Xiaomi Air 13 指紋認証版を発注し、手元に届いて2週間ほど経過しましたがちょっと見ていきたいと思います。
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Xiaomi Air 13 指紋認証版について
2016年8月にリリースされたXiaomi Air シリーズはまだXiaomiにとっては新しい分野ではありますが最初のリリースからビルドクオリティの高さ、洗練されたスタイルやコストパフォーマンスの高さで非常に人気があるモデルになりました。2017年6月には第7世代のCore iシリーズが搭載されたバージョンアップ版がリリースされましたが、今回のレビュー対象はそちらの方になります。引き続き洗練されたスタイルに高いビルドクオリティとパフォーマンスの高さに加え、指紋認証がタッチパッド部分に追加され内蔵GPUもGeforce 940MX 1GBからGeforce MX140 2GBへアップグレードされています。
仕様
製品名 | Xiaomi Notebook Air 13 |
CPU | Kaby Lake Core i5-7200U |
GPU | Intel HD 620 & Geforce MX150 2GB GDDR5 |
メモリ | 8GB |
ストレージ | 256GB NVMe SSD(samsung) |
ディスプレイ | 13.3 IPS グレア |
解像度 | 1920 x 1080 FHD 16:9 |
サイズ | 309 × 211 × 14.8 mm |
バッテリー | 7.4v 5400mAh |
重量 | 1.31kg |
通信 | Intel Wireless AC8265 802.11 a/b/g/n/ac Bluetooth 4.1 |
インターフェイス | HDMI、USB Type-C、USB3.0×2、3.5mmイヤホンジャック |
カメラ | 1MPフロントカメラ |
OS | Windows 10 Home 中国版(日本語版Windows homeへ入れ替え可能) |
付属品
- 本体
- 電源
- ユーザーマニュアル
ハードウェア
外観
全体的に前モデルのデザインは引き継がれており、無駄なブランドロゴの主張もなくクリーンなデザインの外観になっています。天板のブランドロゴははっきり言って当方は無駄でデザイン上の邪魔だと思っているのでこのミニマルなデザインはとても好印象です。当方はステッカーを貼ったりといったカスタムはしないのですが、そういった方にも嬉しいデザインではないでしょうか。
シンプルな外観にブラッシュドメタルが格好いい
ボディの素材となっているブラッシュドなマグネシウム合金ボディはさらさらとした肌触りで、落ち着いたシルバーのカラー。某Airのように超薄型というわけではないですが最も厚身がある部分で14.8mmと薄型なシェルとなっており、すべての面が綺麗にラウンド処理されています。
ややエッジが立ち気味ながらラウンド処理されたボディ
ノッチには十分な空間があり片手での開閉も問題なし
底面には通気口および左右に配置されたAKGスピーカーのグリルが配置されています。グリルにはダストフィルターがついており細かいところにもこだわりが伺える仕上がりです。また5つのゴム足はしっかりボディを支えてくるのでデスク上で滑ったりといったことがなく、安定したキータイプに寄与しています。
グリルにはダストフィルター処理
ディスプレイ
ノッチを開くとディスプレイ下部にMiロゴが現れます。ディスプレイは撥油性コーティングされたサファイヤガラスカバーで覆われているグレアパネルです。シェル部分とガラスカバーの間に若干隙間がありちょっと埃等がたまりそう。
両サイドのベゼル部分は大体5.5ミリくらいで狭く、画面占有率はかなり高くなっています。
タッチパネルの機能は有していないため個人的にはノングレアでもよかったのではと思いますが、Mi Notebook Air 12(第6世代)より一回り大きくなったFHDのIPS液晶は発色も綺麗で色温度も低め視野角も良好と見やすいディスプレイになっていますが、日差しが差し込むような場所での視認性はグレアパネルという点からかなり低いです。ヒンジは大体150°くらいでしょうか写真のレベルまで開くことが可能です。
視野角もばっちり
キーボード
パンタグラフのキーボードは英語配列でキーピッチも十分な幅、ストロークは一般的なパンタグラフとそう大差なく浅めのストロークではありますが、クリック感もちょうどよい強さでタイプ音もかなり静かです。そしてキーピッチは16mmくらいでキー間の幅は大体3mmくらいあるので快適なタイプが可能です。またバックライトも提供されている為、暗所でもキーの視認性は高いですがバックライトの明るさを調整することはできませんでした。
バックライトの輝度調整は無し
タッチパッド
タッチパッドは110mm x 66mmくらいでちょっと大きめかなという印象です。ガラス素材で構成されたタッチパットはかなり滑らかなさわり心地になっており操作もスムーズです。またタッチパッド右上にはこちらもガラス素材で構成された指紋認証エリアがあります。HPのノートによくあるスライドさせて認証させるタイプではなく、単純にタッチのみでアンロックが可能である為ストレス無く利用が可能。このタッチパッドの部分は非常に気に入りました。スマートフォンと同じ感覚でWindowsのアンロックが可能です。エリアはかなり狭いですが認識率も高くアンロックも早いです。
エリアは大きめのサイズ
指紋認証エリアは小さめながら認識率に問題もなくアンロックも快速
インターフェイス
入力インターフェイスについてはレフトサイドに左からHDMI、USB3.0、イヤホンジャックの並び。
ライトサイドは充電のLEDインジケータ、USB Type-C、USB3.0が並びます。
SDスロット、LANインターフェイスは搭載されていませんが、必要十分なミニマルなデザインにこだわった結果なのでしょう。当方はそれぞれをUSB Type-Cインターフェイスでまかなう予定なので特に気になりません。
サイズと重量
サイズはXiaomi Notebook Air 12(第6世代)と比較すると一回り大きいかなという感じです。重量差も1.07kgと1.31kgとモバイル的な観点からはAir 12の方が魅力的ではありますが、1.31kgのAir 13も持ち運びに許容できない重量ではありません。
パフォーマンス
CPU
CPUはKaby LakeのCore i5-7200Uです。モバイルノートとしては十分なパフォーマンスです。第6世代の前モデルCore i5-6200Uからは12%前後のパフォーマンスアップが図られており、当方が所持しているMi notebook Air 12(第6世代)のCore m3-6Y30と比較すると下記の通り大きく差がでました。CPUがフルロードされるようなタイミングでのファン音かなり大きめなので気になるところではあります。
Mi notebook Air 13(第7世代)のGeekbench4
Mi notebook Air 12(第6世代)のGeekbench4
ディスク
SSDについては現在おそらくノート端末としては一番早いと思われるSAMSUNGのNVMe PM961が搭載されておりもはや意味がわからない速度を見せつけてくれます。シーケンシャルリードは3.2GB/sオーバーでシーケンシャルライトは1.1GB/sと快速。ランダムライト、ランダムリードについても相当早い。参考までにこちらもMi notebook Air 12(6世代)のSSDスコアと比較するとその圧倒的な差がわかりやすいです。
Mi notebook Air 13(第7世代)のNVMe PM961
Mi notebook Air 12(第6世代)のSSD
グラフィック
グラッフィックパフォーマンスについてはさすがにデスクトップ向けのローハイ製品には劣りますが、下記の通りノートとしてはかなりよいパフォーマンスです。試しにLeague of Legendsを最高画質でプレイしてみましたが60fpsで張り付いていたので軽めのオンラインゲームなどは余裕でこなしてくれるレベルです。Air 13 2016年版の940MXから35%以上のパフォーマンスアップは伊達ではありませんでした。
Mi Notebook Air 13(第7世代)のCINEBENCH結果
Mi notebook Air 12(第6世代)のCINEBENCH結果
League of Legendsくらいなら最高設定でも60FPS張り付きです
サウンド
搭載されているAKGのスピーカーにより、ノートパソコンにデフォルトで搭載されているスピーカーとしてはかなり優れたオーディオ環境を提供してくれます。DolbyAudioなサラウンドスピーカーはノート端末ながら優れた音質です。
OS
OSはWindows 10 中国家庭版となり、日本語環境を準備するには中国家庭版の初期セットアップを完了させた後にWindows 10 Homeを再インストールする必要があります。ちょっとこちらは手間ですが端末のパフォーマンスが高いこともありセットアップは速攻終わります。ただデフォルトの壁紙などは消えてなくなるので再インストール前にそれらをバックアップすることをおすすめします。
セットアップの手順については簡単に概要を書いてしまうと下記の通り。Windowsのセットアップになれた方ならなんら問題はありません。
- 事前にインストールされているWindowsのライセンスキーをバックアップ。Download Windows Product Key Viewerを使えば簡単にテキストで保存が可能
- メディア作成ツールを使ってUSBブート可能なUSBメモリスティックを作成しUEFIブートでWindows 10をインストール
- 既存のWindowsシステムが入っているパーティションのみフォーマットしてインストール
- Xiaomi公式から対象端末のドライバをダウンロードしインストール
という具合にサクッと日本語環境が構築可能です。
接続性
Wifiについては Intel Wireless AC8265で802.11 a/b/g/n/acが利用可能と快適な無線LAN環境ではありますが、LANのポートはない為、利用環境にWifi APが必要となります。Bluetoothは4.1とこちらも特に問題なく利用が可能。
バッテリー
バッテリーの容量は5400mAhとごく一般的なサイズです。Xiaomiの公称値では7~8時間と書かれていますが、だいたい利用した感じでは5~6時間というところでしょうか。取り立ててバッテリーが早くなくなるわけでも無いですがそれほど持ちが良いわけではありません。充電については付属の充電ケーブルでだいたい70~80分くらいで満充電されました。
評価
確かなパフォーマンスと美しいビルドクオリティに加え、快適な指紋認証とクリーンなデザインと当方はかなり本端末を気に入りました。モバイルノートにGeforce MX150と、どういった層への訴求力があるのかちょっと理解を超えた部分はありますが、該当のパフォーマンスレンジで十分なゲームをやっている方にはハマるのだろうなという感じでしょうか。これでグレアパネルでなければ最高だったのですがグレアパネルが好きな方は多いのでしょうね…。そして改めて思ったのはやっぱりディスクが早いってのは最高です。正直なところモバイル端末としての役割であればXiaomi Mi Notebook Air 12で快適に利用できますが、ちょっとゲームもするしできれば自宅のメイン端末として利用したい、時にはモバイル用途にもという方にはちょうどよい選択肢だと考えます。
+Pros
- 美しいビルドクオリティにクリーンなデザイン
- ゲーム用GPUと内臓GPUが使い分け可能
- NVMeの圧倒的なパフォーマンス
- 快適に利用可能な指紋認証
-Cons
- Windows 10 中国家庭版を入れ替えが必要
- 重い処理を実施している際のファンノイズがかなり大きめ
購入先
当方はGearbestで発注をしました。下記の通り2017/12/2現在の最安価格は日本限定クーポン価格になっています。
最新価格は下記からクーポンページから確認ください。