Lenovo ZUK Z2についてのレビューをしていきます。
※ZUK Z2のhow toについてZUK Z2のカテゴリで確認できるようにしました。
ZUK Z2について
スペック
SD820を採用したハイスペックモデルです。MicroSDは利用できません。ディスプレイは上位モデルのproはAMOLEDでしたが、普通のIPS液晶(かなり青みが強い)でコンパクトながら3500mAhの大きめの容量のバッテリーを積んだ端末となっています。
ディスプレイ | 5.0″ 1080 x 1920 ピクセル(FHD) |
SoC | Qualcomm MSM8996 Snapdragon 820, Adreno 530 GPU |
RAM&ROM | 4GB 64GB |
カメラ | 8MP フロント/13MP バック |
接続性 | GSM / GPRS / EDGE (850, 900, 1800, 1900 MHz) UMTS / HSPA+ (850, 900, 1900, 2100 MHz) 4G LTE (B1, 2, 3, 4, 5, 7, 8, 38, 40, 41)802.11 a/b/g/n/ac 2.4 GHz + 5 GHz日本ではdocomo、ソフトバンクにおいて利用が可能 4G3Gのデュアルスタンバイが可能 |
バッテリー | 3500 mAh (取り外し不可ビルトインタイプですがバックパネル外すとわりとすぐバッテリーにアクセス可能です。) |
サイズ | 141.7 x 68.9 x 8.5 mm / 149g |
OS | Android OS, v6.0.1 ZUI2.0 |
デザインはぱっと見、チープに感じます。白を買ったからなのかもしれませんが、新しいSoCを採用した端末なのにどこかノスタルジックな印象を受けるデザインでそう思う反面そのチープさがどこか愛らしい。コネクタ部分はすべてボトムサイド、simトレイ、ボタン関係がすべてライトサイドに集まっている状態で、側面をスッキリした感じに仕上ています。3500mAhのバッテリーを積んでいる関係かそれなりに厚み(8.5mm)があり、重さ(149g)もそれなりありますが、iphone6sと比べても高さが若干ある程度で非常にコンパクト。フレームはチタンアルミニウム合金が採用されているようですが、公害防止コーティングがされているそうでそれがプラっぽく見える仕上がりの原因になっています。(黒は金属粒子のコーティング)
ディスプレイはLTPS IPS(FHD)で、最大輝度はかなり明るく非常に発色も綺麗です。最大輝度がかなり高く設定されているので日光下でも視認性は高いです。ただ当方の端末は非常に青みの傾向が強く、ちょっと目が疲れそうな感じ。
フロントサイドにはLEDフラッシュと8メガピクセルのカメラ(f/2.0)、指紋認証があります。指紋認証エリアはボタンとして機能のカスタマイズが可能でU-touch(後述)のタッチセンターとしても機能します。また通知LEDもあるため通知の確認が可能です。そしてガラスは2.5D仕上げのゴリラガラス4です。液晶はブラックベゼルと呼ばる非表示エリアも小さくスッキリしています。
バックサイドには13メガピクセル、EIS、PDAFが利用可能なカメラセンサー(f/2.2でOISは無し)とLEDフラッシュがありますが、すべて左上に集まっているため、非常にスッキリとした印象にまとまっています。素材はおそらく全面と同様に2.5D仕上げのゴリラガラスを採用していると思われ、傷には強そうですがゴリラガラスとはいえ微細な傷がつくことにより強度は劣化する為、裸で利用する場合は保護シートなどを貼ったほうがよさそう。
トップサイドに何も配置されていません。
ボトムサイドにはヘッドフォンジャック、Type-Cポート、マイク、スピーカーが配置されています。
レフトサイドは何も配置されていません。
ライトサイドはボリュームキー、電源ボタン、Simスロット配置されています。
ハードとパフォーマンス
SD820、RAM4GB、ROM64GBのモデルで普段使い、ゲームにおいても不満を感じません。画面のスクロール等の操作で引っかかるようなことはありませんしゲームでの利用も期待どおりのパフォーマンスを示してくれます。antutuスコア的には13万前後になりました。SD820の時点でROMの出来の悪さはある程度見えなくなるなと感じる今日このごろ。
ユーザーインターフェイス
ユーザーインターフェイスは標準で独自のZUI2.0です。リセラーのカスタムrom状態で日本語の選択が可能でした。しかしながら翻訳が機械翻訳にぶちこんで作ったような訳になっているため違和感を覚えます。ZUIは中国にありがちなドロワーを持たない画面にすべてのアイコンが並ぶ感じのUIを提供し、アイコンのカスタマイズなどは提供されません。画面を一番左に移動すると、フィットネストラックアプリに連携したUIが表示されますが、利用していないため無評価。クイックトグルはiphoneのように画面下側から上にスワイプすると表示されます。特筆すべき点としては物理ホームボタン&タッチセンサーによるU-touchの実装です。
ホームボタンは押せば”ホーム”、タップすれば”戻る”、アプリ間の移動には左右へスワイプすればアプリを切り替えることが可能。物理アクション、タッチアクションに種々の異なるタスクを割り当てることが可能です。物理ボタンによる動作、タッチによる操作が一つのインターフェイスで提供されるこの実装は非常に素晴らしいと感じました。
接続性
ZUK Z2ではSimスロット1、2を利用することで4G3Gのデュアルスタンバイ機能を利用することが可能です。スロット1にdocomoかけ放題3G、スロット2にMVNOのデータsim4Gのように電話で利用する回線、データで利用する回線をデュアルスタンバイ状態で利用することが可能です。
利用可能なLTEはDocomo系(赤字)やSoftbank系(青字)、紫は両キャリアで共通で以下の通りです。プラスエリア化についてはおいおい検証して行きたいところですが、純正のモデム状態では利用できません。別エントリで報告したいと思います。
GSM / GPRS / EDGE (850, 900, 1800, 1900 MHz) UMTS / HSPA+ (850, 900, 1900, 2100 MHz ) 4G LTE (B1, 2, 3, 4, 5, 7, 8, 38, 40, 41) |
Wifiについてはac対応で、我が家のNECのAPでは特に問題なく動作しています。接続が切れたりといったトラブルは発生していません。
カメラ
カメラは高速に撮ることができますが、手動設定等の細かいコントロールはできず、フラッシュ、HDRのコントール(自動も可能)と、カメラ、ビデオ、パノラマといって基本的な機能が利用きるのみとなっています。
昼光の環境下ではシャープな写真がとれますが、暗い環境、シャッタースピードが落ちるシュチュエーションではノイズが目立つ仕上がりになります。4K動画は非常によい仕上がりです。カメラ機能は完璧なものではありませんが、価格から考えるとよいパフォーマンスだと感じました。
※クリックでオリジナルサイズへ飛びます。昼光の写真は後ほど追加予定
バッテリー
バッテリーはビルトインタイプで取り外しができません。容量は3500mAhでオンタイムはかなり長いです。PCmarkのバッテリーベンチでは9hなので全く不満が無いレベルです。ZUIを利用する場合であればタスクキルがかなり働くので、驚くほどバッテリーは減りません。
評価
素晴らしさはなんと言ってもやはり安いこと。snapdragon820を採用しRAM4G/ROM64GBの構成で$189の安さを実現している端末は現状このZUK Z2以外ありません。また5.5インチオーバーのハイスペック機が多い中、5インチであることがこの端末の良い点でしょう。しかしながら標準(banggood)のZUIには問題がある為、自身でromを書き換えられることや日本語環境にこだわりが無いことが選択の条件かと思います。romの書換えは別のエントリで実施予定です。可能であればプラスエリア化も。
※banggoodのromにはデフォルトアプリの保存が出来ない問題を確認しています。例えばZUIランチャーをNovaランチャー等に変更してデフォルトにしても設定からホームキーで戻るタイミングで再度デフォルトアプリを確認される動作が何度も発生します。解決策としてはそもそもromを変えてしまうこと、回避策としてはTWRPでroot化して使うランチャー以外は凍結してしまうことです。
追記:bootloaderのunlockからプラスエリア化などzukの情報をまとめていますので合わせて確認いただければ幸いです。
購入先
有料配送ならGearbestを日本円決済で、無料配送ならBanggoodという買い方が安いですが、Banggoodの場合届くのに1ヶ月以上かかります。EMSの場合も、一度中国外に転送されるようで有料配送も割と遅い….。Banggoodのクーポンが使えない場合は普通に高いのでGearBestのクーポンが有効ならそちらが為替取扱手数料含め結果安く済みます。個人的にはGearBestの有料配送がストレスが無くて良いかと。
最新価格はクーポンページから確認ください。