かなり時期を逸した感じはしますが、Xiaomi Mi Mixについてレビューしてみたいと思います。
Xiaomi Mi Mixについて
コンセプトフォンとなる未来を感じさせる、3面がベゼルレスになった画面を持つ6.4インチのMi Mix。画面占有率91.3%(実際は85%くらいのような気もしますが)のその圧倒的なインパクトは多くのスマートフォンファンを惹きつけた製品です。ぱっとみまるで全面は一つの大きなスクリーンのような錯覚をうけ見るものを魅了します。セラミックで構成されたミッドフレームおよび背面は光を反射する鮮やかな鏡のような光沢を持ち、プレミアムルックに色を添えています。SoCはSD821、当方が調達したモデルはRAM6GB/ROM256GBで長く使える端末になりそうです。
仕様
ディスプレイ | 6.4″ 1080 x 2040 ピクセル(IPS LCD シャープ or AUO) |
SoC | Qualcomm MSM8996 Snapdragon 821 ,Adreno 530 |
RAM&ROM | 4GB/128GB or 6GB/256GB |
カメラ | 5MP フロント/16MP(f/2.0) |
接続性 | GSM / GPRS / EDGE (850, 900, 1800, 1900 MHz) UMTS / HSPA+ (850, 900, 1900, 2100 MHz ) 4G LTE (B1, 2, 3, 4, 5, 7, 8, 38, 39, 40, 41) 802.11 a/b/g/n/ac 2.4 GHz + 5 GHz dualband 日本ではdocomo、ソフトバンクにおいて利用が可能 4G3Gのデュアルスタンバイが可能 |
バッテリー | 4400 mAh |
サイズ | 158.8 x 81.9 x 7.9 mm / 209g |
OS | Android OS, v6.0.1 MIUI 8 |
付属品
ケーブル
電源アダプタ
レザーカバー
ユーザーマニュアル
デザイン
Xiaomi Mi Mixは、6.4インチ1080 x 2040ディスプレイを搭載しています。トップおよび両サイドがベゼルレス仕様となりますが、フレームは1.5mm~2mm程度確認出来る見た目です。パネルの供給元はシャープとAUOがあるようで、シャープは色温度が低く、AUOが高い傾向にあるようで当方のものはAUOでした。かなり青いです。MIUIのキャリブレーションである程度調整は可能ですが、何を選んでも青い画面なのでこの点はちょっと残念でした。そして6.4インチの画面はとても大きくてよいですが、362ppi程度になるのでGalaxy S7 Edgeの様な画面密度はなくQHD AMOLEDと比較するとそれほどの鮮明さはありません。アスペクト比は17:9となるためちょっと特殊でコンテンツ側が16:9を示す場合はレターボックス表示になります。(そりゃそうですが)解像度はハイスペック帯の他のスマートフォンに引けを取りますが、輝度・コントラスト・彩度は非常に優れており美しくコンテンツを表示してくれます。しかしながら日光下でのコントラストはいまいちです。
フロントパネルの下部には近接センサとフロントカメラが配置されています。デザイン上、下部に配置するしか無いのですが狭いフレーム部分にうまく集約されており、フロントパネルの美しさを損ねていません。パネルはエッジに向かってラウンドする2.5Dが採用されておりガラスフィルムで保護をするのは困難だと思われます。当方はnillkinの薄いPETフィルムを使っています。通知LEDは下部中央に配置されていますが、デザインの邪魔にならない小さいLEDになっています。カメラは下部右側になります。
バックパネルはセラミックの鏡面仕上げになっており、リアカメラとデュアルトーンLEDフラッシュ、指紋認証エリアが配置されています。美しく仕上げられたセラミックはまさにプレミアムルックといった感想をいだきますが、困ったことに恐ろしいほど滑ります。今まで体験したことが無いくらい滑ります。そして猛烈に指紋は目立ちます。当方はこれを裸で使うことはできないと判断しました。指紋認証エリアはAxon 7のように触れて判断できるような工夫はないので、カメラ部分に触れてしまいがちですが反応は上々です。
トップサイドにはマイク穴とイヤフォンジャック。フレームもセラミック仕上げの為、美しい仕上がりですが恐ろしいほど滑ります。
ボトムサイドにはマイク、スピーカー、USBタイプ-Cが配置されています。スピーカーは特に期待していなかったのですが、低音と高音がはっきりとしたまともな音域を持っており、スマートフォンのスピーカーとしてはかなり良い部類であると思われます。フロントサラウンドのAxon 7などと比べると負けてはしまいますが…。
ライトサイドにはボリュームキーと電源ボタンが配置されています。
レフトサイドはsimスロットが配置されており、2枚のnanosimがサポートされています。
最後はサイズ比較。両サイドのmoto z、Le pro 3、5.5インチ端末と比較してもそれほど大きくはありませんが、重量200g超えということもあり重いです。そして滑りやすいので落としてエッジ部分にヒットすれば簡単に画面は割れてしまいそう。
ユーザーインターフェイス
出荷時にはMIUI Global 8.2.1.0がインストールされていました。bootloaderがアンロック済だったのはご愛嬌。すでにeu romへ入れ替えを行っています。概ね他のデバイスのMIUIと変わりませんが、Mi Mixはソフトウェアキーとなるためそちらに一工夫入っています。大画面を楽しむよう配慮された機能なのかソフトウェアキーエリアを下部へフリックすることでソフトウェアキーを隠すことが可能。また画像のようにフローティングメニューも用意されているので大画面でも使いやすいようにという配慮が見て取れます。デュアルアプリケーションは特定のアプリに対して複数のアカウントを持っている場合、ソフトウェアをデュアルアプリケーションエリアに追加して、同じアプリを2つの操作することが可能です。これは人によってはかなり便利なのではないでしょうか。日本語環境についてはXiaomi.euであれば日本語リソースが利用できる上にパフォーマンスもかなり上がっているのでおすすめです。
フローティングメニューは割と便利
デュアルアプリは同一アプリの多重起動、複数アカウントの利用が可能
デュアルホームは全く別アカウント環境を作成できる
パフォーマンス
Snapdragon 821が搭載され、RAM6GB/ROM256GBの環境であれば何も問題はありません。androidを快適に動作させる為になんの障害もなくまた、ゲームやマルチタスクにおいて不満が出ることもないでしょう。antutuのスコアはROMによって変わりますが13万~14万くらいとなります。最近のアプリのキャッシングとマルチタスキングで6GB使い切ることってありますでしょうか?
バッテリー
Mi Mixに搭載されている大容量の4400mAhのバッテリーは私の典型的な使い方では大体10時間くらいの稼働が実現できました。当方ゲームはほとんどしないので多くはコンテンツの消費くらいです。高速充電を利用すれば30分で大体65%くらいでMAX充電には2時間20~30分の時間を要しました。大画面にも関わらずこのSoTが実現できるのはFHD級の解像度であることが大きいと思われ、Mi Mixの利点の一つかもしれません。
接続性
Xiaomi Mi MixではSimスロット1、2を利用することで4G3Gのデュアルスタンバイ機能を利用することが可能です。スロット1にdocomoかけ放題3G、スロット2にMVNOのデータsim4Gのように電話で利用する回線、データで利用する回線をデュアルスタンバイ状態で利用することが可能です。
利用可能なLTEはDocomo系(赤字)やSoftbank系(青字)、紫は両キャリアで共通で以下の通りです。。
GSM / GPRS / EDGE (850, 900, 1800, 1900 MHz) UMTS / HSPA+ (850, 900, 1900, 2100 MHz ) 4G LTE (B1, 2, 3, 4, 5, 7, 8, 38, 39, 40, 41) |
Wifiについてはac対応で快適に利用が可能でした。
プラスエリア化についてはすでに検証できており利用できることが確認出来ていますが、別エントリで記載したいと思います。
プラスエリア化もバッチリ
カメラ
f/2.0レンズ、PDAF、EIS、16Mのセンサーですが Mi Mixの画質は十分とは言えません。かなりフラットな色味の傾向を示し、明るい場所でものっぺりした画質でかつ詳細さがかけた写真が出来あがる傾向があります。ノイズリダクションが効きすぎているのかどうか分かりませんが、とにかくシャープネスを強くしないと満足がいく写真が撮れない感じです。暗所ではさらにひどくなりカメラとしてはあまり期待しない方がよいかと思われます。またフロントカメラは下部右側に配置されているので右手でスマートフォンを使う方には致命的です。当方は左手で使うため特に問題はありませんが、写真を撮ろうとすると右手がかぶる状況が多々あると思われます。カメラアプリはHDR、パノラマ、マニュアルモードなどを備えたいつものMIUIカメラアプリであるため特筆すべき点はありません。
まとめ
未来を感じるデザインのMi Mix。素晴らしい点は多いですが、完璧なスマートフォンではありません。WEBコンテンツやアプリからのコンテンツ消費には素晴らしい体験を提供してくれますが、滑りやすいボディは片手て操作するには難しくカメラの品質はXiaomiの低価格帯のバジェットフォンとたいして変わらない印象です。しかしながらそれ以上に美しいデザインや3辺ベゼルレススクリーンは価値があり目を見張るものであると感じました。Xiaomiの挑戦的なコンセプトフォンとしては十分成功しており価値がある製品だと思いますが、ではこれをメインの端末にするかと言えばうーん人を選ぶ端末でしょうね。ただ、本ブログを閲覧いただいているような諸兄は持っておいて損は無いと思います。
購入先
Gearbestが最安です。気になる方はチェックしてみていただければと思います。
最新価格は下記からクーポンページから確認ください。
その他
カスタムリカバリの導入、カスタムromの導入については以下を参照ください。
プラスエリア化については以下を参照ください。