先月9月にリリースされたばかりのXiaomi Mi Note3について見ていきます。いいです。Mi Note 3。
Xiaomi Mi Note 3について
Xiaomi Mi Note 3は以前のMi Noteシリーズとは異なり独自なデザインを持つシリーズではなく、Mi6の5.5インチ版というような形に生まれ変わりました。デザインはMi6ものが踏襲され、5.7インチだったディスプレイは5.5インチへ変わりました。SoCもSnapdragon8xx(以降SD8xx)系からSnapdragon 660(以降SD660)へと変わり、ミッドハイな端末になっています。カラーはブルーとブラックの2色展開ですが当方は所持しているMi6と同じブラックを発注しました。
仕様
ディスプレイ | 5.5″ 1080 x 1920ピクセル(FHD IPS ) |
SoC | Qualcomm MSM8956 Plus Snapdragon 660, Adreno 512 |
RAM&ROM | 6GB/64GB 6GB/128GB MicroSDは使えません。 |
カメラ | フロント16MP (samsung isocell)/バックDual 12 MP f/1.8 & f/2.6 (sony imx386 & samsung isocell) |
接続性 | GSM / GPRS / EDGE (850, 900, 1800, 1900 MHz) CDMA800, TD-SCDMA UMTS / HSPA+ (850, 900, 1900, 2100 MHz ) CDMA2000 1xEV-DO 4G LTE (B1, 3, 5, 7, 8, 34, 38, 39, 40, 41) 802.11 a/b/g/n/ac 2.4 GHz + 5 GHz dualband 日本ではdocomo、ソフトバンクにおいて利用が可能 4G3Gのデュアルスタンバイが可能 |
バッテリー | 3500 mAh |
サイズ | 152.6 x 74 x 7.6 mm / 163g |
OS | MIUI 8.5 |
付属品
Type-C to A USBケーブル
Type-C to earphoneケーブル
電源アダプタ
TPUカバー(薄いケースです)
ユーザーマニュアル
デザイン
冒頭でも述べた通り、デザインはMi6のそれが踏襲されています。若干の違いがあるとすれば、ミッドフレームが艶がないタイプのものに変更されたことです。前面2.5Dのカーブ、背面は全面と比べやや大きくラウンドしたガラスがミッドフレームと滑らかにつながっています。Mi6と同様にラウンドした背面は持ちやすいですが、ガラスパネルながらミッドフレームの処理の所為かやや滑り易い印象です。ビルドクオリティは高く見た目の美しさも相俟てプレミアムフォンの様相です。そして5.5インチのサイズになりボディが大きくなったことにより、バッテリーサイズは上がっていますが、ミッドフレームの材質が変わったのか5gほどMi6より軽くなっています。個人的にはMi6には5.5インチで出てほしかったのでこのデザインとサイズ感はまさに求めていたものだという感じです。
スクリーンプロテクターはNillkinのペットフィルム
フロントには各種センサとフロントカメラ16MP、通知LED、指紋認証静電タッチキーが配置されています。タッチキー部分はバックライトもありますが、アイコン表示は無いためスッキリした見た目に仕上がっています。ゴリラガラス4の2.5Dガラスは非表示部分からラウンドが開始しているので、Nillkinあたりのガラスフィルムならぴったり張り付いてくれそうです。また指紋認証によるアンロックはMi6と同様に快速で全く不満はなく、さらにフロントカメラを利用した顔認証もGalaxy S8と変わらないレベルで反応しアンロックしてくれる為、両方を有効にした状態で便利に利用が可能です。
フロントもまんまMi6のデザインと同じ
ディスプレイはJDIのインセルIPSですが、Mi6と同様に若干スクロール時ににじみが出るかなという印象です。しかしながら表示はシャープでコントラストも申し分ない為、とても綺麗な画面を提供してくれます。
バックサイドはMi6と同様にガラス製。フロントサイドと比較するとやや大きくラウンドしています。背面にはデュアルトーンフラッシュと、並んだデュアルカメラ、広角レンズ&望遠レンズ、メッキ処理されたブランドロゴが配置されておりこちらもMi6とまったく同じ並びになっています。
トップサイドにはIRポートとマイク穴。
ボトムサイドにはマイク、スピーカー、USB Type-Cが配置されています。イヤフォンジャックは存在しないので付属の変換ケーブルを使ってType-cからイヤフォンへ接続する必要があります。スピーカーは全く問題の無い音質と音量で明瞭なサウンドを奏でてくれます。
ライトサイドにはボリュームキーと電源ボタンが配置されています。Mi6と比較するとサイドフレーム部分がつや消しデザインになったわけですが、相変わらずこちらのミッドフレームが滑りやすいです。
レフトサイドはsimスロットが上部に配置されており、2枚のnanosimがサポートされています。TFカードには対応していません。simトレーのタイプはMi6と同じで、sim番号の印字がなくわかりづらいですが、手前が1奥側が2という配置です。
simトレーは手前がsim1、奥側がsim2
最後はサイズ比較です。Mi6と並べてみるとさらにわかりやすいですが、デザインはミッドフレームのつや消し処理以外はほぼ同じです。Mi Note 3の方が重量が軽い為、両手に持つと何か変な感じです。
デザインはMi6とまったく同じ
ハードとパフォーマンス
SoCはミッドハイのSD660が採用されています。SD835で無いことはいささか残念ではありますが、SD660のパフォーマンスはミッドハイのSoCながら素晴らしパフォーマンスを示してくれるため利用に当たっては全く困ることはありません。antutuのスコア的には11万を超えてきます。トータルで見た場合、SD820のMi5に引けを取らない数値ですが、3DのパフォーマンスはSD82xに遅れをとります。RAM&ROMは当方のものは6GB/64GBですがアプリの多重起動、切り替え等々快適に利用できています。
Mi Note 3
Mi5のSD820との比較
ユーザーインターフェイス
今回もGearbestへの発注ですが、出荷状態はChina stableのMIUI8.5がインストールされており、bootloaderもロック状態であった為、早々にXiaomi.eu、MIUI 9の環境へ移行しています。bootloaderのアンロックについては先のエントリでも述べた通り、unlock申請済のアカウントへの機器バインドが必ず失敗します。下記エントリに解法を記載したので興味がある方は参照ください。
MIUI9についてはXiaomi Mi 5Xのレビューで書かせて頂いたとおり、MIUI8と比べレスポンスの速度が上がっているので非常に快適な利用が可能です。下記画像の通り、Xiaomi.euは日本語ロケールをもっている為、インストール後すぐに日本語環境が利用できます。
接続性
Mi Note 3ではSimスロット1、2を利用することで4G3Gのデュアルスタンバイ機能を利用することが可能です。スロット1にdocomoかけ放題3G、スロット2にMVNOのデータsim4Gのように電話で利用する回線、データで利用する回線をデュアルスタンバイ状態で利用することが可能です。 Mi6ではなぜかSoftbank系の3G回線を掴んでくれませんでしたが、Mi Note 3では下記のように全く問題なくSoftbank 3Gが利用できました。
利用可能なLTEはDocomo系(赤字)やSoftbank系(青字)、紫は両キャリアで共通で以下の通りです。
GSM / GPRS / EDGE (850, 900, 1800, 1900 MHz) CDMA800 TD-SCDMA UMTS / HSPA+ (850, 900, 1900, 2100 MHz ) CDMA2000 1xEV-DO 4G LTE (B1, 3, 5, 7, 8, 34, 38, 39, 40, 41) |
プラスエリア化については先のエントリに書かせて頂いたとおり、問題なくSim1/Sim2をプラスエリア化することが可能です。こちらについては別途エントリを作成し手順を公開致します。
カメラ
カメラについてはXiaomi CEO、雷軍曰くXiaomiで端末史上最高のカメラスマートフォンであるというだけあって、とても良い仕上がりになっています。昼光下では非常にシャープな写真が撮れ、ディティールも十分です。ポートレートモードも賢く働いてくれるため対象物以外をボカしてかなり綺麗なポートレートが撮れます。オートモードではいささか白飛びしがちな写真ができあがるため、HDRなどを利用し調整する必要はあります。ダイナミックレンジは至って普通な感じですが総じて仕上がりは悪くありません。暗所の写真もいままでのXiaomi端末と比較すると非常に良いパフォーマンスです。HHTモードはうまく働き、ノイズの少ない満足のいく写真が撮影可能です。
下記ファイルはリンク先がオリジナルサイズです。モバイルの方は開かないよう気を付けてください。
バッテリー
バッテリーの容量は3500mAhでMi6と比較すると150mAhの微増。当方の通常利用、WEBブラウズ、写真の撮影等々基本的操作であればSoTは8hオーバーでとにかくバッテリーが減りません。1時間の利用でMi6と比較すると2%~3%差が出るバッテリーの減りでした。Mi note 3のほうがバッテリーの持ちがよいです。そしてQC3.0での急速充電で1:20~30前後で満充電が可能でした。
評価
Mi6が5.5インチであってほしかった当方としては非常に満足度の高い端末です。Mi6と同様に美しいデザイン、バッテリーの持ちの良さ、カメラのパフォーマンスについても申し分なく、SD660のパフォーマンスも3DはSD8xxには劣りますが十分すぎるものです。Mi6よりも軽いという点も非常に気に入りました。ただ今のところコストパフォーマンス的な部分ではSD835を搭載するとMi6に分があるので、とにかく5.5インチのMi6デザインがほしいという方以外はあえて選択しないのではという端末になってしまっています。現状は同時期に発売されたMi Mix 2のインパクトと価格に差がないMi6の間に挟まれ誰も選択しないのではという感じになってしまっていますが、Xiaomi製品の中でも端末自体は非常に良い出来です。
購入先
当方はGearbestで発注しました。9月の大セール時期にちょうど買えるタイミングが来たのでその時点では64GBが$399.99でしたが、2017/10/14現在、128GBのほうがクーポン価格で$429.99と64GBと変わらない値段になっています。
最新価格は下記からクーポンページから確認ください。
その他
カスタムリカバリ、カスタムromの導入およびプラスエリア化についてはおいおいリンクを追加します。