gadgetfan2号がVernee Mix2のレビューをお届けします。リリースされてから時間が結構立っているモデルですが、このたびgadgetfan1号よりレビューの機会をいただきましたのでさっそく見ていきます。
Vernee MIX 2について
Verneeは意欲的に端末を出し続けていますが製品の仕上がりは割りとまちまち、そんな印象のスタートアップ企業です。前作のVernee M5はコンパクトで安価ながらカメラの性能も及第点で、「良い仕上がりだった」とgadgetfan1号から聞いているのですが、今回のMix 2はどうでしょうか。SoCにHelio P25を採用しており、他のスタートアップがHelio P25採用でオーバー$200という価格帯が多い中、18:9の6インチFHD+ディスプレイにベゼルレスデザインとトレンドを取り込みつつ$160アンダーで買えるようになったのはなかなか魅力的ではあります。
仕様
ディスプレイ | 6.0″ 2160 x 1080ピクセル(IPS) |
SoC | Mediatek MTK6757CD Helio P25 Octa Core 2.5GHz |
RAM+ROM | RAM 4GB/ROM 64GB |
カメラ | 8MPフロント/ 13MP+5MPデュアル |
接続性 | 2G: GSM 850/900/1800/1900MHz 3G: WCDMA 900/2100MHz 4G: FDD-LTE B1/3/7/8/20 日本ではdocomo、ソフトバンクにおいて利用が可能 4G3Gのデュアルスタンバイが可能 |
バッテリー | 4200mAh(取り外し不可) |
サイズ | 157.8 x 76.2 x 7.6 mm / 208g (厚さは実測したら8.2mmでした) |
OS | Android 7.0 |
付属品
MicroUSB ケーブル
TPUカバー
PET製 保護フィルム フロント/リア(PETフィルムの品質はよくありません。外側がガッツリ浮きます。)
チャージャー(EUプラグ)
simピン
インストラクションカード
デザイン
今回のレビュー対象の端末はブルーです。製品URLにある写真とは違い、実物は落ち着いた深い青色です。3辺ベゼルレスのフロントパネルミッドフレームはメタル製。両面ガラスが非常に美しく高級感があり、ケースをつけるのが勿体無いです。手に取った感じは予想に反してズッシリ。厚みが実測8.2ミリあり少しゴツく感じます。
フロントサイドには通知LEDとフロントカメラが配置されています。オンスクリーンキーである為、タッチインターフェイスは他に存在しません。ディスプレイは18:9フルスクリーンで6インチ。大きなディスプレイで高精細、とても良いです。発色も青白の強い日本人好みな仕上がりです。
指紋センサーは背面についてます。認識率はそこそこ、アンロック速度は早い方だと思います。
トップサイドはイヤホンジャックのみ
ボトムサイドはスピーカーとマイク、microUSBポートがあります。Type-Cが採用されていないのは無念です。音質は特にスカスカしている訳でもなく普通です。
ライトサイドには電源ボタンとボリュームキーがあります。クリック感は少し軽めです。
レフトサイドにはsimスロットのみ。トレイはnanosimサイズ×2でsim2側はmicrosdと排他利用です。なんか蓋部分がグラついていますが特に実害はないです。
ハードとパフォーマンス
SoCはMediaTekのHelio P25です。Antutuのスコアは6万。3Dゲームをゴリゴリ動かすとか流石に厳しいですが、普段使いの範囲であればなんら支障ないですね。大体Snapdragon 625と同じくらいのパフォーマンスになるでしょうか。
ユーザーインターフェイスとソフト
OSにはメーカー独自OS「VOS」が搭載されています。見た目はほぼAOSPそのままで一切の無駄がありません。メーカーアプリも見当たらずスッキリ爽快な景色です。AOSPベースとなるため日本語リソースも存在しており、日本語の環境が利用可能です。ソフトキーはメニュー呼び出し等のカスタムに対応していないので、左手片手ユーザーはちょっと不便かもしれません。
接続性
simスロット1、2を利用することで4G3Gのデュアルスタンバイ機能を利用することが可能です。スロット1にdocomoかけ放題3G、スロット2にMVNOのデータsim4Gのように電話で利用する回線、データで利用する回線をデュアルスタンバイ状態で利用することが可能です。
・・・が、デュアルSIMで運用するにあたり、初期状態ではMars Proのレビューでgadgetfan1号が書いているのと同じくネットワークを見失いがちであったり4Gを掴まない、すぐ3Gに落ちる現象が起きます。MNO+MVNOのような組み合わせでsimを刺す場合、MVNO側のアクセスポイントの編集画面を開き、「MVNOの種類」をタップして「SPN」という値を選択します。つぎに「MVNOの値」という項目に、NTT DOCOMOなどサービスプロバイダー名が投入されていることを確認し保存してください(このあとMNO側simのアクセスポイント設定を開きますと、もともと用意されている各プロバイダの設定がすべて消えています、手動で再登録してあげてください)。
対応バンドはソフトバンクのプラチナバンドB8をサポートしてますね。ドコモで使う場合はWCDMA B1のみ、FDD-LTE B1,B3のみという接続性となります。
利用可能なLTEはDocomo系(赤字)やSoftbank系(青字)、紫は両キャリアで共通で以下の通りです。
2G: GSM 850/900/1800/1900MHz 3G: WCDMA 900/2100MHz 4G: FDD-LTE B1/3/7/8/20 |
カメラ
正直なところイマイチです。Mediatek端末の宿命なのでしょうか、撮影ボタンを押して保存されるまでの一連は遅延もなく使いやすいのですが、 ディスプレイでモニタリングしていたものが劣化して取りこまれていく感覚があります。カメラアプリの変更で改善するのか不明、SNSへの投稿を日常としている方には微妙かもしれません。 ※リンク先はオリジナルサイズです。モバイルの方は開かないよう気をつけてくたさい。
バッテリー
バッテリーはビルトインタイプで取り外しができません。容量は4200mAhと大きめの容量が搭載されていますが、ディスプレイサイズの大きいものの宿命か、バッテリー消費が早いと感じます。日中帯はWebブラウズ、帰宅して動画を少し観る程度であれば寝る前にまだ残量に余裕があるかと思います。
付属のチャージャーについては残量10%から繋いでみて1時間で70%、1時間40分で100%となりました。バッテリーアイコンがそれっぽく変わるとかすれば明確にわかるんですが、おそらくpump expressで急速充電できていると思われます。PCMarkのバッテリーテストつぎの通り7時間強。無充電で丸2日使うのは少し厳しかったです。
評価
見た目、ディスプレイ、VOSのシンプルさと、高ポイントが揃ったところをカメラの貧弱さが足を引っ張り、持って出かけることを躊躇してしまうような非常に惜しい、どうにかしてカメラをまともにしたい、そんな端末です。逆にカメラの要らない方にはHelio P25のパフォーマンスからお値段なりと納得いただけるのではないでしょうか。今後のROMバージョンアップで、突然カメラがまともに化けるミラクルな展開を祈らんばかりです。この価格帯についてはXiaomiのRedmiシリーズなどがあるので他のスタートアップは相当いい製品を作らないとなかなか厳しいですね。
購入先
Gearbestで青に日本限定クーポンが出ています。気になる方は下記よりチェックいただければと思います。
6インチで57.7なわけないだろw
あ様
ガジェットファン二号に変わり一号が返答させていただきます。
仰る通り、57.7ではなく76.2が正解です。テーブルのデータは修正させていただきました。当方のレビュー不足です。誤った情報を公開しており、申し訳ございませんでした。
GearBestで安売りしてるので、注目してます。
僕だけかなぁ…すごくwifiとの接続が悪いんだよな…
TP-LINK_81ECだけどoneplas5やらMAZEαX
は通常通り使えるんだが。