Vernee Mars Proについて見ていきます。ああ、MAZE Alphaが発送されない。
Vernee Mars Proについて
仕様
SoCはMediatekのHelio P25、パフォーマンスと消費電力でバランスの取れたSoCが採用されています。RAMはLPDDR3 6GB、ROMはeMMC(5.1だと思われます)の64GBとなり、最近スタートアップ企業の端末によく採用されているパターンのスペックになっています。
ディスプレイ | 5.5″ 1080 x 1920 ピクセル IPS OGS ゴリラガラス3 |
SoC | MediaTek Helio P25 , Mali-T880 MP2 |
RAM&ROM | RAM 6GB / ROM 64GB |
カメラ | 5MP フロント/ 13 MP f/2.2 バック (IMX258) |
接続性 | GSM / GPRS / EDGE (850, 900, 1800MHz) UMTS / HSPA+ ( 900, 2100 MHz) 4G LTE (B1, 3, 7, 20) 802.11 a/b/g/n/ac 日本ではdocomo、ソフトバンクにおいて利用が可能 4G3Gのデュアルスタンバイが可能 |
バッテリー | 3500mAh (取り外し不可) |
サイズ | 151.1 x 74.0 x 7.6 mm / 161g |
OS | Android 7.0ベース Vos |
付属品
USB Type-Cケーブル
チャージャー(EUプラグ)
simピン
インストラクションカード
保護フィルムは最初から貼り付け(しかし質は悪い)
デザイン
全体的なデザインとしてはiPhone7とMeizu Pro 6を足して2で割ったようなデザインになっています。7.6mmの薄さとラウンドしたボディはマットな処理がされており持ちやすく、ブラックのメタルユニボディは安っぽさも無くビルドクオリティも申し分ない出来です。エッジtoエッジなディスプレイはベゼル幅も1.5mm程度でスクリーンレシオも高く、見た目の良さに華を添えています。指紋認証エリアはサイドフレームにマウントされており、その御蔭でフロントは黒い一枚のガラスような仕上がりです。IPS LCDはFHDの解像度401ppiとなり、何ら不満のないシャープな画面表示を提供してくれます。
フロントサイドには通知LEDとフロントカメラ5MPが配置され、オンスクリーンキーである為、タッチインターフェイスは他に存在しません。通知LEDは視認性も高く便利に利用できます。最初に貼り付けられている保護フィルムは2.5D処理されたフロントガラスに浮きなく貼り付ける為に粘着力の高いものになっていますが、その処理のせいで画面がかなりギラつき、透過率が低い上に傷も付きやすかったので2日目には剥がしてしまいました。
Oneplusのウォータマークは気にしないでください…。
通知LEDはブルー、ちょっと目に刺さります。
バックサイドには13メガピクセル(f/2.2)のメインカメラのみが配置され、マットでサンドっぽく処理されたボディは冒頭に述べた通り持ちやすい上にシックな色合いで非常に格好が良く仕上がっています。アンテナラインはMeizu Pro 6のようなUライン処理になっており見た目の良さに寄与しています。
トップサイドにはイヤフォンジャックが配置。
ボトムサイドにはシングルスピーカー、マイク、Type-Cポートが配置されています。
レフトサイドはsimスロットが配置されており、sim1がMicrosim、sim2がnanosim仕様となります。そしてsimスロットは端子が下側の向きになる形でに入れるようになっているのでsim1側にmicroのアダプタを付けたnanoを挿入するのはかなり困難です。
ライトサイドは上からボリュームボタン、電源ボタン、指紋認証エリアという並びになっています。こちらのサイドマウント指紋認証エリアは右手親指で使う場合はそれなりに正確に認識してくれますが、左手で使う場合人差し指あるいは中指で触れる形になりその場合は若干認識率が下がります。画面オフからアンロックはそれほど早くはありませんが、画面オンからのアンロックは快速です。
ハードとパフォーマンス
SoCは電力効率重視のMediatek Helio P25となりますが、普段使いにおいては何ら問題の無いパフォーマンスを示します。しかしながら重めのゲーム、当方の場合はハングリシャークワールドで確認を行うことが多いのですが、スコア的にはSD625と引けを取らないはずなのに処理落ちをする場面が多々有りました。あなたがもし重めの3Dゲームを普段楽しむのであれば最適な選択肢ではありません。antutuのスコアは6万台となかなか良い結果が得られていますが、P25のパフォーマンスが最大限に発揮出来ていない結果になっており、ROMの最適化が出来ていないのかなという印象です。
ユーザーインターフェイス
ユーザーインターフェイスはAndroid 7.0ベースのVosと呼ばれるVernee独自OSになっていますが、こちらについてはほぼAOSPと変わりはありません。Mediatek向けのオプションがあったりしますが基本的にAOSPなのでソフトキーに独自のアクションを割り当てたりなどが出来ない為、左手で画面右上のスリードットをタップする必要がある等、片手操作を左手で行うユーザーにはあまり配慮がない作りになっています。またフリックによるスクロールの加速度がちょっと強すぎるので慣れが必要だったりします。また初期設定ではスピーカーのブーストがオンになっているので、すべてのサウンドが爆音になってしまいます。最初この設定がデフォルトでオンになっていることを知らず爆音シャッター音で途方にくれました。
オンスクリーンキーで静電タッチキーはありません。VoLTEはばっちり動作
ほぼ素のAOSP設定画面
OTAはちゃんと提供されるのだろうか….。
AOSPベースなOSは起動後、利用メモリも少なめ
E-linkモード、モバイルインターフェイス以外は無効になった白黒画面モード
接続性
Mars ProではSimスロット1、2を利用することで4G3Gのデュアルスタンバイ機能を利用することが可能、VoLTEの利用がDocomo、Softbankで利用可能ですが、バグなのかsimを挿してAPN設定をおこなってもそのままLTEを掴んでくれません。これは優先ネットワークを一時3Gへ変更し、データ通信が可能になったタイミングで、優先ネットワークを4Gへ切り替えることで掴んでくれますが、simの切り替えや端末の再起動を実施したタイミングで必ず4Gを掴まないあるいは掴むまで非常に時間がかかるという状況が発生する為、都度一連のプロセスを踏む必要があるためかなり面倒です。
※安定して接続できるようにAPN設定においてSPNを追加する方法をコメントで頂きました。4G3GのDSDSでも安定して切り替え、接続ができるようになりました!
利用可能なLTEはDocomo系(赤字)やSoftbank系(青字)、紫は両キャリアで共通で以下の通りです。MediatekのSoCとなるのでプラスエリア化はできません。
GSM / GPRS / EDGE (850, 900, 1800 MHz) UMTS / HSPA+ (900, 2100 MHz) 4G LTE (B1, 3, 7, 20) |
カメラ
カメラについてはダイナミックレンジはそれほど優れておらず、ホワイトバランスも癖があるのですが比較的シャープな写真を撮ることができます。屋外昼光下では白飛びが発生しがちですが、期待値が低すぎたせいもあり思ったほど悪くない感じです。白飛びが発生するようなシチュエーションではHDRを有効に使う必要がありますが、屋内のそれほど光の条件が良くない環境においてのノイズののりやシャープさは屋外昼光下での写真よりも印象は良いです。ただカメラアプリにもバグがあり、ZSD(zero shutter delay)を無効にし写真を撮るとアプリがハングアップしてしまい再起動するまでカメラが利用できなくなります。下記作例はリンク先がオリジナルサイズになるのでモバイルの方は開かないよう注意ください。
バッテリー
バッテリーはビルトインタイプで取り外しができません。容量は3500mAhと比較的大きめの容量が搭載されていることHelio P25の電力効率が良いこともあり、かなりバッテリーは長持ちします。流石にSD625の4000mAhのRedmi 4 proやRedmi note 4XほどのSoTはありませんが、当方の利用状況(WEBブラウズ、動画の閲覧)であれば下記の通り出先で使って帰宅後は動画を見っぱなしという状況でも、まだバッテリーに余裕がある感じなので不満はありません。
評価
“悪くは無い”そんな印象が強い端末です。見た目やビルドクオリティーはかなり良いのですが、デュアルSIMで使う場合はネットワークを見失いがちであったり4Gを掴まない状況が多々発生するなどROMの作りかmodemの作りなのかがイマイチです。Antutuの結果だけを見てもどうもHelio P25のポテンシャルを引き出せてないような結果になっています。過去の実績としてVerneeは割とちゃんとOTAでROMバージョンアップを実施しているのでそこに期待でしょうか。デュアルSIM時のネットワーク周りの問題以外は割と快適に動作するのですが、メイン端末をもっていて見た目重視でおもちゃが欲しいというニーズには答える作りかなぁ…。
購入先
当方はGearbestで調達を行いました。プリセールプロモーションは終わっていますが$219.99で購入が可能です。気になる方はチェックしてみていただければと思います。※追記: 2017/7/21 $179.99になるフラッシュセールが再度開始されていました。
最新価格は下記からクーポンページから確認ください。
自分はmaze alpha今日発送されましたよ。
mars proにEnduranceモードという白黒モードみたいがあるみたいで、よろしければレビューしてただけたら嬉しいです。
AKKUSUSAN様
当方のものも発送されていました。シンガポールDHL引き渡されるまで地味に時間がかかりますね。
またEnduranceモードについてはKEN様のおっしゃる通りのモードです。
個人的な感想としてはなんかとってつけたようなモードだなという感じで、クイックトグルから
モードの利用が可能です。
E-inkの名前変わっただけの機能なのか。
期待してたのに残念(;_;
横から失礼します E-inkモードのことかと思いますが
モノクロ画面・Wifi・BT・GPSはカットされます
アプリは電話、SMS、カレンダーのみに制御(自分で追加カスタマイズ可)となります
thor eのE-inkは存じていました。
公式動画にEnduranceモードとしてあがってたのでE-inkとの違いが知りたかったため聞いてみました。
どなたか購入された方へ。
当方もメモリサイズが大きいのが魅力で購入して、一昨日到着しました。
残念ながら3Gも 4GもData接続がされません。dmm.comの標準のAPN設定のみしたのですが。
4Gつかむのは問題ありなので理解しておりますが、3Gをつかむために何か追加設定必要でしょうか?
ご存じの方がおられたらご指導頂けますと幸いです。
KATS様
こちらの端末、シングルsim利用の場合、3G掴むのにも癖があることが分かりました。
apn設定後該当のapnを指定したあと電波アイコンが立たない状況でしょうか。であれば目的のapnとは違う適当なapnを選択後、3G標記が確認できたら目的のapnに選択しなおしてみてください。3G標記の小さい3G電波アイコンになったら、優先ネットワークを4Gに変えればLTE接続も可能です。っておかしいですよねこれ。アップデートを期待しているのですが….。
GADGETFAN様
3Gつかめました!ありがとうございます。そこから4Gも行けました。
当方もアップデートしてくれれば、Redmiから乗り換えを検討したいと思います。
このままですと乗り換えするか迷いますね・・
ありがとうございました!
GADGETFAN様
娘用にと本Vernee Mars Proを購入しました。
docomo回線のシングルsimのLINEモバイルとヂュアルsimのmineoーdでどちらもつながりません。3Gのアンテナアイコンはたっており、電波はつかめているようで画面うえにはNTT DOCOMOの表示がありますが、アンテナアイコンの上のばってんが消えません。
KATS殿へのアドバイスにあったよう優先ネットワーク3Gで適当なapnで3Gアンテナがたった後に設定しておいたline, mineoのapnに変更しても接続されない状況です。apn設定はマニュアル記載の標準のものを行っています。ご指導いただけますと幸いです。
Kel様
ご質問いただきました件、設定のデータ使用量からモバイルデータはオンになっていますでしょうか。
とにかくMars proはなかなかデータ通信を掴んでくれないので、優先ネットワークタイプを4G→3Gに変更するなど実施してみてください。当方の経験則になりますが、優先ネットワークが起動時に4Gになっていると、いつまでたっても接続出来ないので、一度優先ネットワーク設定を3Gに固定したあとデータ通信が出来ることを確認して、タイプを4Gに戻すなど運用回避を行っています。
GADGETFAN様
よくわかりませんがいろいろもがいたあげく最終的にLINEモバイルにつながりました。単純に接続の処理に時間がかかっていただけかもしれません。まあ結果オーライです。
お騒がせしました。。。
皆さま 4G信号が即時に安定してつかめる状況になりましたので方法を共有します。
肝はAPNの設定でした。
私のSIMは dmm.com ですのでLINE Mobile では変更は必要と思います。
モバイルネットワーク設定のアクセスポイント名のメニューで以下の設定をします。
①自分のSIMプロバイダ指定のAPN設定を一通り行う。
②MVNO値に NTT DOCOMO (半角大文字ですよ)を設定
ここは大本のプロバイダを調べてSOFTBANKのケースもあり得るでしょう
③MVNOの種類 SPN を選択
④APNプロトコル APNローミングプロトコル をIPv4 に設定
③、④は実は影響はないかもしれませんが、私はこの選択で動作してます
右上の点3つのボタンを押して 「保存」する
そうすると、設定したAPN以外表示されなくなっていました。
すなわち、使用する以外のAPNの影響が排除されることとなると理解されます。
誤動作と修正の原理は下記をご覧ください。
Android自体が意外ですが、設定した以外のAPNが悪さ?をしうることが原因らしい。
https://www.teradas.net/archives/16654/
このガイドではAPNを「削除」しろとありますが、Vernee Mars Proでは削除できません。
多分Android 7の仕様でしょうか。
でも上記方法でAPNが一つだけになり同等の効果を得たと思われます。
以上成功をお祈りします。
Kats
KATS様
有用な情報ありがとうございます。
サービスプロバイダの設定をしたことがなかったので、とても勉強になりました。
付け加えさせていただくとspn設定をしたあとに、別回線側のapnを追加してあげればDSDSでも安定して両方の回線を切り替えられることを確認しました。
ちなみに本件とは話が変わりますが、mars proのアップデートが公開されています。当方はOTAでふってこなかったので、下記からダウンロードし、ローカルアップデートを実施しました。
http://www.vernee.cc/products/marspro/rom/
Gadgetfan 様
お役に立てた様で光栄です。
OTAは自動では通知は来ませんでしたが、ネット上でアップデートが出た事を知り、
Android “設定” メニューの最下部にある端末情報をタップ
ワイヤレスアップデートをタップ
で後はお任せでアップデートできました。
このアップデートで何が改善されたのか、今一つ実感がありません。