Oneplus 5のrfnvファイルをMi6へ移植しLTE Bandの追加は可能か(いや無理でした)

SD820時代から試みてきたrfnvファイルの移植によるLTE B19の有効化ですが残念ながらSD835でも無理でした。

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作業内容

まずやった内容としては、rfnvファイルの抜き出しです。これはQPSTからEFS Explorerで実施しますが、単純にrfnvファイルを抜き出すだけです。そして抜き出したファイルを下記のパターンでMi6へ移植しました。

  1. 何も考えずにOneplus5のrfnvをMi6へ上書き
  2. rfnvファイルの差分のみをMi6へ移植

1.の場合、simが認識しなくなる状況が発生し論外。2.は移植し再起動したタイミングでsimを見失うことが無かったのでQXDMからLTE BC Configを編集しました。SD835の場合、LTE BC Configに値が存在しない為、決め打ちで値を設定。設定した値は2062575143135でOneplus 5が利用可能なすべてのLTE Bandへフラグを立てた値になっています。

この値は計算が面倒だったので下記ツールを利用しました。答え合わせに便利なので皆様も是非使ってみてください。

NV Calculator (Non-Volatile)
NV Calculator (Non-Volatile)
Developer: Unknown
Price: Free

当然Network Signal GuruのBand LocksにはOneplus 5と同様のLTE Bandがリストとして表示されますが、一切B19を掴むことはありませんでした。

調査

ここでちょっと踏み込んで調査を実施しました。調査といっても単純ですがrfnvファイルをDiffってみてその差分を見てみることです。でその結果が以下の通り。

一番左のexcelシートはSD810時代のものと思われるrfnvの採番とファイル名のリストです。右側が左からOP5のrfnv、Mi6のrfnvです。黄色くなっている部分はOP5だけが持っているrfnv。青くなっているMi6のほうはOP5にもMi6にも存在するがMi6側でファイルに書かれているデータが異なるものです。

まずexcelシートについてはSD820より以前の情報となっておりSD835の採番と一致しません。そして右側のdiffの結果は一部分しかうつっていませんが、データレベルで異なるファイルが無数に存在しています。うん、こりゃ無理です。

結論

以前までの情報としてはrfnvファイルが移植できればあるいはというのが定説でしたが、先の結果からその限りではないというのが明白だと思います。旧世代のSoCのMotoで成功されている方がいらっしゃるようですが、それは同一モデルの別バージョンがたまたま同じEFSのつくりになっていて差分のrfnvを補完することでなんとかなっただけであると思われます。

調査の結果からSoCが同一であればrnfvファイルの移植によってLTE Bandの追加が可能という推論は正しくないと考えられます。しかしながらこれまた私の推論でしかないためこのエントリを読んでいただけれる皆様におきましては、そんな単純な話ではないんだなぁとだけ覚えておいていただければ幸いです。そもそもそんな単純な話であれば北米のLTE B20で困っている人たちがXDAで速攻なんとかしてますよね。

 

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4 Comments
  1. うーむ、SD835でも無理でしたか…
    800より上は何かしらの対策がされているのかなぁ
    それとも単純に何かの作りが変わっただけなんですかねー?
    ともあれ検証ご苦労様です。

  2. z2持ち様
    なんともならないですこれは。移植すれば良いというレベルではないほど、同一採番のrfnvファイルでもデータの中身が違う上に、なにがどのバンドのrfnvかということが全く解らなくなってしまったのでどうにもならんです…..。

  3. rfnvファイルを抜き出す側の端末での手順を教えて下さいませんか?
    root化は必要なんですか?

    • 27 3/8様

      root化は必要です。プラスエリア化手順と同様にDiagポートをオープンし、qpstのEFSエクスプローラーからrfnvファイルを抜き出す形になります。

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