Oneplus5Tが手元に届き随分時間がたち、すでにプラスエリア化の情報も出させていただいていますがちょっと見ていきます。
Oneplus 5Tについて
Oneplus 5の登場からおよそ半年、各社がこぞってリリースしている18:9、6インチのトレンドの流れに追いつく形でOneplusからも5Tがリリースされました。SoCはSnapdragon835(以降SD835)そのままに18:9のFHD+のディスプレイ、顔認証などをOneplus 5へ組み込んだバージョンが5Tとなりました。細かく見ていけばもちろん違いますがぱっと見のデザインはOppoのRシリーズとほぼほぼイコールのデザインでまんまR11Sじゃないかという感じです。Oneplus 3までのOneplusらしいデザインはもう帰ってこないのでしょうか。
Tシリーズである5Tはディスプレイや指紋認証の仕様以外は5から本質的な違いはなく、マイナーアップデートとなります。SD835のパフォーマンスは相変わらず素晴らしく、RAM6GB、UFS2.1の64GBストレージも快適な動作に寄与します。変更が加わったディスプレイは6.01インチSAMSUNG有機EL 1080 x 2160のFHD+、指紋認証は背面へと移動しています。そして気づいた方はいらっしゃるのかという感じですが、セカンダリカメラが望遠レンズでなくなっています。
仕様
ディスプレイ | 6.01″ 1080 x 2160ピクセル AMOLED 401ppi |
SoC | Qualcomm MSM8998 Snapdragon 835, Adreno 540 |
RAM&ROM | 6GB/64GB or 8GB/128GB MicroSDは非サポート |
カメラ | フロント16MP(Sony imx371)(f/2.0) /バック デュアル 16MP (sony imx398 )(f/1.7)+20MP(Sony imx376K)(f/1.7) |
接続性 | GSM / GPRS / EDGE (850, 900, 1800, 1900 MHz) CDMA 800 TD-SCDMA UMTS / HSPA+ (850, 900, 1700, 1900, 2100 MHz ) 4G LTE (B1, 2, 3, 4, 5, 7, 8, 12, 17, 18, 19, 20, 25, 25, 28, 29, 30, 34, 38, 39, 40, 41, 66) 802.11 a/b/g/n/ac 2.4 GHz + 5 GHz dualband、Bluetooth 5.0 日本ではdocomo、ソフトバンクにおいて利用が可能 |
バッテリー | 3300mAh |
サイズ | 156.1 x 75 x 7.3 mm / 162g |
OS | OxygenOS 4.7 Android 7.1.1 |
付属品
Dash Chargeケーブル(Type-C)
Dash Charge電源アダプタ
simピン
ユーザーマニュアル
ストラップ
スクリーンプロテクター(本体に貼り付け済)
TPUケース
付属のTPUケース付きですぐに利用開始できるのは嬉しいところ
デザインと機能
ボディの素材は5から変わらず陽極酸化アルミボディ、ディスプレイはゴリラガラス5の2.5Dです。サイドフレーム部分は5から比較してもさらに細くなっており、比べて見てもよくわからないレベルですが、背面のラウンドもやや大きくなっています。サイドフレームの細さやラウンドした背面のデザインによって6インチながらもった感じは見た目の印象以上にコンパクトに感じます。とても持ち心地は良いのですが、相変わらずさらさらとしたボディは滑り易い加工です。アンテナラインはU字のホライズンラインタイプで5と全く同じ処理がされていますが、ここの素材が非常に傷つき易いので傷が気になる方はケースが必須です。
フロントはこの端末の目玉である18:9のAMOLEDディスプレイが採用されており、パネル部分の四隅がMi Mixでも見られるように丸みを帯びた処理となっています。画面は相変わらずビビットでシャープ、優れたコントラストです。視点を変えることで変に色味がシフトすることもありません。解像度はFHD+と2K、4Kには及びませんが、高解像度が必ずしも素晴らしいわけではなくバッテリーの持ちを考えるとFHD+がちょど良いという考えがあるように思います。SAMSUNG製のAMOLEDらしい色味を見せてくれますが今回当方の手元に届いた端末はやや色味に均一性がなく画面トップ、画面ボトム側がピンキッシュなカラーで中央部分がやや緑色の傾向を持ったパネルでした….。フロント側のデザインとしてはトップ、ボトムのベゼル部分も狭く非常にスタリッシュな面構えになっています。LED通知ランプは画面左上に配置されており、視認性もよいです。そして何より今回、本端末で一番素晴らしいなと思った点はフロントサイドのカメラを利用した顔認証アンロックです。こちらは本当に快速に登録した顔情報を認識し、当方が所持している顔認証アンロックが利用できるGalaxy S8、Mi Note 3と較べても比較にならない速度でアンロックを実施してくれます。また5で散々話題になったAMOLEDパネルが逆さについていることで発生していたJelly Scroll問題は今回もちろん改善されています。
バックサイドはデュアルカメラとトーンフラッシュのLED、指紋センサが配置されています。背面中点よりもやや上に位置したおなじみのOneplusロゴの上部に指紋センサがあり、左手、右手厭わず人差し指でアクセスし易い場所に位置されている為、快適に利用が可能です。また反応およびアンロック速度も早く5でフロントに配置されていたセンサと変わらず非常に優秀な動きを見せてくれます。そしてデザインのアクセントにもなっている本項の冒頭でも書きましたアンテナラインは非常に繊細でちょっとこすると傷がつくレベルなので、傷を気にする方は必ずケースを付けたほうが良いと思われます。
トップサイドにはなにも配置されています。
ボトムサイドにはスピーカー、USB Type-Cポート、マイク、イヤホンジャックが配置されています。ライバル会社たちが捨てていったイヤホンジャックをこのキワキワのレベルで組み込んでくる点は素晴らしいと思います。5と較べても厚みが減少しているにもかかわらず、よくぞやってくれたというレベルのギリギリのラインを攻めて組み込んであります。しかし、残念ながらType-CポートはUSB2.o規格なので転送速度は遅いです…..。
イヤホンジャックはギリギリのライン
ライトサイドには電源ボタンとsimスロットが配置されており、電源ボタンは背面がラウンドし始めるキワキワの部分に位置し、simスロットはsimトレー自体がラウンドしているなどOneplusのデザインへのこだわりが見て取れます。simトレーは5と変わらずnanosim2枚がサポートされたタイプのトレーでsim番号が印字されています。
simトレーもラウンドしている細いサイドフレーム
simトレーは印字つきでわかり易いタイプ
レフトサイドボリュームキーとアラートのスライダーがあります。Oneplusユーザーにはおなじみのアラートスライダーですが、ご存じない方に端的に申し上げるとiPhoneのマナースイッチの高機能版といった感じでしょうか。3段スイッチになっており、一番上の位置がサイレントモード(アラーム以外の音が出なくなる)、真ん中がおやすみモード(アラーム以外の音を消し、バイブもオフ)、一番下が着信モード(すべての音がなる)といった機能です。
最後にサイズ比較です。Oneplus 5、Oneplus 5Tの並びです。5と比較すると縦幅が若干増え大きくなった感じです。
5と比較してサイズは縦に少々大きめ
5と比較するとその大きさがわかる表示領域
ハードとパフォーマンス
SD835にメモリ6GB or 8GB、UFS 2.1の64GB or 128GBとSoCおよびRAM/ROMの仕様は5と変更はありません。Snapdragonの最上位、UFS2.1のパフォーマンスで不満が出るわけもありません。すべて動作は快速でレスポンスも非常に快適です。大容量のメモリも多数のアプリの呼び戻し等々なんら問題なく高速に切り替えが可能です。antutuのスコアとしては下記の通り当方の端末は6GB/64GBのモデルなので17万前後となっています。UFSのパフォーマンスも素晴らしいですね。
SD835らしいパフォーマンス17万点超え
良好なパフォーマンスのUFS
ユーザーインターフェイスとソフト
OSはOneplus独自のOxygenOS 4.7でユーザーインターフェイスはAOSPベースの独自インターフェイスです。テーマカラーが変更できたり、Oneplusランチャーがデフォルトでアイコン変更をサポートしていたりとサードパーティー製のランチャーが必要がない位、デフォルトのままで事足ります。18:9となったことで静電タッチキーからソフトキーへと変更になりましたが、変わらず各キーへダブルタップ、長押し等々のアクションでメニューの呼び出し等々機能を割り当てることが可能であるため、当方にとってはカスタムromいらずの完成度の高いインターフェイスです。また日本語リソースも盛り込まれておりほぼ完璧に日本語環境が利用可能です。
Oneplusランチャー、ドロワーはスワイプで開くタイプ
AOSPベースなのでもちろん日本語もサポート
ソフトウェアキーに長押し、ダブルタップでアクションの呼び出しが可能でものすごく便利です
接続性
Oneplus 5TではSimスロット1、2で4G3Gのデュアルスタンバイ機能を利用することが出来ます。しかもなぜかSim2側で対応していないはずのWCDMA B6が利用可能であるため、docomo系のsimを単一で利用している方は、プラスエリア化の必要がありません。しかしながらsim1側はプラスエリア化をしない限りはB6が利用できない為、両simともプラスエリア化をしたいと考えている方は下記の当方で発見した手法でプラスエリア化を実施していただければと思います。またLTE B19にも対応している為、Docomo回線でも便利に利用が可能です。
利用可能なLTEはDocomo系(赤字)やSoftbank系(青字)、紫は両キャリアで共通で以下の通りです。
GSM / GPRS / EDGE (850, 900, 1800, 1900 MHz) CDMA 800 TD-SCDMA UMTS / HSPA+ (850, 900, 1700, 1900, 2100 MHz ) 4G LTE (B1, 2, 3, 4, 5, 7, 8, 12, 17, 18, 19, 20, 25, 25, 28, 29, 30, 34, 38, 39, 40, 41, 66) |
そしてBluetooth 5.0は非常に優秀な接続性とaptX HDによるワイヤレスオーディオをサポートしています。
カメラ
カメラについてはフロント、リアプライマリ、リアセカンダリともにSony IMXが採用されており、それぞれが 16MP Sony imx371、16MP Sony imx398 、20MP Sony imx376Kという構成です。5ではセカンダリが36mmの配置でしたが、5Tは両センサともに27mmとなり望遠が排除されました。どちらかというと暗所でのパフォーマンスを優先した形となっています。また両センサともカラーとなっています。カメラアプリのモードは動画、ノーマル、ポートレートという切り替えになります。オートモードで撮影した写真は色彩豊かで非常にシャープ、実に美しい写真が撮影できました。ディディールももちろん豊かでダイナミックレンジも優れています。暗所では正直セカンダリカメラがいつ使われているのかわかりませんでした(ほぼ16MPが使われているような気が….。)が、ノイズも少なくGalaxy S8に負けないレベルで暗所の撮影もこなしてくれます。ポートレートモードもかなりきれいな処理になります。ポートレートモードはXiaomiのデュアルがかなりきれいに撮れますが負けず劣らず良好な出来です。
下記ファイルはリンク先がオリジナルサイズです。モバイルの方は開かないよう気を付けてください。
バッテリー
バッテリーの容量は5から変更がなく3300mAhと同じサイズになっていますが、画面が大きくなってはいるもののSoTとしてはそれほど劣化しておらず10h近いブラウジングが問題なく可能でした。バッテリーの持ちは5とそれほど大きく変わっていない印象です。またDash Chargeによる充電は変わらず猛烈な勢いで給電し大体50分強くらいで0%からMAXまで充電してくれます。0%から30分程度で60%の給電を超えてくるので、30分時間が取れれば一日の利用が可能なレベルです。非常に便利なDash Chargeではありますが、QC3.0との互換は無い為、Dash Chargeを利用するには専用のDash ChargeケーブルとDash Chargeアダプタが必要になります。
バッテリーの持ちは非常に良好
Dash Chargeでの給電は3400ma超えの猛烈な給電
QC3.0に対応した充電器では1300ma前後の給電
評価
印象的な18:9のディスプレイに最高のSoCによるパフォーマンスとOneplusを初めて買うかたにもおすすめできる完成度の高さです。しかしながらOneplus 5を持っている方にとってはそれほど重要なアップデートはなく、正直なところOneplus 5でも至って問題は無いかなというのが感想です。Oneplus 5を持っているのであればそちらを使い続けてください。持っていない方はぜひ買ってみてくださいそういう端末です。
最上級のディスプレイに最上級のSoCとストレージ、良好なカメラのパフォーマンス、それらがアンダー$600で買えます。この価格帯ではXiaomi Mi Mix2も捨てがたいですがまず間違いなく最高レベルの出来です。これ以上を求めるのであればGalaxyシリーズのフラッグシップあるいはiPhone Xとなりますでしょうか。
購入先
当方はGearbestで発注をしました。連日クーポンが発行されている状態ですが5の時と同じようにしばらくしたら価格が上がってくると思います。興味がある方はチェックしてみていただければと思います。
最新の価格情報は6GB/64GB、8GB/128GBバージョン共に下記エントリで追っています。参考にしていただければ幸いです。
その他
カスタムリカバリの導入手順も記載しております。購入の際は参考にしていただければと思います。
sim2側はなぜかデフォルトでプラスエリアを掴みますが、sim1側はプラスエリア化をしないとプラスエリアが利用できません。sim1側のプラスエリア化は当方で発見したOneplus 3Tの手法でいけます。
レビュー有難うございます。いい端末だなあ…日本にもR11s来ないかなあ…(そっちか)
そして、窓の近く(*1)で、5と5Tとその他のスマホ3台(*2)を横にならべて(*3)、GPS statusアプリを起動して測位したところの写真(*4)が見たいなあ、と思うのです。
*1 屋外なら測位して当たり前。ちょっとコンディション厳しい所で。
*2 5と5Tで差があるのかな、Op5系とその他で差があるかなと。
*3 全部、同じ条件&同じタイミングで比較するため
*4 GPS電波の、各バンドの信号強度をどれだけ稼げているかな、と。
ozero様
遅くなりすみません。
高密度コンクリート環境の窓際で比べて見ましたが、あまり差は無いような気がします。
ozero様
コメントありがとうございます。帰宅し次第、テストさせていただきます。
ツールはGPS Testなどで問題ないでしょうか。