Leeco Le Max 3 X850のレビュー

先日sunskyから購入したLeeco Le Max3のレビューです。

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Leeco Le Max 3について

2017年Q1にリリース予定であったと思われる、Lecco Le Max 3ですがその後Leeco社の経営状態の悪化によりリリースが有耶無耶になったしまった端末です。どういった経緯かはわかりませんが、昨年Q3ぐらいから正規のルートではないもののマーケットに少数流れ始めたようです。端末のバックグラウンドからサポートなどはまったく存在しませんが、当方はXDAでちょっと話題になっていたのと合わせてsun-sky.comがやたらと安価に販売していることを知り発注した次第です。

仕様

仕様は5.7インチ2560×1440の2K LCD IPSディスプレイにSDM821、RAM/ROMは6GB/64GBといったコンビです。バッテリーは3900mAhと大容量、しかしながら端末の重さは185gとなっておりLe Max 2と比較すると20g軽い仕上がりになっています。カメラはフロントが16MP、バックがデュアル13MPといった仕様になっていますが、完全に力が発揮できない状態でしか利用ができません。(後述)

製品名Leeco Le Max 3 X850
ディスプレイ 5.7″ 2560×1440 2K IPS LCD
SoCQualcomm MSM8996 Snapdragon 821, Adreno 530
RAM/ROM6GB/64GB(X850) or 6GB/128GB (X950)MicroSDは非サポート
カメラリア: 13MP+13MP
フロント: 16MP
対応バンドGSM 850(B5)/900(B8)/1800(B3)/1900(B2)MHz
TD-SCDMA 1880-1920(B39)/2010-2025(B34)MHz
WCDMA 850(B5)/900(B8)/1700(B4)/1900(B2)/2100(B1)MHz
TDD-LTE 1880-1920(B39)/2300-2400(B40)/2570-2620(B38)/2496-2690(B41)MHz
FDD-LTE 800(B20)/850(B5)/900(B8)/1700(B4)/1800(B3)/1900(B2)/2100(B1)/2600(B7)MHz

Wifiはa/b/g/n デュアルバンド
bluetoothv4.0
バッテリー3900mAh
サイズ157.25×77.95×7.9mm / 185g
osAndroid 7.1.1 EUI 6.0.617T(ベータrom)
カラーGold,Silver

付属品

Type-C to A USBケーブル
Type-C to earphoneケーブル
QC3.0対応電源アダプタ(USソケット)
simピン
ユーザーマニュアル

下記はショップ側の好意でのおまけ
ハードシェル
ガラスフィルム(サイズは合っていませんがなんとか使えそうなものをピックアップし入れてくれた感じでしょう)

デザイン

大まかなデザインは低価格モデルのLecco Le Pro 3 AI X650シリーズなどに近い見た目になっています。フロントはいつも通りのブラックベゼル仕様でバックはホライズンデザインなU字アンテナなラインにヘアライン加工が入ったメタルボディです。メタル部分はLe Pro 3 X720のようにメタルボディに何かしらコーティングが入ってる仕上がりではなく、まんまメタルでざらついた手触りになっています。緩やかにラウンドが入ったボディとヘアライン加工が入ったデザインにより、持ちやすく滑りにくい仕上がりはかなり好印象です。

フロントサイドは表示領域は結構太めなブラックベゼルに囲われています。Le Max 2ではフラットなガラスでしたが流石にリリース時期が2017年前半ともなると、2.5Dが採用されています。通知LED、近接センサ、フロントカメラがいつもどおりの配置で並び、コントロール部分は静電タッチキーバックライト機能付きになっています。ホームボタンがブランドロゴになっているのはX720の流れからでしょうか。2Kディスプレイは高細密でシャープ、ビビットな仕上がりで端末の顔として良い仕上がりになっています。

バックサイドにはLEDトーンフラッシュにデュアルカメラ、指紋認証エリアが配置されています。冒頭に述べたとおり、こちらの仕上げはLe Pro 3 X720のようなコーティング仕上げではなく、ヘアライン加工が入ったメタルとなっており、個人的にはかなり格好良いデザインだと思っています。しかしながら、デュアルカメラ部分はモジュールが写真の通りなにかとぼけた顔のような配置になっており好みが別れる部分でしょうか。また指紋認証についてはLe Max 2ではいまいちな部分でしたがLe Max 3では反応、認識率ともに問題なく明らかにMax 2と比べ快適に動作するようになっています。

ボトムサイドにはスピーカー、Type-Cポート、マイクが配置されています。スピーカーはフロントトップの通話スピーカーとボトムサイドのスピーカーがそれぞれ、サウンドを出力するステレオタイプなのですが、デフォルトでインストールされているromではトップ部分のアウトプットがやや音量が小さくあまりステレオ感がありません。

トップサイドはマイク穴とIRポートが配置されています。

レフトサイドにはトップ側にsimトレーが配置されており、印字付きのデュアルnano simトレー仕様になっています。

ライトサイドは上からボリュームボタン、電源ボタンという並びです。ボタン類にもヘアライン加工が入っています。ボタンのクリック感も良好で小気味よく操作が可能です。

Leeco Le Max 2と比較すると全体的に若干コンパクトになったサイズ感ですが、薄さと軽さでLe Max 2よりも大きさをあまり感じません。大きい端末になれたからなのかもしれませんが…..。

ハードとパフォーマンス

SDM821ということでここは期待したい部分ですが、残念ながら初期でインストールされているベータromの所為かイマイチパフォーマンスが発揮できておらず、antutuの結果も奮いませんでした。スコア的にはSDM660レベルでしか出ていないので想定されるパフォーマンスよりも4万近く下回っている感じです。使用感は別に悪いわけでもなくRAM6GBは複数立ち上げたアプリの切り替えも難なくこなし、快適に利用が可能でした。当方もうまったくゲームはやらなくなっているのですが、起動確認したいゲームがある方はコメント等いただければ確認してみます。

17万くらいはあっても良いポテンシャルのはずですが….

ストレージは問題ない速度

ユーザーインターフェイスとOS

sunskyから製品が届いたタイミングではEUI 6.0.617Tというベータromがインストールされていました。こちらは、ほぼほぼ5.9と変わりませんがドックのLiveボタンが固定さたEUIではなく、どちらかといえば他のAndroidと同様のドロワータイプのランチャーに近い仕上がりになっており、そのままのランチャーでも使い易いUIになっています。トグルの呼び出しは履歴ボタンで統合されていたりとUIが若干変わっている部分もありますがなれてしまえばどうということはありません。

EUI 5.9後半で実装されたドロワーもあり

ドロワー表示

ドロワーあり、なしでインターフェイスが選択可能

 

トグルボタンは通常のAndroid履歴っぽく変わったインターフェイスに統合

日本語リソースは中途半端

接続性

Le Max 3では4G3G DSDSでの利用が可能です。sim1で電話回線、sim2でデータ回線のように使い分けが可能です。しかしながら利用可能なバンドはFDD B8が無いなどソフトバンク系の回線で利用するもいささか中途半端な構成です。実害があるかといったら取り立てて問題はないわけですが….。

利用可能なLTEはDocomo系(赤字)やSoftbank系(青字)、は両キャリアで共通で以下の通りです。

GSM:850, 900, 1800, 1900
WCDMA:B1/B2/B4/B5/B8
TD-SCDMA:B34/B39
FDD-LTE:B1/B3/B4/B5/B7/B8/B20
TDD-LTE:B38/B39/B40/B41

ちなみにプラスエリア化はLeecoのいつもの謎コントロールでまったく実現できませんでした。

カメラ

カメラについてはそれほど期待していなかったわけですが、さすがはフラグシップ端末といった出来で昼光下、暗所ともに印象は非常に良いです。昼光下は非常にシャープでディティールも十分。ダイナミックレンジは至って普通ですがオートHDRがよく働いてくれるおかげか、極端に白飛びした画像等々もなく実に良く撮れます。暗所においてもノイズが少なく見たまんまを撮ってくれるのでここ最近見て来たバジェットフォンたちの写真と較べても圧倒的に良いです。ただちょっとバギーなところとしては時折フォーカスが全く合わない瞬間が出てしまうのでそういった場合は手動でフォーカスをあわせる必要があることでしょうか。そして非常に残念な点としてポートレートモードが完全にバグっており一切撮影ができません。ポートレートモードに設定して撮影を実施すると保存状態で読み込み続けソフトウェアがスタックしてしまいます。

※下記リンク先はオリジナルサイズです。モバイルの方はクリックしないようにお願い致します。

バッテリー

バッテリはー3900mAhと十分な容量ですが、残念ながらromの最適化がいまいちな所為かあるいは2Kディスプレイの所業か、結構な勢いでバッテリーを使用します。PC Markのバッテリーベンチでは7時間40分とこのバッテリーサイズではあまり見ないパフォーマンスになってしまっています。QC3.0には対応しているので急場ではかなりのスピードで給電されることは救いでしょうか。ちなみに4PDAで公開されている5.9.021sではかなり改善されているようですが、日本語のリソースが該当のfastboot romには含まれていません。

評価

端末のバックグラウンドや、Leecoの今後の見通しを考えると完全にファンアイテムな位置づけだと考えていましたが、SoCのパフォーマンスが使い切れていない結果に終わったベンチの結果はありつつも、割とベータromが使えることとポートレートモードが撮れないといったバグはありますが綺麗に撮れるカメラはちょっと意外でした。ファンアイテムに$200という価格を高いとみるかやすいと見るかはちょっとむずかしいところではありますが、正直なところまともに使える端末がほしい方には今後のromのfixやアップデートが期待できない本端末はおすすめできるものではありません。

Leecoが事業拡大に失敗していなければもっと中華界隈は盛り上がったと思うのですが、あらためて実に残念であると感じずにはいられない端末です…..。

まともに使う端末がほしい方はLineageOSが利用できるようになった、Leeco Le Pro 3 Elite X722の方が投資効果は遥かに高いと思うのでそちらがおすすめです。

購入先

完全にファンアイテムですが興味がある方は下記よりチェックください。

Leeco Le Max 3 6GB/64GB Gold

レアな希少種。Leecoファンの皆様は是非どうぞ

$203.17

代替の提案

SDM820ですがまだまだ現役なハイパフォーマンス端末、Leeco Le Pro 3 Elite 4GB/32GBはLineageOSのサポート端末でもあり長く使えそうな一品です。

Leeco Le Pro 3 Elite 4GB/32GB

SDM820採用ながら$160で購入可能な高コスパ端末

$164.99
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4 Comments
  1. いつも楽しく読ませて頂いてます
    こちらでご紹介いただきsunskyで僕もX850を購入いたしました
    質問ですがポートレートモードとは自画撮りですか?
    僕の端末では普通に撮影出来るようです
    romのバージョンは同じです
    またスペックには書いてないですが手持ちのau Gratina simがそのまま認識したのでCDMA(2000?)対応してるようです
    アプリについて天気アプリはadがうるさく感じます
    sim toolkitは動作しません
    Liveは有料ですね
    テーマはあらかじめ入ってる3つ以外は使えません(ダウンロード不可)
    マイLeEco、LeMeは登録が必要みたいですので使ってません
    また何か気が付いたら報告します

    • 午後様

      ポートレートモードは対象物以外をぼやけさせる処理モードのことです。

      • 申し訳有りません、勘違いしておりました
        設定の右隣ですね
        確かにバグってます

        • この記事を読んで同じのを購入しました。
          日本にない機種なので情報が少ないため質問させてもらいます

          root取得したりカスタムromを焼いたりは出来そうですか?
          それと設定などに英語や少し中国語残ってたりします。
          日本の携帯くらい日本語に設定は可能でしょうか?
          質問ばかりすいません。連絡いただけると助かります。よろしくお願いします。

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