bootloaderのアンロック申請は当方のアカウントは以前のエントリに記載したとおり完了している為、早速アンロックを実施しROMの入れ替え、プラスエリア化を実施しました。
なお、これらのシステム改変についてはリセラーの保証を放棄する行為になるのでご注意ください。転んでも泣かない人向けです。
コンテンツ
Bootloaderのアンロック申請
以前のエントリの通り当方のアカウントはアンロック申請は完了している為、こちらは割愛。必要であればリンク先をご確認ください。
Bootloaderをアンロックする
GearBestから出荷された状態はGlobalロム(?)でしたがMi unlockツールを実行すると、unlockは問題なく完了しました。Globalロムの場合通常通らないはずですが気にしないようにします。
Mi5sをシャットダウンしボリュームキーの下と電源ボタンを同時押しでfastbootモードで起動しMi unlockツールを実行します。起動後はmiアカウントでログインします。下記画像はmi5の使い回しですが、実際はこの画面の通り完了しています。
ログイン後は下記画面に遷移するのでUnlockを実行
無事完了すれば下記画面で完了です。50%で止まる場合は前述の通り、romを変える(本来global devかchina stable)ことと該当の端末でmiアカウントログインが出来ていることを確認してください。
カスタムリカバリの導入
カスタムリカバリはいつものTWRPです。TWRP公式にはmi5s用のバイナリはまだ存在していないため、XDAに掲載されていたTWRPをありがたく利用しています。
https://forum.xda-developers.com/mi-5s/development/cofface-xiaomi-5s-twrp-recovery-t3514478
TWRPの導入はfastbootモードから実施します。要領や前提条件はmi5と同様です。adbとfastbootのバイナリをインストールするこちらの様なソフトをインストールしコマンドプロンプトから解凍したディレクトリへ移動しfastbootコマンドを実行します。
fastboot flash recovery recovery.img(ダウンロードしたTWRPのイメージ)
導入後は必ずEFSのバックアップを取得し、母艦に保存することをおすすめします。
カスタムromの導入
今回はカーネルソースがリリースされていないMi5sということもありecrmodを利用させていただきました。
supersuもflashable zipをダウンロードしておきます。
導入の際はTWRPを起動し、とりあえずすべてのcacheを除いたバックアップを取得しました。
- Backupからcacheを除いて選択しバックアップを実行(適宜母艦に保存ください。)
- Wipeからadvanced wipeを選択しdalvik cache、system、data、cacheを選択しwipe
- installからecrmodをフラッシュ
- installからsupersuをフラッシュ
以上で完了です。
プラスエリア化の実施
実施方法は”Xiaomi Mi5に利用できるLTEバンドを追加する“と同様です。使うツール、ドライバすべてを使いまわせるので手順はそちらを参照ください。また作業はecrmodの環境で実施しました。
デフォルトの値を確認
まずはデフォルトのBand prefferedとRF BC Configの値を見ていきます。メーカースペック通りですね。
次はデフォルトのLTE BC configです。Band8には対応してますね。あ、くどいようですが無論B19は無理ですよ。
変更後の値
次に変更を加えてwriteした値です。band6が追加されましたがなぜかBand prefferedからBC1が消えました。(追記:GSM900も消えてますね..。必要であれば追加してください。)使わないので気にしないことにします。問題なく設定は入りました。
Network Signal Guruでの検証
検証にはおなじみGuruを利用します。ちなみに画像のWCDMA B9は無視してください。
スロット1にspmode単独
band lockingの設定でB5,6を選択して
はい、おkです。
スロット2にspmode単独
こちらもおkです。
スロット1、2にそれぞれspmode、MVNOデータSIM
まずはスロット2をデータ回線でテスト。band lockingを設定します。
あれ、band lockingが働かない。なんどチャレンジしてもband lockingできません。
かくなるうえは伝家の宝刀電子レンジです。我が家の電子レンジはB1をシャットアウトしてくれる便利もの。一度入れてB6をつかんでしまえば確認は容易です。しかし切り分けに手間取りました。
はい、つかんだ!
初めてsim2側でband lockingできない問題にぶち当たりましたがB6は掴めていますね。
次はスロット1をデータ回線でテスト。こちらはさらっとおkです。band lockingも働きます。
※ Network Signal Guruの使いかたについて別エントリを書いてみました。興味がある方はごらんください。
追記:本作業には一部誤りがあります。下記エントリをあわせて確認ください。
まとめ
DSDS状態でsim2のデータ回線がNetwork Signal Guruからband lockingできないという状態は発生しましたが、電子レンジが久々に役に立ちました。band lockingはできないがB6はつかめています。しかしなぜDSDS状態でスロット2をデータ回線にした場合のみband lockingできないのだろうか・・・。
つまづきはしましたが、プラスエリア化は完了です。すべてのスロットでプラスエリアをつかむことが確認できました。
Mi5sも問題なくプラスエリア化が可能な良端末です。良ければぜひ検討ください。
購入先についてはサイドバーを参考ください。価格、クーポンを含め扱った端末については随時更新していきます。価格差を考えると4G/128GBバージョンがおすすめでしょうか。
お世話になっています。
無事プラスエリア化できました。
一つ聞きたい事があるのですが、mi5sのバンド追加は、mi5の時のようにバンク系ならフルバンド化出来るのでしょうか?
key28様
ご覧いただきありがとうございます。
ご質問いただきました件ですが、現在softbankで利用できるFDD-LTE 1,3,8 TDD 41(AXGP)については何も変更を加えず
フルバンドが利用可能です。
回答ありがとうございます。
もう一つ聞きたいことがあるのですが、band 11,28は追加可能ですか?もし可能ならソフトバンクで利用する場合、追加しておいた方が良いのでしょうか?
お手数おかけしますが、よろしくお願いします。
電波が飛んでないものは確認しようがありません。。。28ってもう飛んでるんでしょうか。。。
回答ありがとうございます。
使えるようになった時の為にと思ったのですが、普通に考えたらその時にならないと確認しようがなかったですね…
変な質問して申し訳ないです。
auで使いたいのですが、Mi5sもband11.18.26を追加できるでしょうか?
また、隠れLTEバンドはどうやって見つけるのか教えてください。
宜しくお願いします。
Kuma様
ご覧いただきありがとうございます。
>auで使いたいのですが、Mi5sもband11.18.26を追加できるでしょうか?
auは使っていないので確認したことはございません。
>また、隠れLTEバンドはどうやって見つけるのか教えてください。
下記エントリでrfnvファイルの内容一覧を公開しています。
https://gadget.hrksv.com/2017/02/11/post-1765/
確認の方法としてはDFS toolあるいはQPSTでEFSパーティションに存在するrfnvファイルを見ることができるので
上記ファイルで目的のLTEバンドに関するrfnvファイルが該当の端末にあるかどうかを確認します。
そして確認が出来ればとりあえずLTE BC Configにビットを立ててみるという方法です。
しかしこの方法により確実にLTEが追加できるというわけでは無いことがzuk z2のテストでわかっているので
立ててみて使えればラッキーという感じでしょうか。
とても参考になりました。有り難う御座います。
プラスLTEは一筋縄ではいかないですね。。。
ブログ面白いです。
頑張ってください。