ZTE Nubia M2のレビュー

ZTE Nubia M2のレビューです。もともとは$400くらいの端末でしたが2017年末くらいからやたらと安く販売されはじめたので手を出してみました。

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ZTE Nubia M2について

ZTEのサブブランドNubiaの端末です。2017年6月にリリースされた端末でデュアルカメラのトレンドをZ17 miniに続き取り入れ、Z17と同じくらいのタイミングで発売された端末です。Nubia M2はMediatek SoCが採用されたシングルカメラのM2 LiteモデルとSnapdragon625が採用されたデュアルカメラモデルのM2が存在します。今回見ていくのはデュアルカメラモデルのM2です。ZTE Z17 miniは価格とパフォーマンスに優れた端末でしたが、こちらはどうでしょうか。

仕様

SoCに電力効率にすぐれるSnapdragon 625(以降SD625)、RAM/ROMが4GB/64GBのコンビ、ディスプレイにAMOLEDが採用されたモデルです。カメラはデュアルカメラ仕様で13MP+13MPのカメラが搭載されています。注目すべき点はNubiaシリーズでは珍しいAMOLED端末であることでしょうか。

ディスプレイ  5.5inch 1080 x 1920 ピクセル AMOLED ゴリラガラス(バージョン非公開)
SoC Qualcomm MSM8953 Snapdragon 625, Adreno 506
RAM&ROM RAM 4GB / ROM 64GB  MicroSDで拡張可能
カメラ 16MP フロント/ 13 MP+13MPデュアル
接続性 GSM / GPRS / EDGE (850, 900, 1800, 1900MHz)
UMTS / HSPA+ ( 850, 900, 1900, 2100 MHz) CDMA 1x EVDO 800
4G LTE (B1,  3, 7,  8, 20, 38, 39, 40, 41) 802.11 a/b/g/n/ac nano + nano 4G3G DSDS
バッテリー 3630mAh (取り外し不可)
サイズ 154.5 x 75.9 x 7 mm / 168g
OS Android 6.0.1 Nubia UI v4.0

 

付属品

USB Type-Cケーブル
チャージャー(EUプラグ)
simピン
インストラクションカード

デザイン

当方が選択したのはNubiaのブランドカラーになっているブラック、ゴールド、レッドの3色パターンになっているブラックモデルです。アルミ合金のフルメタルボディに7mmの薄いミッドフレーム、エッジはダイヤモンドカットで処理されたゴールドで非常に美しい仕上がりです。4隅は丸みを帯びたラウンドボディになっておりNubia Z17 miniよりもさらにスタイリッシュなデザインになっています。サイズは5.5インチ端末の標準的な大きさよりも縦幅が大きいですが、薄いミッドフレームのおかげか持った感じはそれほど大きさを感じませし、片手での操作感も上々です。

フロントサイドはベゼル幅が大体3mm程度と狭く、2.5Dのゴリラガラスとフレームがシームレスにつながっているためスムースな仕上がりです。AMOLEDが採用されたディスプレイは視野角も良好で色味も非常にビビット、コントラストも優れており良好な視野角、鮮明な画面を提供してくれます。気になる点があるとすればこちらのAMOLEDおそらくOneplus 5と同様に逆さにパネルがついていると思われ、Jelly Scrollが出ます。指紋認証はタッチ方式でNubia端末ではおなじみの赤丸のついたデザイン、両脇が静電タッチパネルとなっており、左から履歴、ホーム、戻るの並びです。履歴、戻るは赤いドットのLEDが発光するバックライトLEDになっておりこちらが通知LEDの役目も果たします。指紋認証は認識率、アンロック速度も良く非常に快適な利用が可能です。

ベゼル幅も狭くスッキリとした面構え

静電タッチキー部分のバックライトが通知LEDを兼用

バックサイドには13MP+13MPのデュアルカメラが配置され、Nubia Z17 miniと保護ガラス周りがブランドカラーのレッドで縁取られています。アンテナラインはホライズンデザインなU字デザインバックでパネルのメタル部分と同じカラーで彩られているためデザインを邪魔していません。サラサラとした仕上げはかなり滑りやすいので注意が必要ですが、この表面仕上げにはセラミック剤の保護スプレーが塗布されているそうで強度もある程度はあるようです。そしてなんといっても3色カラーのデザインが格好良く、裸で使いたくなるほどクオリティが高いです。

トップサイドには集音マイク穴のみ。

ボトムサイドにはスピーカー、USB Type-Cポート、イヤホンジャックという並びです。Oneplus 5Tもかなりキワキワのところでイヤホンジャックを組み込んでいましたが、こちらも7mmの薄いボディにイヤフォンジャックが組み込まれています。

レフトサイドは最近ではあまり見ない単独のボリュームスイッチ配置で、画像のようにスイッチまでダイヤモンドカットが施され、ゴールドで彩られている上にスイッチのくぼみに至るまでゴールドが配色されています。こういった細かい部分までしっかりデザインされているところがNubiaシリーズの良いところでしょうか。

ライトサイドは上からsimスロット、電源ボタンですが電源ボタンもボリュームスイッチと同様に美しく仕上げられています。simスロットは両方nano simが採用されており、2側がmicrosdと排他利用です。トレーはsim番号印字付き。

本体はビルドクオリティが高く、細部までこだわってデザインされた非常に美しい端末です。カラーはやっぱりNubiaシリーズはブランドカラーのブラックかレッドがおすすめです。

左からNubia Z17 mini、Z11、M2の並び同じ5.5インチ端末のZ11より縦幅が大きめ

ハードとパフォーマンス

SoCはミッドローのSD625です。こちらのSoCのパフォーマンスは採用された端末が多いので散々触れていますが、電力効率とパフォーマンスに優れるSoCです。普段使いにおけるパフォーマンスは何ら不満の無い挙動で、ゲームにおいてもグリグリに3Dが利用されているゲームを除いて不都合のない動作を見せてくれます。Antutuのスコアは他のSD625端末と変わらず6万前後といつも通りのパフォーマンス。4GBRAMは複数のアプリを切り替えて使うには必要十分でROMは64GBのeMMC5ですが速度も十分早く特に困ることはないでしょう。MicroSDで容量をサポートすることも可能です。

ユーザーインターフェイス

ユーザーインターフェイスはNubia UIという独自のインターフェイスです。製品到着時のromはグローバルモデルで多言語対応となっており、OTAが可能な純正グローバルromでした。日本語のリソースが選択でき、2017/12のアップデートでほぼすべてのメニューが日本語化されました。Nubia UIの機能としてはNubia Z17 miniで触れた内容から変更はありません。独自機能としてはnubia z11から続くEdge gesturesという機能がありエッジをなぞることが種々のアクションが割り当てられるといった機能があります。エッジをダブルタップすることで戻るのアクションを実現したり、エッジを上から下になぞることでアプリケーションを切り替えたりといったことが可能です。しかしながらこれらのアクションは普段の利用の中で暴発することが多々あり、フラストレーションの元となったので当方は結局すべてoffにしています。ランチャーは中華メーカーにありがちなドロワーを持たないタイプで標準のランチャーではあまりカスタマイズの項目はありません。全体的にいたって普通なインターフェイスで普段からAndroidを利用している方であれば何ら違和感なく利用が可能な素直なユーザインターフェイスです。気になる点としては最新のアップデートでもまだAndroid 6.0であることくらいでしょうか。

設定はほぼ完璧に日本語化

Nubia UIの特徴でもあるエッジジェスチャーは正直微妙

専用アプリも日本語化されています

Nubia UIは最新の4ですがAndroidバージョンは6.0.1です

接続性

SD625採用で4G3G DSDSでの利用が可能です。sim1で電話回線、sim2でデータ回線のように使い分けが可能です。

利用可能なLTEはDocomo系(赤字)やSoftbank系(青字)、は両キャリアで共通で以下の通りです。

GSM / GPRS / EDGE (850, 900, 1800, 1900MHz) CDMAx1 EVDO 800
UMTS / HSPA+ (850, 900, 1900,  2100 MHz)
4G LTE (B1, 3, 5, 7, 8, 2o,  38, 39, 40, 41)

プラスエリア化についてはNubiaシリーズについてはいままで成功したためしがないのでおそらくは無理でしょうが、追って別エントリで報告します。

追記:bootloaderをアンロックし、プラスエリア化を実施しましたが今までのnubia端末と同様に値は入るもののバンドをつかむことが出来ませんでした。

さらに追記:プラスエリア化ができました。

カメラ

カメラについては本端末のもうひとつなポイントです。Nubia Z17 miniとくらべてもおそらくF値が低くSonyセンサながら十分な光を取り込むことができないためか、屋内でそれなりに光がある環境でもノイズがやや目立ちます。カメラアプリではインテリジェントノイズリダクションという機能がデフォルトで有効になっていますが、そちらが有効になっているとディティールがぼやけ、無効にするとノイズが著しく目立つ写真になってしまいます。屋外の光が十分に取り込める環境ではそれなりにシャープな写真が撮れるだけに低照度の環境での写真は今ひとつな仕上がりですが、全体的に価格帯を考えれば及第点でしょうか。あと全体的に色味が濃くわざとらしい仕上がりになる傾向がありました。

※追記:カメラについて再評価しました。このころフラグシップばかり触っていたので評価がおかしいです。2018/2現在、本端末をメインで使っていますが暗所も当初評価していたより全然良いと感じています。

カメラアプリはさまざまのモードが用意されているのですが…

※下記リンク先はオリジナルサイズです。モバイルの方はクリックしないようにお願い致します。

 

バッテリー

バッテリーはビルトインタイプで取り外しができません。容量は3630mAhと大容量です。AMOLED、SD625のコンビでバッテリーの持ちも良好です。QC3.0も利用可能な為、急速充電が利用可能です。PCMarkのバッテリーテスト以下の通り11時間超えの長時間利用が可能です。当方の通常の利用では2日間持ちました。SD625は素晴らしいですね。

非常に良いパフォーマンスのバッテリーテスト

評価

細かい部分にもこだわって作られたスタイリッシュなデザインに高いビルドクオリティ、SD625と大容量バッテリーの組み合わせ、美しいAMOLEDとこれが$159.99で良いのというレベルで質の高い製品にまとまっています。デュアルカメラの実装はもうひとつといった感じではありますが、価格帯を考えれば全然悪くないカメラです。メイン端末としてもサブ端末としても満足度は高くミッドローのレンジの中ではかなり優秀な製品です。日本語化もされておりそちらが気になる方も安心して利用できます。カメラのパフォーマンスについてそれほど求めていないという方は買って損は無い端末だと考えます。

※カメラについて再評価しました。このころフラグシップばかり触っていたので評価が厳しすぎた…..。

購入先

2018/1現在Banggoodで$159.99で入手が可能です。気になる方は下記よりチェックいただければ幸いです。

Nubia M2 4GB/64GB Black or Gold

プラスエリア化可能 AMOLED搭載5.5インチFHDのSD625端末が$159.99!?安すぎです。

$149.98 $169.98

追記:さらに安くなるクーポンが出ています。

 

その他

bootloaderのアンロック、プラスエリア化については下記のエントリを参照ください。


8.4 Total Score
Good!

ミッドロー端末ながらAMOLED搭載の5.5インチ端末。SD625の電力効率は相変わらず素晴らしく、パフォーマンスも十分。Nubiaラインらしい魅力的なデザインと高いビルドクオリティで所有欲を満たす美しい端末

ハードウェア
8.5
デザイン
9
ディスプレイ
8.5
ソフトウェア
8
カメラ
8.0
PROS
  • 5.5インチFHD AMOLED
  • 美しいデザインとビルドクオリティ
  • SD625によるパフォーマンスと電力効率
  • 3600mAh超えの大容量バッテリー
  • 高解像度のセルフィーカメラ
CONS
  • Jelly Scroll
  • いまいちなデュアルカメラ
  • Android 6.0
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3 Comments
  1. はじめまして
    こちらの機種を購入したのですが
    TWRPとROOT化に手こずっております
    どうやらうまくPCにドライバが当てられていないかもです。
    すみませんがもし実施されておりましたら
    手順を記事にしていただけませんでしょうか?
    宜しくお願い致します。

    • jam023様

      コメントありがとうございます。こちらの端末ですが手元に届いたバージョンがグローバルバージョンである場合、bootloaderのアンロックが出来ない為にtwrpの導入が出来ません。
      めちゃくちゃ面倒なことをしてくれたなという感じですがグローバルバージョンromは問答無用にbootloaderをロックしfastbootコマンドを拒否してきます。
      ただ、china romに書換えた場合、bootloaderのアンロックが可能になる為、twrpの導入が可能です。
      china romはbaiduのストレージにまとめられていて取得が面倒なので下記リンクを活用ください。
      https://drive.google.com/file/d/1PJD4aJuMYbRUUkkbkA2T0k5Y9RMAPImq/view?usp=sharing
      romの入れ替えは標準のアップデータの機能でローカルドライブから上記ファイルを選択すれば中国romへ書換えが可能です。

      おそらくjam023様が利用しようとしているツールでサラッとbootloaderがunlockできると思います。しかしながら注意が必要な点があります。
      bootloaderをアンロックしtwrpをフラッシュしたあと、グローバルromを再度flushすると強制的にbootloaderがロックされリカバリにアクセスできない状態が発生します。
      当方はこの罠に現在ハマっており、修正ができ次第記事にしようと考えています。ちなみにプラスエリア化はまったくもって出来ませんでした。

  2. ご返答ありがとうございます。
    はい、、、GlobalROMです。
    特にコレをどうしても入れたいって言うカスタムロムが無いので
    とりあえずrootとってxposed導入位はしたいと思ってたのですが、、、
    暫くはおとなしくこのまま使ってみようと思います。
    早く罠から抜け出せるといいですね!
    記事にしていただけるのを楽しみに待っております。

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