機器が到着し、先だしでちょろちょろ情報を出していましたがTOMTOPへ発注したLeeco L2 X520についてレビューを書いてみます。
Leeco Le 2 X520について
仕様
SD652を採用したミドルレンジな製品ですが、X620のデザインが踏襲されたというかガワはそのままでSoCが変更されたモデルです。7.5mmと薄いボディはスタイリッシュですが、Leeco全般に見られるアグリーブラックベゼルな液晶面は好みが分かれる仕様です。しかしながら5.5インチサイズのボディはLe Max 2と比べても153gと非常に軽量で苦なく扱えるサイズ感です。また必要十分なパフォーマンス、安価な値段とカーネルソースが公開されたこともあいまって、カスタム界隈が盛り上がるのにも納得な仕様となっています。
ディスプレイ | 5.5″ 1080 x 1920ピクセル(FHD IPS 401ppi) ゴリラガラス採用のようですが、タイプは不明 |
SoC | Qualcomm MSM8976 Snapdragon 652 ,Adreno 510 |
RAM&ROM | 3GB/32GB MicroSDは使えません。 |
カメラ | フロント8MP/バック 16MP f/2.0 |
接続性 | GSM / GPRS / EDGE (850, 900, 1800, 1900 MHz) CDMA800 UMTS / HSPA+ (850, 900、1700, 1900,2100 MHz ) 4G LTE (B1, 3, 7, 38, 39, 40, 41) 802.11 a/b/g/n/ac 2.4 GHz + 5 GHz dualband 4G3GのDSDS対応(モデムファームのバージョンによる) |
バッテリー | 3000 mAh |
サイズ | 151.1 x 74.2 x 7.5 mm / 153g |
OS | Android OS, v6 EUI |
付属品
Type-Cケーブル
Type-C to イヤホン変換ケーブル
チャージャー(BFソケットでした)
simピン
インストラクションカード
TPUケース
デザイン
デザインとしてはx620のボディがそのまま採用され、後のLe 2以降のシリーズに見られるデザインのベースとなったアルミユニボディ構成です。ボディはサテン仕上げとなっており、ビルドクオリティも高くサイドフレームの面取りが輝く美しいボディとなっています。ディスプレイはIPS LCDでFHDのパネルとなりますが海外では嫌われる非表示領域のブラックベゼル部分が大きいです。パネルメーカーは不明ですがこれがまた非常に色温度が高くこれでもかというくらいに青い傾向です。ビビットで鮮やかな色が表示できますがちょっと青すぎます。そして最近よく使っているXiaomi機のように直射日光下でコントラストを自動で調整するような機能がないため、直射日光下での視認性はいまいちです。またLe 2以降はイヤホンジャックが廃止されています。
フロントサイドには通知LEDとフロントカメラ8MPが配置され、静電タッチキーはバックライトが提供されています。パネルは2.5D仕様ではないため、平面のガラスであり当方的に非常にうれしい仕様。適当な安ガラスフィルムでも綺麗に張り付いてくれます。ブラックベゼルの非表示エリアは画像のように割と大きめ。画面上部に左から通知LED、明るさセンサー、スピーカ、フロントカメラとならぶ様はLe 1シリーズから踏襲された配置です。静電タッチキーのバックライトは明るく視認性も上々。
すでにガラスフィルムを貼ってしまっています。2.5Dでないので割と適当なフィルムでOK
ブラックベゼル部分、海外では叩かれる要素
バックサイドには16メガピクセル(f/2.0)のカメラとデュアルフラッシュLED、カメラ下に指紋認証エリアが配置されています。指紋認証はなぜかLe Max 2よりも快適に認識し割りと適当に指を置いてもアンロックしてくれるため、ストレス無く利用が可能でした。
トップサイドには左側に赤外線ポートのみが配置。
ボトムサイドにはType-Cポート、マイク、スピーカーが配置されています。スピーカーからの音質はまったく問題ないボリュームとフラットな感じの音質で問題の無いサウンドを提供してくれます。
レフトサイドはトップ側にsimトレーがありデュアルsimで両simともnano simがサポートされます。
ライトサイドはボリュームキー電源ボタンが配置され、タッチフィールも上々なメタル素材のボタンが採用されています。
最後はサイズ比較。左からx600、x520、x720、x820の並びです。こうやって見るとx600が5.5インチながら一番コンパクトですね。
ハードとパフォーマンス
SD652、RAM3GB/ROM32GBの本端末はSD625と比べると良好なパフォーマンスを示してくれますが、重い3Dのゲーム等を利用する場合は、画質を落としたりといったパフォーマンスの調整が必要なレベルでしょうか。antutuのスコアとしては7万台中盤~8万台前半となかなかの結果です。日常生活で困るレベルのSoCは、最近出ているものの中で存在しないのではと感じる今日この頃です。そしてLeeco機全般にいえることですが、ハードウェアのデザイン上の問題なのか高負荷な処理が長時間つづくと背面が非常に熱くなります。
SD652らしい良いパフォーマンス
ユーザーインターフェイス
TOMTOPから配送されてきたタイミングでは5.9.0 23Sベースのカスタムromでした。EUIがのっていましたが中華系のブロードウェアが排除され、ドックからはLiveボタンは取り除かれ連絡先に置き換わったsmall EUI的なカスタムromでした。日本語リソースはおそらくgrossoshopのカスタムがベースとなっている日本語リソースあるいはaospのものが入っており言語として日本語が選択可能です。しかしながらすべての項目が日本語化されるわけではありません。そしてこのEUIベースのromがまた面倒くさいカスタムが多い(ファームのupdateを含むため)ので当方は早々にLineageOSへ入れ替えを実施しています。当方はファームのコントロールが面倒くさいのでEUIベースのカスタムは利用するのをやめ、CMベースのカスタム以外利用していません。本件についてはカスタムのエントリで触れたいと思います。※オフィシャルLineageosはまだパフォーマンスの最適化が不十分です。
EUIのLiveボタンが連絡先に置き換わっている
使いやすい履歴、トグルボタンもこちらに配置
日本語化は中途半端
ベースバンドに注目、こちらが4G3Gが利用可能なベースバンド、EFS中のcommercial/MPSS.TA.2.1.c1/Main/modem_proc/mmcp/policyman/configurations/DevConfig/7+5_mode/W+W/device_config.xmlに定義があります。
接続性
Leeco Le 2 X520ではSimスロット1、2を利用することで4G3Gのデュアルスタンバイ機能を利用することが可能です。しかしながらモデムファームのバージョンにより、利用可否が異なるため入手先や購入のタイミング、カスタムromへの入れ替えで状況は変わります。確実に4G3Gが利用可能なファームは特定できているので、カスタムの記事で触れたいと思います。
利用が可能なファームではスロット1にdocomoかけ放題3G、スロット2にMVNOのデータsim4Gのように電話で利用する回線、データで利用する回線をデュアルスタンバイ状態で利用することが可能です。
利用可能なLTEはDocomo系(赤字)やSoftbank系(青字)、紫は両キャリアで共通で以下の通りです。※記載を修正しました。
GSM / GPRS / EDGE (850, 900, 1800, 1900 MHz) CDMA800 UMTS / HSPA+ (850, 900, 1700, 1900, 2100 MHz ) 4G LTE (B1, 3, 7, 38, 39, 40, 41) |
Wifiについては2.4ghz 5ghz、ac対応なので快適に利用が可能です。
また、Leecoにおける難関プラスエリア化の確認は完了しており、sim1/sim2でWCDMA B6利用が可能でした。手順は別途エントリで記載させていただきます。
カメラ
16MPのカメラは光の条件がよい場所では、シャープで発色の良い写真が撮れます。暗所ではそれなりにノイズが乗りこの価格帯でありがちな仕上がりです。しかしながらなぜか全体的にLe pro 3より良い写真が撮れると感じました。こちらのほうがより自然な色味の写真が撮れる…。ストックのeuiカメラアプリは非常にフォーカスも早く高速に写真を撮ることが可能ですが、LineageOSを利用する場合ストックカメラアプリと比較すると若干シャッターラグが発生します。また画質も全体的にみて自然な仕上がりになるのはeuiストックカメラのほうでしょうか。当方はこの点については妥協して使っています。
バッテリー
バッテリーはビルトインタイプで取り外しができません。容量は3000mAhで5.5インチサイズにおいては割と平均的なサイズです。電池の持ちとしてはそれほど長くはありませんが、私の平均的な利用方法、メールのチェックやブラウジングなどではSoTとして6時間弱くらいの利用が可能でした。仕様としてはQC3.oに対応しているので充電時間も早く1時間とちょっとで満充電が可能です。バッテリーについては特に困ることはありません。
評価
現在$129前後で購入可能なX520ですが、まず間違いなくこの価格帯の中では現状トップクラスのおすすめ端末です。SD652採用でプラスエリア化可能、各種オフィシャルカスタムromがサポートされ遊べる端末になっています。デザインもアルミユニボディでプレミアム感があり、ビルドクオリティも同価格帯におけるバジェットフォンと比較すれば圧倒的な差があるでしょうか。ディスプレイのブラックベゼルが大きかったり、ヘッドフォンジャックがないこと、microsdカードがサポートされていないことが許容できるのであれば、もっておいて損は無い端末だと考えます。かなり発売から時期はたっていますが最近出ている同SoCの端末と比較しても見劣りしない製品です。
購入先
当方はTOMTOPへ発注しましたが、現在もflashsale価格でローズゴールド、グレーが$129.99で購入が可能です。
最新価格は下記からクーポンページから確認ください。
その他
カスタムリカバリの導入、カスタムromの導入は以下を参照ください。
プラスエリア化については下記を参照ください。