CHUWI Hi9 Pro の実機レビューです。よくよく考えてみれば当方にとっての初CHUWIでした。
CHUWI Hi9 Pro のレビュー
概要
CHUWIはすっかり中華のタブレットやノートパソコンをリリースし続けるメジャーブランドになっていますが、それぞれの端末にこだわりの機能を設けるためか端末価格が高いイメージです。今回はそんなCHUWIからリリースされた安価ながら2Kディスプレイを採用し、 SOC には mediatek のHelio X20を搭載した8インチ級のタブレットCHUWI Hi9 Proを見ていきます。
仕様
仕様としては SOC に mediatek helio x20、ディスプレイには JDI 製の8.4インチ、 16:10の2Kディスプレイ、厚さ7.9 mm のスリムなボディと4G3GのDSDSに対応した接続性が主なスペックとなっています。センサーの類はコストカットのためか、多くのセンサーが省かれており近接センサーと加速度センサーのみが搭載されています。調光センサーがないため自動調光機能はない点は注意が必要です。また製品ページには記載されていないですが、下記の仕様、公式サイトに記載されている仕様外にも接続可能なLTEが存在したので接続性の項で記載します。
製品名 chuwi hi 9 pro
ディスプレイ 8.4″ 1600 x 2560 2K 18:10 JDI
SoC mediatek MTK6797 Helio X20 Deca Core, T880MP4
RAM/ROM 3GB/32GB MicroSDで拡張128GBまでサポート
カメラ リア: 8MP samsung isocell
フロント: 5MP
対応バンド 2G: GSM 850/900/1800/1900MHz
3G: WCDMA 850/900/1900/2100
4G: B1 2100MHz,B2 1900MHz,B20 800MHz,B3 1800MHz,
B5 850MHz,B7 2600MHz,B8 900MHz,TDD B40 2300MHz
Dual Sim
Wifiはa/b/g/n/acデュアルバンド構成
bluetooth 4.1
バッテリー 5000mAh
サイズ 217.4 x 128.9 x 7.9 mm / 384g
os Android 8.0
カラー Black
公式サイトの情報もあわせて確認ください。
付属品
付属品は下記の通り。保護フィルムがインストールされていますが、ケースは付属していません。
Type-C to A USBケーブル
電源アダプタ(EUソケット)
simピン
ユーザーマニュアル
デザイン
端末のデザインは黒を基調としたカラーになっており、非常にスリムですっきりしたボディになっています。ミッドフレームはメタル製ですが上下のアンテナライン部分はプラスチックが採用されているなどコストカットが見て取れます。タブレット端末としてはベゼルもすっきりしており好印象です。
フロント側は2.5 D のガラスに16:10のディスプレイ、イヤホンとスピーカーと近接センサーが配置されています。 通知LED はありません。両サイドのベゼル幅は7ミリほどあり、上下のベゼル幅は17ミリほどです。 ディスプレイは2Kの解像度ということでビビットでシャープ、コントラストも優れており非常に高細密で細かい文字も綺麗に表示してくれます。またJDIのディスプレイというと黄緑っぽい色味のパネルが多いイメージで当方はあまり好きではないのですが、hi9 proの色味の傾向は青白い高い色温度の設定となっています。
ディスプレイは非常に綺麗、ビビットでシャープ
初期でインストールされている保護フィルムは割と適当に貼ってありホコリが結構混入していました
上下左右ともそれなりにベゼルはあります
バック側は、シングルカメラとシングルスピーカーのみの構成で 中央のミッドフレーム部分はメタルでさらっとした仕上がりになっています。冒頭で述べた通り上下のパーツはプラスチック製で銀色のアンテナラインが境目になっています。
ボトム側には何も配置されていません。
トップ側は SIM スロットとイヤホンジャック、 Type Cポートが配置されています。SIM トレイは nano SIM + nano SIM構成で、2番目の SIM 側がマイクロ SD カードとの排他利用となっています。
充電ポートはトップ側で位置的にちょっと使いにくい
simトレーは印字付きでハイブリッド仕様
レフト側には何も配置されていません。
ライト側には電源ボタン、ボリュームキー、マイクが配置されています。電源ボタンはメッシュ加工に赤色の配色となっており視覚的にも触感的にもわかりやすいデザインです。
全体的に見てみると価格なりの構成かなという感じですが、特に作りは悪くない出来です。
高細密なディスプレイはkindle端末としても快適に利用可能です
ハードとパフォーマンス
SOC には mediatek の helio x20が採用されており、パフォーマンス的にはSnapdragon 650系に近いです。 antutuベンチマークのスコアとしては9万ほどと普段使いにおいては全く問題のないパフォーマンスを持っておりブラウジングやドキュメントの参照等々は難なくこなしてくれ快適に利用できます。ゲームについてもグリグリの3 D ゲーム等々は不得意ですが2 D メインのソーシャルゲームは問題なく動作してくれます。当方はタブレットの利用としてはテキストメインのドキュメントの消費が殆どなので3G RAMも必要十分で特に困ることはありません。動画の閲覧等々もまったく問題ないでしょう。
2年前のSoCながら高いパフォーマンスのHelio X20
ユーザインタフェースと OS
OSはAndroid 8.0、 Mediatek 向けの素の aosp が採用されており、これといった特別な機能があるわけではありません。日本語にはもちろん対応しています。中華端末にありがちなブロートウェアは存在せずクリーンな Android となっています。
ブロートウェアなしのクリーンなAOSP
もちろん日本語は対応
接続性
CHUWI Hi9 Pro はタブレット端末ながら mediatek helio x20が採用されているため、通話が可能なタブレットとなっており4G3G DSDSで利用が可能です。初期起動時になぜかsim 1側でドコモ系の MVNO simが使えない状況でしたが、sim2側にさすことで電波を拾いその後、sim1側でも利用が可能となりました。接続性の部分はちょっと癖があるので、もし電波が立たないデータ通信ができないということがありましたらコメントを頂ければと思います。
利用可能なLTEは仕様には掲載されていませんが、以下のバンドが利用可能となっていました。
WCDMA: 850/900/1700/1900/2000
LTE : Band 1,2,3,4,5,7,8,12,17,20,28,38,39,40,41
以下Mediatek Band Select Modeにおけるエビデンスです。
カメラ
カメラについてはフロントが5メガピクセル、リヤが8メガピクセルの構成となっていますが、タブレットのカメラということで画質はメモ程度に使えるかなというようなクオリティです。タブレット端末にカメラのパフォーマンスを求めるという方は少ないと思いますので、今回は作例は無しとします。
バッテリー
バッテリーは5000mAhとタブレットとしては特に大きなサイズではありません。利用した感じではSoTとしてはだいたい7時間弱ほどといった感じです。
Helio X20の電池持ちはそこそこといったところ
評価
安価なタブレットながら4G3G DSDS対応で、2Kディスプレイに mediatek helio X20を採用と主要なスペックは優れていますが、調光センサーがないことや GPS はあるがコンパスがないなど、かなり割り切った仕様になっている点は事前に把握しておくべきポイントです。決して完璧なタブレット製品ではありませんが、150ドル以下のコストを考えると概ね満足の製品であるという感じでしょうか。それなりに快適に動作する4Gタブレットが欲しい方には良い選択肢かもしれません。やっぱりタブレットで4G回線が利用できるのはいいですね。
購入先
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