がつかめません。
シングルsimうんぬんの話ではなく、docomoで利用する場合に電波減衰が強い場所にいった際
VoLTEのみだとB19が使えない本機は、WCDMA B6に頼ることになります。その為のプラスエリア化です。
今はY!mobileで使っていて、なんの支障も無かったので、
プラスエリア化は、DSDSを使う人用かと思っていました。
言われてみるとその通りですね。
ありがとうございます!
VOLTEさん
他キャリアへは、VoLTEで掛けられないんですね。
ありがとうございます!
管理人さんの話に付け加えるとsotbank、docomoのvolteはキャリア間接続が出来ないので、かならず3Gへハンドオーバーしますよ。
他のサイトですとCDMA2000に対応しているような記事がチラホラ見られたのですが、こちらの周波数帯は使えないのでしょうか?
Sakumako様
BC0が該当すると考えその旨、記載させて頂いております。
お忙しいであろう中、返信ありがとうございます。
すっかり見落としておりました…
追加でお伺いしたいのですが、BC0に対応しているということはGratinaのsimが使えるというと認識は正しいのでしょうか?
お手数をおかけしますが、よろしくお願いします。
SAKUMAKO様
バンド的に対応していても実際に使えるかどうか、simを所持していない当方からは回答さしあげられません。
実は当方auの非volte simを一時的に所持していたことがあるのですが、中華端末においてバンドが対応していてもbc0については動きがかなり特殊で、端末ごとで動きが違うのでこりゃ無理だと手放しました…