アンロック申請は以前のエントリに記載したとおり完了している為、早速アンロックを実施しROMの入れ替え、プラスエリア化を実施しました。
なお、これらのシステム改変についてはリセラーの保証を放棄する行為になるのでご注意ください。転んでも泣かない人向けです。
コンテンツ
Bootloaderのアンロック申請
以前のエントリの通り当方のアカウントはアンロック申請は完了している為、こちらは割愛。必要であればリンク先をご確認ください。
Bootloaderをアンロックする
GearBestから出荷された状態は何やらGlobal stableと表示されていますがこれはおそらくchina stableのfakeグローバルです。mi note 2のグローバルromはリークされた8.2しかないはずなので。それ自体はまあ別段問題ではありません。
Mi unlock toolでmiアカウントにログインしてUnlockを実行したところ、あれ? “no need to unlcok this device”ですと?
あれ?fastboot oem device-infoで確認すると”unlocked: true”ですでにアンロックされている…。まあ別にこれ自体は当方にとって大した問題ではないので忘れましょう。手間が省けた!
カスタムリカバリの導入
カスタムリカバリはMIUIフォーラムで有志が作成してくださっているビルドを利用させてもらいます。ありがたや。
TWRPの導入はfastbootモードから実施します。要領や前提条件はmi5と同様です。adbとfastbootのバイナリをインストールするこちらの様なソフトをインストールしコマンドプロンプトから解凍したディレクトリへ移動しfastbootコマンドを実行します。fastbootの起動はボリューム下キーと電源ボタンの同時押しです。
fastboot flash recovery recovery.img(ダウンロードしたTWRPのイメージ)
ボリュームボタンの上を押しながらスタンバイしfastboot rebootでリカバリを起動しましょう。
導入後は必ずEFSのバックアップを取得し、母艦に保存することをおすすめします。
カスタムromの導入
ここは以前のmi5sと同じ内容です。カーネルソースがリリースされていないということもありecrmodを利用させていただきました。
supersuもflashable zipをダウンロードしておきます。
導入の際はTWRPを起動し、とりあえずすべてのcacheを除いたバックアップを取得しました。
- Backupからcacheを除いて選択しバックアップを実行(適宜母艦に保存ください。)
- Wipeからadvanced wipeを選択しdalvik cache、system、data、cacheを選択しwipe
- installからecrmodをフラッシュ
- installからsupersuをフラッシュ
以上で完了です。
プラスエリア化の実施
実施方法は”Xiaomi Mi5に利用できるLTEバンドを追加する“と同様です。使うツール、ドライバすべてを使いまわせるので手順はそちらを参照ください。また作業はecrmodの環境で実施しました。
デフォルトの値を確認
まずはデフォルトのBand preferredとRF BC Configの値を見ていきます。なぜかprefとbc configがバラバラです。というか何でしょうこのprefは。
次はデフォルトのLTE BC configです。ああ素晴らしいです。
変更後の値
なんとなく美しく調整したかったのでband prefとbc configの値を合わせつつ、band6を追加しました。最後にwriteして完了です。画像はbc configのみですがprefも同じ値にしています。
Network Signal Guruでの検証
検証にはおなじみGuruを利用します。今回はいきなり問題にぶち当たります。
band6を掴まない….
実施はmi5sで踏んだ検証内容と同様の手順ですが一切band6を掴まないし、しかもsimスロット2番目に至っては全くband lockができません。
検証に利用したromはMiNote2Global_scorpio_V8.2.2.0.MADMIDL_6.0_ECRMod_20170225.zipでしたが、リカバリから戻したfake global romでもつかめません。小一時間頭を抱えましたがなんとなくfirmかmodem周りの問題な気がしたのでfirmもまとめて面倒をみてくれているeu romを試してみました。
検証
気を取り直して、eu romで検証しました。単独simでband5表示で6がつかめていますね。OKです。画像はdisconnectedになっていますが、タイミングが悪かっただけで通信可能です。
これでfirmが問題であることが切り分けできたので、twrpでとっていたecrmodのsystemとdataパーティションのみ、フルワイプから戻してみました。そしてsim1、2のband6テスト。
うん、つかめますね。完璧です。これでMi note2のbandで唯一の弱点であったドコモプラスエリアが埋めることができました。
LTE band 19も無論掴めます。
※ Network Signal Guruの使いかたについて別エントリを書いてみました。興味がある方はごらんください。
追記:本作業には一部誤りがあります。下記エントリをあわせて確認ください。
まとめ
つまづきはしましたが、プラスエリア化は完了です。すべてのスロットでプラスエリアをつかむことが確認できました。Mi note 2、バンド的にはXiaomi中最強の端末になりました。
ちなみにfirm周りの問題はecrmodの名誉の為に念を押しておきますがこれはecrmodの問題ではなくmiuiグローバルの問題かと思われます。
購入先についてはサイドバーを参考ください。価格、クーポンを含め扱った端末については随時更新していきます。
次回はrfnvを抜き出しほかのXiaomi端末へ移植します。またコメントでいただいた”隠れLTEバンドはどうやって見つけるの?”という疑問にも答えられるエントリも書きたいと思います。
検証お疲れ様でした
LTE B19にWCDMA B6で言うことなしですね
3社不自由なく使えて、あとはお値段が安くなればぜひ手に入れたいです
RFNV移植は同じSoCかつメーカということでMi5sが期待できそうですね。SD820のLe max 2でも移植できれば嬉しいのですが…
次回のエントリも楽しみにしております!
ご覧いただきありがとうございます。
>SD820のLe max 2でも移植できれば嬉しいのですが…
Le max2は難しいかもしれません。。。le max2のnvの値が元に戻る理由が未だに解っておりませんでして。。。
はじめまして。とても参考になりました。おかげさまで当方のNOTE2もプラスエリア化・日本語化完璧になりました。ecmodのとsystem・dataで対応させたところ、wifiが使えない状態になりましたが、色々やっているうちに何故か使えるようになっていました?
sion様
参考にいただきありがとうございます。
当方も同じような状況に至ったことが別Xiaomi端末であった気がします。その際はDalvikとcacheをwipeして再起動したら直ったような感じでした。
はじめまして。
最近「Mi note 2」の64GB版がものすごく安いのですが、このバンド追加はグローバルモデルでしか適用できないのでしょうか…
現在Yモバイルなので、LTEバンド8を追加出来れば、64GB版でも快適に使える気がするのですが。
saro様
LTEのバンド追加はやってみてできたらラッキー程度でしか、手法が確立出来ていません。残念ながら当方はchina版を持っていないの確認ができません…。
lteバンド追加の難しさや現状については下記も参考にしていただければと思います。
https://gadget.hrksv.com/2017/08/04/post-6881
ご返信ありがとうございます。
同じ機種でもバージョンによって違うんですね…
64GB版でバンド6と19の追加が出来るなら、高いグローバル版を買わなくても良いのにって単純に思ってました。。。
The docomo’s LTE Band 19 which 880-890Mhz include in the standard North American BC0(869-894Mhz) LTE Band 5 range,why docomo not use the MFBI’s multiBandInfoList indicator in the LTE B19 SystemInformationType I message block add the support of standard band 5 support?You can read the MFBI signaling message with network signal guru in the last of SIB1 message