Teclast P10のレビューです。10月頭くらいに届いて使っていますが初期romの出来がひどすぎて放置していました。しかしながら公式のupdate03の配信により動きが随分良くなったのでちょっとみていきます。
Teclast P10について
10.1のディスプレイを搭載したTeclastのバリューモデルです。10.1インチといえば同時期に販売が開始されたT10がありますが、そちらの廉価版と言った位置づけの製品となります。SoCがRockchip RK3368となり、T10がMTK8176となります。明らかにパフォーマンス的にはT10が上なわけですが、バリューモデルでどれだけ満足できる製品か気になり発注してみました。
仕様
ディスプレイ | 10.1″ 1920×1200 ピクセル IPS |
SoC | Rockchip RK3368 octa-core 1.34Ghz ,PowerVR SGX6110 |
RAM&ROM | 2GB/32GB MicroSD(TFカード)対応 |
カメラ | 2MP フロント/5MPバック |
接続性 | 802.11 a/b/g/n/ac 2.4 GHz + 5 GHz |
バッテリー | 5200 mAh |
サイズ | 240 mm x 168 mm x 99mm / 524g |
OS | Android 7.1.2 |
付属品
付属品は以下の通り、廉価版のためかDCのチャージャ等は入っておらずMicrousbケーブルのみでした。保護フィルムは最初からフロントパネルに張り付けてあるためそのまま利用が開始できます。
ケーブル
電源アダプタ
ユーザーマニュアル
デザイン
デザインは最近Teclastで採用されているスマートなデザインになっています。バックはメタル仕上げのアルミ合金ユニボディです。ベゼル幅は狭くスッキリした仕上げになっていますが、ボタン部分がプラ素材になっているなど廉価版であることを匂わせる部分もあります。
フロントパネルは10.1のIPS液晶と2MPフロントカメラのみで静電タッチキーなどはありません。操作はオンスクリーンキーとなります。また明るさセンサーも搭載されていないので調光を自身で行う必要があります。パネルは非常にビビットでシャープな美しい画面を提供してくれます。製品には最初から保護シートが貼り付けてありますが、こちらの品質はあまり良くありません。指の滑りが悪い上に薄い素材な為、比較的簡単に傷が付きます。
操作はオンスクリーンキー。デフォルトではSS、音量-、戻る、ホーム、履歴、音量+、メニューの並び
バックパネルはミッドフレームを含めマグネシウム合金となっており、廉価版製品ながら安っぽさはありません。エッジ側は若干ラウンドしています。メモ代わりには使えるかなという5MPのリアカメラが上部中央に配置されています。
背面の保護フィルムが貼ったままなので艶やかに見えますが、実際はマットなシルバーです
トップサイドには左からresetボタン穴、ボリュームキー、電源ボタン。ボタンプラスチック製です。
ボトムサイドに何もなし
ライトサイドには上からイヤフォンジャック、マイク穴、TFカードスロット、MicroUSB、DC給電、スピーカーという配置です。
レフトサイドはスピーカーが配置され、地味にステレオサウンドが提供されます。これが以外といい音なのです。
我が家ではkindle端末として活躍してます
ユーザーインターフェイス
ユーザーインターフェイスはAOSPとなり、素のアンドロイドの環境です。特別なカスタムは入っていおらず、teclastのOTAツール以外は特にブロートウェアもなくクリーンな環境になっています。なんのひねりもなく利用可能です。
パフォーマンス
SoCにRockchip RK3368が採用されており、数値上のパフォーマンスはMTK6753とあまり変わりません。しかしながらromの最適化が不十分なのか届いたタイミングでは、Google系のアプリケーションがひどいラグで利用に耐えない状態でした。update1~2までが配信された状態でもあまり改善されませんでしたが、先日配置されたupdate3により随分改善し、発生していたラグはそれなりに軽減されました。antutuのスコア的には4万をちょっとこえるくらいです。リリースから間もないですが、ユーザからの不満が多かったのかすでに3回もアップデートが下りてきています…。
PowerVR SGX6110はH265を含め、各種コーデックの動画を再生するには必要十分なパフォーマンスですが3Dのパフォーマンスは低めなので、動画の視聴やオンラインブックなどの閲覧向けです。確実に3Dゲームには不向きですがカジュアルゲームなら特に問題はありません。
バッテリー
バッテリーについては10.1端末ながらちょっと小さめの5200mAhです。rockchipのSoC自体は電力効率に優れたSoCらしいのですがあまり恩赦は感じません。SoTとしては5時間持たないくらいで、家で動画等々を見るぶんには必要十分な感じでしょうか。バッテリーサイズが小さいことで重量も控えめです。
接続性
Wifiについては802.11 a/b/g/n/ac対応でデュアルバンドWi-Fiは掴みもよく特に問題なく利用が可能です。
カメラ
カメラについてはとりあえずついてます程度のパフォーマンスです。タブレットのカメラに期待を寄せる方は少ないと思いますが、メモ代わりには使えるかなというレベル。フロントカメラもあるので一応ビデオチャット等々には使えます。
まとめ
廉価版ながらアルミ合金ユニボディでベゼル幅も狭く見た目の仕上がりは上々です。しかしながら明るさセンサーを含め各種センサーが省かれているなど機能的にはかなり割り切った仕様になっています。RockchipのSoCに対するRomの最適化についてはまだちょっと重さが残る感じはありますが公式がOTAで配信しているupdate03でかなりマシにはなってきているので、動画系サービスやオンラインブックなどのサービスに限定して使う分には現状特段問題はない感じでしょうか。chromeも最初は重くて使えないレベルでしたが現在はそれなりにスムースに動作するように改善しました。$120の価格帯であればMTK6750系のSoCを採用した端末も多く出ているのでどちらかといえばそちらのほうが無難な選択という印象ではありますが、10.1インチのサイズでステレオサウンドがあったほうが良いという方にはあるいは選択肢としてどうかといったところです。おそらく全体的なパフォーマンスを求めるのではあればT10を選択したほうが満足度は高いと思われます。
購入先
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