Xiaomi Mi Notebook Pro の実機レビューです。こちらも入手から時間がたってしまいましたがちょっと見ていきます。
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Xiaomi Mi Notebook Pro ついて
もはやは説明は不要でしょうか。Xiaomiが世に放つMi Noteシリーズの3モデルめのノートパソコンXiaomi Mi Notebook Pro です。15インチ級ノート、スペック的には第8世代のIntel CPUが搭載されたハイスペックノートといった位置づけです。重さ的には1.99kgとかなり重量があるので、どちらかといえば家で使う端末でしょうか。
仕様
仕様としては下記の通りです。いづれのモデルもGeforce MX150が搭載され、Core-i5、Core-i7のRAM8G、16GBのモデルがあります。一番値段が高いものがCore i7 16GBモデルですね。ストレージはMi notebook Air 13と同様にNVMe SSD採用でサイズは256GBとなっていますが、内部にM.2のPCIe空きスロットがある為、SSDの拡張は比較的容易に可能です。今回当方はCore i5のモデルをレビューしています。Core i7の16GBモデルを買ってメインマシンを入れ替えればよかったとちょっと後悔するくらい良いノートに仕上がっています。
製品名 | Xiaomi Notebook Pro Core i5 8GB 256GB | Xiaomi Notebook Pro Core i7 8GB 256GB |
CPU | Coffee Lake Core i5-8250U | Coffee Lake Core Core i7-8550U |
GPU | Intel HD 620 & Geforce MX150 2GB GDDR5 | Intel HD 620 & Geforce MX150 2GB GDDR5 |
メモリ | 8GB | 8GB or 16GB |
ストレージ | 256GB NVMe SSD | 256GB NVMe SSD |
ディスプレイ | 15.6 IPS グレア | 15.6 IPS グレア |
解像度 | 1920 x 1080 FHD 16:9 | 1920 x 1080 FHD 16:9 |
サイズ | 360 × 244 × 15.0 mm | 360 × 244 × 15.0 mm |
バッテリー | 7.4v 8000mAh | 7.4v 8000mAh |
重量 | 1.99kg | 1.99kg |
通信 | 802.11 a/b/g/n/ac Bluetooth 4.1 | 802.11 a/b/g/n/ac Bluetooth 4.1 |
インターフェイス | HDMI、USB Type-C×2、USB3.0×2、3.5mmイヤホンジャック、MicroSD | HDMI、USB Type-C×2、USB3.0×2、3.5mmイヤホンジャック、MicroSD |
カメラ | 2MPフロントカメラ | 2MPフロントカメラ |
OS | Windows 10 Home 中国版(日本語版Windows homeへ入れ替え可能) | Windows 10 Home 中国版(日本語版Windows homeへ入れ替え可能) |
付属品
- 本体
- 電源アダプタ
- ユーザーマニュアル
ハードウェア
外観
外観はこれまでのMi Noteシリーズと違い、Xiaomi Mi Notebook Pro はガンメタルちっくなディープグレーカラーが採用されかなりクールな見た目になっています。シェルはメタル合金仕上げでいつもどおり安っぽさはなく非常に格好がいい仕上がりです。
ボディ部分のミッドフレームもすべてメタル合金となっておりカラーももちろんディープグレーです。Mi Noteシリーズの中ではやや厚みがあるモデルですがそれでもボディは薄くスタイリッシュな見た目になっています。天板には相変わらず何もロゴなどが入っておらずミニマルなデザインです。開閉用のノッチは広く深めに取られており、ヒンジも比較的柔らかめになっているので開閉も難なく行えます。エッジ部分は他のMi Noteシリーズと同様やや丸みを帯びた処理がされていますが、どちらかといえばエッジがたった部類の処理でしょうか。
ノッチ部分は広く深めに取られておりディスプレイの開閉は快適
底面には5つの足と通気用、スピーカーのグリルが配置されています。ビスはT5で止められており、トップ中央側のゴム足の下にビスが隠れているので分解時には注意が必要です。
中央右側のスロットが空き
当方はWDのNVMe 256GBで拡張済。OSX86向けパーティションにしています。
※ちなみ利用しているSSDは下記です。
ディスプレイ
ノッチを開くとディスプレイベゼル外周にキーボードと直接画面が触れないようにゴムパッキンがデザインを邪魔しない程度に張り巡らされています。画面下部にMiブランドロゴ、左右のベゼル幅は大体7mm程度とかなり没入感の高いディスプレイになっています。
ベゼル幅も細くスッキリ
ディスプレイ下部にブランドロゴ
液晶面はIPSの15インチFHD解像度です。液晶は視野角も問題なく、シャープでコントラストも優れたディスプレイになっていますが、欲を言えば2K以上の解像度があれば完璧なノートでした…。
視野角も問題なし、ヒンジも大きく開きます
キーボード
キーボードは英語配列で一番右側に電源キーから始まるHome、pgup、pgdown、end、カーソル右が配置された特殊な並びです。電源キーが右上に配置されるこの並びはなれるまでちょっと不便な構成です。キーストロークは結構深めで、クリック感もあるのでかなり快適にタイプが可能でした。Mi Noteシリーズの中では一番打鍵がしやすいと思います。
バックライトもサポート
キーサイズは16.5mm幅でキーピッチは19.5mmのフルサイズキーボードです。バックライトもサポートされているので暗所でも使いやすい作りになっています。
フルサイズのキーボードは快適
タッチパッド
タッチパッドはかなり大きめにエリアがとられており、パームレストが大きめのサイズになっているのでかなり使いやすいサイズ感です。サイズは縦84mm、幅127mmくらい。指紋認証エリアもありこちらはMi notebook Air 13と同様に認識率もよく快適に利用が可能でした。
指紋認証は認識率もよく快適に利用が可能
インターフェイス
入力インターフェイスについてはレフトサイドにHDMI、USB3.0×2、イヤホンジャックの並びです。インターフェイスが多い点はMac Bookには無い利点です。
ライトサイドは電源インジケーター、Type-C×2、SDスロットの並びです。SDスロットは必要なのだろうか….。
LANインターフェイスは搭載されていません。Type-Cで拡張して使いましょう。
当方は下記製品を利用し問題なく使えています。
サイズと重量
サイズは15インチ級のノートと大きめですが、重量が1.99kgと同クラスの中ではかなり軽い部類に入るので、屋内で持ち歩く分にはまったく問題のないサイズ感と重量といったところでしょうか。モバイルとしては正直なところ別途製品を利用したほうが良いと思います。
モバイル用途としてはMi notebook Air 12が一番おすすめです
パフォーマンス
CPU
CPUはCoffee Lake Core i5-8250Uで4コア8スレッドのCPUです。当方2010年くらいからSandyおじさんとして思考停止していたわけですが、Geekbenchのスコアをみてハッとしました。すでにノートで採用されているCore i5がデスクトップ向けCore i7 2600kよりもハイパフォーマンスな時代になっていたのですね….。というわけでCore i5でもパフォーマンスは十分。快適に利用が可能です。
メインマシンのCore i7 2600kよりパフォーマンスが高い…
ちなみにメインマシンの結果
ディスク
ディスクは256GBのsamsung NVMeです。Mi notebook Air 13と同様に笑ってしまうくらい起動もアプリの動作も快速です。
もはや訳がわからない速さのNVMe
グラフィック
グラフィックはCPU内臓のHD620とGeforce MX150です。MX150はMi notebook Air 13のレビューでも書いた通り、LoLくらいのオンゲであれば60fps張り付きで動作します。最新の3Dゲームなどは厳しいですが、比較的要件が低いドラクエなどは快適に動作します。ちなみに高負荷時はMi notebook Air 13ほどではありませんがそれなりにファン音が出ます。
cinebenchのスコアは88fps超えとなかなかのパフォーマンス
Geforce MX150でのスコア。FHD、最高品質でとても快適評価
サウンド
スピーカーは本体底面にあるHarman Infinityスピーカーで出力されるわけですが、およそノートとは思えないパンチの聞いたステレオサラウンドなサウンドが出力されます。気に入らなければいくらでも拡張可能な部分ですが、当方は割と本体からの出力も満足しています。
OS
OSはWindows 10 Home 64Bitが中国家庭版がインストールされており、言語の追加ができません。日本語環境を利用するためにはWindows 10を再インストールする必要がありますが、Windows Media Creation toolを使えば簡単に再インストールが可能です。ポイントとしては初回セットアップ時点で中国家庭版においてアクティベーションを完了させておくことくらいでしょうか。インターネットに接続した状態で初回セットアップを済ませればアクティベーションが自動で行われるので、その後windows 10をプロダクトキーを入力せずインストールすればOKです。
デフォルトの壁紙は再インストールで消えてしまうので事前にバックアップをおすすめします
ちなみにタイトルにある通り、OSX86の夢も見ることが可能です。制限事項としては内蔵wifi、bluetoothが利用できない、指紋認証が機能しないこと以外はわりとまともに動作するので、普段使いで特に困ることが無いレベルで動作が可能です。通信はwifiドングルで賄っています。PCIeの空きレーンを使ってBroadcomのmacがサポートしているWifi+bluetoothカードへ変換を噛ませてインストールすればいいじゃんと考えていましたが、よくよく考えてみるとPCIeレーンはUSBインターフェイスをサポートしてくれないのでBluetoothが使えないことになると理解し、結局wifiドングルで通信させるだけにとどめました。
OSはmacOS High Sierra。タッチパッドもまともにジェスチャーで利用が可能です
※WifiドングルはmacOS High Sierraがサポートされた下記を利用しています。
またLinuxについてもubuntu系のディストリであれば指紋認証がどうにもならない以外はすべてがまともに動作が可能です。当方はLinux Mint環境を常用しています。
トリプルブート環境を作るにはClover UEFIを使えば簡単に構成が可能です。起動時に下記のようにOSを選択します。これらについては別途エントリを記載する予定です。
接続性
Wifiについては他のMi Noteシリーズと同様にデュアルバンドWifiで802.11 a/b/g/n/acが利用可能と快適な無線LAN環境です。利用環境にWifiルータが必要となります。ハードはIntel デュアルWIFI AC8265が採用されています。有線LANが必要な場合はインターフェイスが無いのでusb3.0→LANというような製品を利用する必要がありますが、前述のType-Cで拡張するような製品を利用すれば便利に利用が可能です。
バッテリー
バッテリーの容量は4セル7.4v 8000mAhです。利用時間としては7時間前後といったところでなかなかの長寿命です。また充電については付属のType-C PD給電で大体2時間もあれば満充電が可能でした。
評価
さすがXiaomiといった感じの素晴らしいノートパソコンです。上質なデザインにフルメタルの落ち着いたダークグレーカラーは非常に格好が良く、またパフォーマンスについてもCore i5はUL版ながら、Geforce MX150と強力な組み合わせとなっており十分な性能(Sandy Bridge Core i7 2600kを超える)を発揮してくれます。Harman Infinityスピーカーによるサウンド、使いやすいキーボード、十分なインターフェイスとまず間違いが無い選択と言って過言ではないと思います。全体的に見てかなり高いレベルでまとまっている製品であると感動を隠せません。またOSXコミュニティが盛り上がっている点も当方的にはかなりポイントが高い点です。LinuxにWindows、macOSと大活躍してくれることでしょう。
Mi notebook Air シリーズについてもレビューを実施しています。合わせて確認いただければ幸いです。
その他
OSX86のインストール手順も記載しました。
High SierraをMojaveにアップグレードする手順は下記に投稿しています。
購入先
Mi noteシリーズと言えばGearbestがおすすめです。セールのタイミングでは他のリセラーとは比較にならないくらい安くなるので、機会があればチェックください。