UMIDIGIからリリースされた端末Z1 proについて見ていきます。
UMIDIGI Z1 Proについて
仕様
SoCはMediatekのHelio P20、パフォーマンスと消費電力でバランスの取れたSoCが採用されていますがバージョンとしてはP25の前モデル。RAMはLPDDR4 6GB、ROMはeMMC64GBとなり、スタートアップがよく採用するコンビネーションのモデルとなっています。このような廉価構成でも十分なパフォーマンスが出るようになり、良い時代になったなぁと感じる今日この頃です。
ディスプレイ | 5.5″ 1080 x 1920 ピクセル AMOLED ゴリラガラス4 |
SoC | MediaTek Helio P20 , Mali-T880 MP2 |
RAM&ROM | RAM 6GB / ROM 64GB |
カメラ | 5MP フロント/ 13 MP+5Pデュアル(samsung isocell) |
接続性 | GSM / GPRS / EDGE (850, 900, 1800, 1900MHz) UMTS / HSPA+ ( 900, 2100 MHz) 4G LTE (B1, 3, 7, 20) 802.11 a/b/g/n |
バッテリー | 4000mAh (取り外し不可) |
サイズ | 154.4 x 75.1 x 6.95 mm / 148g |
OS | Android 7.0 |
付属品
USB Type-Cケーブル
チャージャー(EUプラグ)
simピン
インストラクションカード
TPUケース(薄くなかなか良いです)
保護ガラス(エッジが全く張り付かない酷い品質です。)
付属のガラスフィルムは使いものになりません。
デザイン
デザインとしては典型的なDラインのアンテナラインと左上に位置したデュアルカメラの構成でUMI Zシリーズから大きく変更はありません。どこかで見たようなデザインですね。ボディはフルアルミユニボディが採用されておりマットな処理がされ安っぽさは無くさわり心地も良好です。また6.95mm薄さとラウンドしたエッジ処理も持ちやすく好印象。しかも5.5インチ級ながら148gと軽くなかなかいいなと思った矢先、残念ながら当方の端末は届いたタイミングでダイナミックな傷が2本背面にはいっておりました。これでQCを通り抜けるとはなかなかの品質管理です。背面および全面の保護シートを外したタイミングで発見したので、おそらくショップのQCではなく製造工程でついたものと予想されます。残念。AMOLEDもシャープでビビット、まさにAMOLEDな色味を示していますが、日光下での視認性はダイナミックにコントラストを調整する機能がないのかちょっと見づらいです。
フロントサイドには通知LEDとフロントカメラ5MPが配置され、静電タッチキーおよび指紋認証エリアが配置されています。静電タッチキーの配置は左が戻る、右がメニューと使い易いアサインになっていますがバックライトがないためタッチポイントが分かりずらい。通知LEDは視認性も高く便利に利用できますがパルスパターンがちょっと早くいささか目障りです。ディスプレイは2.5Dのゴリラガラス4となります。指紋認証は認識率も問題なくロックに失敗することはほぼないですが、画面OFFからのアンロック→画面点灯はちょっと遅めです。
静電タッチキーにはバックライトなし
バックサイドには13MP+5MPのデュアルカメラが配置され、マットに処理されたブラックのボディは見た目も良いですがZシリーズから大きく変更がないため面白いに欠けたデザインになっています。よくある多くの人が好むデザインに寄せていくスタイルなのか最近のUMIDIGIの端末は大体こんな感じで構成されていますね。
初代Zから代り映えのないデザイン、指紋は割と目立ちます
トップサイドにはイヤフォンジャックが配置。
ボトムサイドにはシングルスピーカー、マイク、Type-Cポートが配置されています。最近の端末は大体皆同じでデザインです。ラウンドしたエッジは持ちやすくなかなか良いです。
レフトサイドはsimスロットが配置されており、sim1がnanosim、sim2がnanosim+microsdのハイブリッド構成となります。simトレーは使い易い画像のタイプです。
ライトサイドは上からボリュームボタン、電源ボタンというならびです。ボディと同様にメタル素材で構成されておりクリック感も良好で押しやすく使い易い仕上がりになっています。
ハードとパフォーマンス
SoCは電力効率重視で旧モデルのMediatek Helio P20です。こちらの感想としてはMars Proと変わりありません。普段使いにおいては何ら問題の無いパフォーマンスを示しますが重め、特に日本製の3Dゲームを普段楽しむのであれば最適な選択肢ではありません。antutuのスコアは6万台となかなか良い結果です。パフォーマンス的にはちょっと3Dスコアの低いSnapdragon 625という印象でしょうか。
ユーザーインターフェイス
ユーザーインターフェイスはAndroid 7.0ベースのAOSPです。DuraSpeedと呼ばれるバックグラウンドアプリを制限する機能やそれと重複するようなBackground task clearという機能がありますが、デフォルト設定では全く便利に機能せず通知が来ないような状況が発生するので両機能とも即OFFにしました。相変わらずOS部分にはUMIDIGIらしさという機能はなく、すごくいいromだなという感想はありません。凡庸実に凡庸です。
AOSPベースなので共通メニューはすべて日本語
独自メニューは英語のまま
DuraSpeedと機能的に被るtask cleaner
接続性
Z1 ProではSimスロット1、2を備えますが残念ながら4G2GのDSDSとなるためデュアルsimで同時待ち受けはできません。4G3Gが必須要件の方は購入を見送ったほうが良いです。
利用可能なLTEはDocomo系(赤字)やSoftbank系(青字)、紫は両キャリアで共通で以下の通りです。MediatekのSoCとなるのでプラスエリア化はできません。
GSM / GPRS / EDGE (850, 900, 1800 MHz) UMTS / HSPA+ (900, 2100 MHz) 4G LTE (B1, 3, 7, 20) |
カメラ
カメラについては正直なところイマイチです。といいますかおそらくカメラアプリがMediatek向けAndroidのリファレンスデザインのカメラアプリなのか、特に手が入っているような様子がなく画質についてもこだわって調整されている感じがしません。写真を撮って保存する一連の動作は早く特にシャッターラグも発生しないので、小気味よく昼光下などではシャープでそれなりに満足がいく写真がとれ、屋内の比較的光の条件がよい環境まではまあ悪くないかなという印象です。しかしながら屋内暗所などになると極端にノイズが増え、ホワイトバランスが狂い、フォーカスが合わずなんだこれはという仕上がりになります。ダイナミックレンジも優れてはいません。またデュアルカメラながらXiaomiやOneplusなどのようなボケ効果を対象物から自動に処理してというような気の利いた機能もないので、手動でボケ効果を調整するといった作業が必要になり個人的には誰が使うんだこれはといった感じの機能になっています。デュアルカメラが売りというほどソフトウェアが調整されているわけではありません。大体Mediatek端末のバジェットフォンメーカーの写真の仕上がりは同じような印象です。LeecoのX600は素晴らしかったですが…。※リンク先はオリジナルサイズです。モバイルの方は開かないよう気をつけてくたさい。
バッテリー
バッテリーはビルトインタイプで取り外しができません。容量は4000mAhと大きめの容量が搭載されていることHelio P20の電力効率が優れていることもあり、バッテリーは長持ちします。当方の利用状況(WEBブラウズ、動画の閲覧)であれば下記の通り出先で使って帰宅後もかなり余裕がある状態なので不満はありません。二日は利用可能な結果になりました。充電は大体1.75hくらいでMAX充電が可能でした。
評価
これもVernee Mars Proと同様の感想になってしまいますが、”悪くない”といった感じでしょうか…。AMOLEDを採用したディスプレイは非常にビビットで美しく、端末のビルドクオリティも悪くはありませんが、ソフトウェア的なところでUMIDIGIでなければといった特色や利点は特になく、売りであるはずのデュアルカメラもソフトウェアの処理がいまいちといった感じです。6.95mmと薄いボディ、148gの軽さ、6GB/64GB、4000mAhのバッテリーの組み合わせは非常に良いのですが、Helio P20がP25で4G3GのDSDSであればもっと魅力がある端末に仕上がったと感じています。薄くて軽い端末がほしいという方で4G3GDSDSが必須要件でなければ悪い選択ではありません。
購入先
UMIDIGI Z1 Proは現在TOMTOPが最安で購入可能です。気になる方は下記よりチェックいただければと思います。
maze alphaみたいな感じなのですね