Xiaomi Mi Mix 2のレビュー

Xiaomi Mi Mix2のレビューです。非常にご機嫌な端末。5.99インチながら5.5インチと変わらないサイズ感、いいですMix 2。

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Xiaomi Mi Mix 2について

前作のMi Mixはコンセプトモデルとしてスマートフォン界隈(特に中華端末)に大きな影響を与えた名機となりました。そして今回のMix 2はGalaxy S8が作った18:9スクリーンの流れを汲みつつ前作の良いところは踏襲し正当進化した端末となっています。JDIから供給されている5.99インチのディスプレイは3辺ベゼルレス仕様、WCDMA B6、LTE B19含めたグローバルLTEバンド対応などフラグシップの名にふさわしいパフォーマンスとあわせて、美しいデザインに仕上がっています。フルセラミックユニボディの特別版とメタルミッドフレームとセラミックバックのコンビである通常版と二つのバージョンが存在していますが、今回は通常版を見ていきます。(特別版も出回り始めたら買ってしまいそう….。)

仕様

ディスプレイ 5.99″ 1080 x 2160ピクセル(FHD+ IPS JDI)
SoC Qualcomm MSM8998 Snapdragon 835, Adreno 540
RAM&ROM 6GB/64GB  6GB/128GB  6GB/256GB 8GB/128GB(特別版) MicroSDは使えません。
カメラ フロント5MP  f/2.0 (ov)/バック12 MP f/2.0  (sony imx386 )
接続性 GSM / GPRS / EDGE (850, 900, 1800, 1900 MHz)   CDMA800, 1900 & TD-SCDMA
UMTS / HSPA+ (800, 850, 900, 1700, 1800, 1900, 2100 MHz ) CDMA2000 1xEV-DO
4G LTE (B1, 2, 3, 4,  5, 7, 8, 12, 13, 17, 18, 19, 20, 25, 26, 27, 28, 29, 30, 34, 38, 39, 40, 41)
802.11 a/b/g/n/ac 2.4 GHz + 5 GHz dualband
日本ではdocomo、ソフトバンクにおいて利用が可能 4G3Gのデュアルスタンバイが可能
バッテリー 3400 mAh
サイズ 151.8 x 75.5 x 7.7 mm / 185g
OS  MIUI 8.5 china stable

付属品

Type-C to A USBケーブル
Type-C to earphoneケーブル
電源アダプタ
ハードカバー
simピン
ユーザーマニュアル

本体の画面にモアレが出ていますが、nillkinのスクリーンプロテクターによるものです

デザイン

まず目を引くのはもちろん3辺ベゼルレスのフロントパネルです。5.99インチのLCDディスプレイは2.5Dでラウンドしたガラスで覆われています。ガラスはゴリラガラス4で2.5Dのラウンドは非表示エリアからカーブしています。またミッドフレームから背面のセラミックパネルまでスムースにラウンドしておりつなぎ目の一体感も非常に美しいです。前作のMixはセラミックのミッドフレームが滑りやすい原因となっていましたが、今回はメタルになっている為、極端に手が乾燥していなければ前作ほど滑りやすいということはありません。背面のセラミックはまさに美麗といった佇まいで端末にプレミアムフォンの印象を与えています。バックカメラのフレーム部分と”MIX DESIGNED BY XIAOMI”のゴールドカラーがデザイン上の良いアクセントになっています。とにかく美麗ですが指紋跡はむちゃくちゃ残ります。

フロントには各種センサとフロントカメラ5MP、通知LEDが配置されています。通知LEDは画面中央下部でMi Mixと同じ場所に配置され、フロントカメラも同様に画面右下に配置されています。2.5Dのラウンドは非表示エリアから開始されているため、画像のように質のよいスクリーンプロテクターであれば浮きなく張り付けることが可能です。ベゼル幅はフレーム部分を除き1.5mmくらいでしょうか。操作はMi Mixと同様オンスクリーンキーで行うため、静電タッチキーはありません。パネルはJDIのIPSとなり、18:9のパネルはシャープでビビットながら、JDIにありがちなスクロール時の残像が多少あります。この残像のせいで当方はJDIのincell系のIPSがあまり好きではありません。(多くの方はあまり気になさらないとは思いますが…。) また画面の色味の傾向としては比較的色温度は低くデフォルトの設定はでは若干黄緑っぽい色味です。初期設定コントラストがダイナミックに変わるタイプなので環境光により色味の印象はかなり変わります。

バックサイドはこちらもMi Mixと同じ配置で12MP Sony IMX386のカメラと指紋認証エリア、デュアルトーンLEDフラッシュが並びます。デザインの概要で述べた通り、Mi Mixよりも背面のエッジ側がラウンドしており、これまたラウンドしたミッドフレームとスムースに繋がっています。

トップサイドにはマイク穴のみ、IRポートはありません。

ボトムサイドにはマイク、スピーカー、USB Type-Cが配置されています。イヤフォンジャックは存在しないので付属の変換ケーブルを使ってType-cからイヤフォンへ接続する必要があります。スピーカーは十分な音質と音量で明瞭なサウンドを奏でてくれます。写真のようにミッドフレーム部分も大きくラウンドしており、ここもまたデザイン上でのMi Mixとの違いです。ちなみに通話品質もMi Mixからかなり改善しています。

ライトサイドにはボリュームキーと電源ボタンが配置されています。ボタン部分はフレームと同質のメタルで構成されクリック感も抜群です。

レフトサイドはsimスロットが上部に配置されており、2枚のnanosimがサポートされています。TFカードには対応していません。simトレーのタイプは最近のMiシリーズと同じ構成で、sim番号の印字がありませんが、手前が1奥側が2という配置です。

Mi Mix 2とMi Mixを比較すると下記のように一回り以上コンパクトになっておりサイズ感としては一番左のMi Note 3 5.5インチと大差ないサイズです。重さはMi Mixから24gほど軽くなってはいますが、5.5インチ端末と比較すると20g前後は重いので手にずっしり来る感じです。

Mi Note 3よりもちょっと小さいくらい

ハードとパフォーマンス

SoCはSnapdragonの最上位版であるSD835が採用されています。無論パフォーマンスで何かしら問題があることはありません。antutuのスコア的には17万を超えて快適な利用が可能です。ストレージもUFS 2.1が採用されており非常に快速。RAM 6GB/64GBのコンビは複数のアプリを起動して履歴から切り替えるといった操作も快適にこなしてくれます。動画再生やゲームはなんでもござれといった感じでハードウェアの制約により何かが出来ないといった状況は発生しません。

SD835らしいパフォーマンス

ストレージも快速

ユーザーインターフェイス

今回もGearbestへの発注ですが、出荷状態はChina stableのMIUI8.5がインストールされており、bootloaderもロック状態であった為、早々にXiaomi.eu、MIUI 9.0(現在は9.1)の環境へ移行しています。bootloaderのアンロックについては5XやMi Note 3と同様に先のエントリでべた通り、unlock申請済のアカウントへの機器バインドが必ず失敗します。下記エントリに解法を記載したので興味がある方は参照ください。

MIUI9についてはXiaomi Mi 5Xのレビューで書かせて頂いたとおり、MIUI8と比べレスポンスの速度が上がっているので非常に快適な利用が可能です。下記画像の通り、Xiaomi.euは日本語ロケールをもっている為、インストール後すぐに日本語環境が利用できます。※アンロック画面を表示せず画面オフから指紋認証解除を行うとステータスバートソフトキーが表示されないバグ(?)がありますが、アプリの指紋認証ロックをセキュリティソフトから設定するとなぜか改善します…。

MIUI 9.1で追加されたシェルフ

日本語も問題なし

MIUIバージョンは9.1

バックカメラはSony IMX386、フロントはOV製、ディスプレイはJDI

 

接続性

Mi Mix 2ではSimスロット1、2を利用することで4G3Gのデュアルスタンバイ機能を利用することが可能です。スロット1にdocomoかけ放題3G、スロット2にMVNOのデータsim4Gのように電話で利用する回線、データで利用する回線をデュアルスタンバイ状態で利用することが可能です。 Mi6ではなぜかSoftbank系の3G回線を掴んでくれませんでしたが、Mi Mix 2では下記のように全く問題なくSoftbank 3Gが利用できました。

利用可能なLTEはDocomo系(赤字)やSoftbank系(青字)、は両キャリアで共通で以下の通りです。

GSM / GPRS / EDGE (850, 900, 1800, 1900 MHz)   CDMA800, 1900 & TD-SCDMA
UMTS / HSPA+ (800, 850, 900, 1700, 1800, 1900, 2100 MHz ) CDMA2000 1xEV-DO
4G LTE (B1, 2, 3, 4,  5, 7, 8, 12, 13, 17, 18, 19, 20, 25, 26, 27, 28, 29, 30, 34, 38, 39, 40, 41)

気になる点があるとすれば端末起動時や4G3G DSDSで運用している際のデータ回線の切り替え時に電波を掴んでapnにアクセスしデータ回線が利用可能になるまでに1分近く時間を要することでしょうか。地味にこれはストレスです。MIUI 8.5、9.0、9.1と状況が変わらないのでmodemファームの作りの問題でしょうか。

カメラ

カメラについてはMi Mixから大幅に改善しています。といいますか単純にomini visionのセンサーからSony IMX386に変わりセンサー自体が良くなったからかもしれません。Mi max 2のimx386とは異なりOIS対応、f/2.0のカメラはいつも通り高速に写真を撮ることが可能で、昼光下や暗所においても十分な詳細さ、シャープで綺麗な写真を撮ることができます。Mi Mixではカメラがちょっとがっかりポイントでしたがmi 6と近いレベルで写真撮影が可能になりました。

下記ファイルはリンク先がオリジナルサイズです。モバイルの方は開かないよう気を付けてください。

 

バッテリー

バッテリーの容量は3400mAhでMi Mixと比較すると1000Ah容量が減っています。当方の通常利用、WEBブラウズ、写真の撮影等々基本的操作であればSoTは8h以上は利用が可能で、Mi Mixのように10時間以上の稼働は実現できませんが、必要十分です。当方の利用方法であれば1.5日は利用可能で満足がいくレベルです。バッテリーの持ちはかなり良い部類です。また充電についてはQC3.0での急速充電で1:20~30前後で満充電が可能でした。

前日充電せず一日使った状態。バッテリーの持ちは良好。

評価

前作から正当進化したMi Mix 2はXiaomiの中でもMi6を超える美しいハードに仕上がっています。前作と比較してネガティブな部分はバッテリーサイズの減少くらいですが、当方はそれほどバッテリーサイズを気にしないので逆に端末が軽くなってうれしい部分でもあります。18:9のディスプレイの没入感はこれまでのXiaomi端末史上最高です。パフォーマンスにおいてもSD835やUFS 2.1、RAM6GBすべてが快適に動作します。まさにフラグシップといった感でストレスは全くありません。グローバルバンド対応も先のエントリに書いた通り、ドコモで必要なプラスエリア回線すべてが利用可能である為、あらゆる場所で快適に回線が利用可能でした。$500で現状このMi Mix 2を超える美しい端末はないと思います。

購入先

当方はGearbestで発注をしました。下記の通り現在日本限定クーポンも発行されているので気になる方はチェックしてみていただければと思います。

Xiaomi Mi Mix 2 6GB/64GB Black

グローバルバンド対応でdocomo回線利用もばっちり、SD835採用の3辺ベゼルレスフラグシップ端末

$509.99 $554.99

mimixjp
Expired

最新価格は下記からクーポンページから確認ください。

その他

カスタムリカバリ、カスタムromの導入およびについてはおいおいリンクを追加します。

9.4 Total Score
Excellent!

Mi Mixから正当進化した3辺ベゼルレスフラグシップ端末。前作での不満点だったカメラのパフォーマンスも改善し、現状最高のSoC、ストレージを採用した端末になりました。すべてのシチュエーションで完ぺきに動作してくれる美しく素晴らしい端末です。当方にとっては入手しない理由がない端末。

ハードウェア
9.5
デザイン
10
ディスプレイ
9.5
ソフトウェア
9
カメラ
9
PROS
  • 美しいビルドクオリティ
  • SD835採用の最高のパフォーマンス
  • UFS 2.1の快速ストレージ
  • Sony IMX386採用で綺麗な写真が撮れる
  • 5.99インチながら18:9のディスプレイで5.5インチと変わらないサイズ感
  • 美しいディスプレイ
  • LTE B19、WCDMA B6対応で死角のないバンド構成
CONS
  • イヤホンジャックなし
  • MicroSD非対応
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