Teclast Master T8のレビューです。12月中旬から使い始めていますがちょっとみていきます。
Teclast Master T8について
Teclast Master T10に続きリリースされたプレミアムモデルMaster T8は10.1インチであるT10の8.4インチバージョンといえる位置づけの製品です。フルメタルユニボディに2560×1600の解像度、指紋認証、SoCはタブレット向けMediatakのMTK8176とAndroidでのパフォーマンスに特化した製品となっています。
仕様
仕様としては以下の通り。Xiaomi Mi Pad 3と同じSoCを搭載しており、Snapdragon652に近いパフォーマンスがあります。MicroSDによるストレージ拡張はMi Pad 3には無い嬉しい点です。
製品名 | Teclast Master T8 |
ディスプレイ | 8.4インチ 2560 x 1600 16:10 JDI OGS |
SoC | Mediatek MT8176 Hexa Core 2.1GHz, PowerVR GX6250 |
RAM&ROM | 4GB/64GB MicroSD(TFカード)対応 64GBまで |
カメラ | 13MP フロント/8MPバック |
接続性 | 802.11 a/b/g/n/ac 2.4 GHz + 5 GHz bluetooth 4.2 |
バッテリー | 5400 mAh |
サイズ | 219.5 mm x 127.9 mm x 7.8mm / 346g |
OS | Android 7.0 |
付属品
付属品は以下の通り、かなりシンプルな内容です。
ケーブル
電源アダプタ(EUプラグ)
MicroSDイジェクトピン
本体
マニュアル
デザイン
デザインはフルメタルユニボディでTeclastらしからぬ高級感、フレームはダイヤモンドカットされており背面はラウンドしたボディで持ちやすいデザインです。
ダイヤモンドカットできれいに処理されたエッジ
フロントパネルは8.4インチのJDI製パネルで2.5Dの処理などはなくフラットな仕上げです。フロント下部には指紋認証センサが搭載されており、反応およびアンロック処理も悪くはないですが画面が表示されるまで若干遅め。ベゼル幅はタブレットの中ではかなり細く、フレーム部分を除き大体5mmほどのスッキリした仕上がりです。
ベゼルはタブレットではかなり狭めの5mm
JDI製のパネルは2560×1600ピクセルと高細密で細かい文字もくっきりと表示してくれ、非常にシャープな文字表示を体験出来ます。製品にはおまけで貼られているフィルムが貼られていますが、透過性が悪くギラツブが出てしまっていたので速攻剥がしました。ガラス面は疎油性コーティングもされており指の滑りも上々です。しかしながら気になる点が一点あり、やたらと画面の色味が緑色の傾向を帯びています。当方の端末だけかと思いましたが調べたところどの端末も緑色の傾向が強いようで、気になる方はかなり気になる点だと思われます。
yahooトップ2560×1600で文字はかなり小さくてもくっきり描画。しかしながら色味が緑色の傾向
バックパネルはおそらくマグネシウム合金のユニボディ製となっており、冒頭に述べたとおりラウンドした背面に8MPのカメラとシンプルな構成です。背面もフレームとつながる部分はダイヤモンドカットでエッジ処理されているので見た目も美しい。
トップサイドには左からType-Cポートにイヤフォンジャック。
ボトムサイドはステレオスピーカーと中央部にMicroSDスロットで、MicroSDスロットは珍しいsimピンで出すタイプです。こちら厚みがあるMicroSDだと引っ借りがありちょっと使いづらい….。そしてメーカーのサポートでは64GBまでとなっていますが、samsungの128GBは問題なく認識し利用が可能でした。またステレオスピーカーは位置が位置だけにあまりステレオ感はありませんが、割りと素直なフラットな音が出力されます。
厚みがあるmicroSDはちょっと入りづらいカードトレー
ライトサイドにはボリュームキーと電源ボタン、リセットボタンがありピン押しで初期化ができる仕組みになっています。P10ではボタン類がプラスチック製でしたが、本製品はメタル製でクリック感も問題ありません。
レフトサイドはマイク穴のみです。フレームも細く美しい仕上がり。
ユーザーインターフェイス
ユーザーインターフェイスはP10と変わらずAOSPベースとなり、素のアンドロイドに近い環境です。特別なカスタムは入っていおらず、teclastのOTAツール以外は特にブロートウェアもなくクリーンな環境になっています。Androidに慣れている方であればなんのひねりもなく利用可能です。ソフトキーによる操作またはタッチキーのアクションによりソフトキーエミュレーションできるようになっていますが、ソフトキーはメニューの呼び出しなどデフォルトで利用可能となっており、こちらの方が便利に利用が可能です。ランチャーは中華端末にありがちなドロワーを持たないタイプです。
AOSPベースなので日本語も問題なし
至って普通なAndroid
パフォーマンス
SoCにMediatek MTK8176とmi pad3と同じSoCとなり中華タブレットの中ではAndroid特化なハイパフォーマンスなものが採用されています。Antutuスコアも8万超えとゲームに普段使いにかなり良いパフォーマンスを見せてくれます。冒頭に述べた通り大体Snapdragon 652と近い感じですね。P10にあったなぜかGoogle謹製ソフトウェアが重いといったこともなくサクサク利用が可能。Mi Pad 3と比較しても大きくパフォーマンスの差はありません。
バッテリー
バッテリーについては8インチ端末としては大きめの5400mAhです。PC Markの結果では大体6時間程度のSoTとなりました。ちょっと短いかなという印象ですが、最低輝度が高めな点と環境光に対してオートで設定される輝度が高めな点がこの結果を招いていると思われます。しかしながら普段使いでブラウズや動画の再生程度で使っていると余裕で7h以上の動作が可能なのであまり気になるほどバッテリー駆動が短いわけではありません。また充電についてはクイックチャージがサポートされているので大体2h30mほどで充電が可能です。
接続性
Wifiについては802.11 a/b/g/n/ac対応でデュアルバンドWi-Fiは掴みもよく特に問題なく利用が可能ですが、GPSを持っていないので要件としてそちらが必要である場合は注意が必要です。
カメラ
フロントカメラは13MPと動画チャットなどでのクオリティを意識したものとなっていますが、画質についてはそれほど期待できるものではなく、タブレットとしてはまあ綺麗だよねというレベルの画質です。リアカメラはどちらかというとメモ代わりというレベルでしょうか。
まとめ
Teclastのプレミアムモデルとしてフルメタルユニボディに高いビルドクオリティ、高細密なディスプレイ、高パフォーマンスと満足度の高い仕上がりになっている端末です。画面の色味が緑色の傾向が強かったり、GPSが無い、最低輝度が若干明るすぎるといった難点はありつつもMi Pad 3の代わりを求めるユーザーには良い選択肢ではないでしょうか。ただ、画面サイズは検討の余地がありますが価格や端末の機能といった点ではおそらくTeclast Master T10の方がより満足度は高いと思われます。
高細密な画面のお陰で2ページ表示された細かい文字もkindle端末としても快適に利用が可能
購入先
興味がある方は以下よりチェックいただければと思います。人知れず存在する日本限定最安クーポンが利用できます。
代替の提案
上位版のTeclast Master T10にも日本限定クーポンが出ています。
最新価格は下記からクーポンページから確認ください。
レビュー参考になります、自環境でも同様に色味が変な状態でしたが個体差も無さそうで諦めて使ってます。
スピーカーがステレオなのに縦持ち前提の配置だったり、同メーカーのT10もスクロールが変だったりと
Masterの名を付けてるモデルにしては何かしら抜けている点があるのが気になりますね。
ただ細かい点に目をつぶればコスパは相当いいのが魅力ですね。
Memento様
おっしゃる通りで、良くも悪くもTeclastという感じです。
ちなみに今F6 Proを使っていますが、SSDのWriteが何故か遅かったりこちらもTeclastだなぁという感じでございます。コスパはとてもいいんですよね。
はじめまして! 早速で恐縮ですが質問させて頂きます。
昨日T8が届きまして使い始めたのですが、
ディスプレイ上の薄いペラペラの保護フィルムを剥がした下って
保護ガラスになっているのでしょうか?
小さな気泡が3点程あったのと、別売りで保護ガラスを買ってしまったので
剥がせるものならいずれ貼り直したいと思ってます。
もし剥がせるなら作業の注意点とかありますでしょうか?
よろしくお願い致します。
bitawan3様
保護フィルムの下は普通にガラスです。ガラスの仕様は公開されておらず残念ながら当方もわかりません。
早速ありがとうございます。
参考になりました!