7月頭に手元に届きすでにプラスエリア化で記事にしていますが、いまさらながらOneplus5についてみていきます。
Oneplus 5について
仕様
最新のSoC Snapdragon 835(以降SD835)を採用したフラグシップ端末です。RAM&ROMのコンビネーションは6GB/64GB、8GB/128GBとなり、それぞれ独自のカラーでグレー、ブラックのボディカラー。はやりのデュアルカメラを採用しフロントを含めすべてのカメラモジュールがsony製になっています。ディスプレイは3、3Tと同じsamsungのAMOLEDが採用されFHDの解像度です。バッテリーは3300mAh、Oneplus独自(というかoppo独自)のDash Chargeが採用され専用充電器とケーブルで3Aオーバーの強烈な給電が実現されています。特筆すべき点としてはLTE対応バンドがグローバルバンド化され、あらゆるLTEバンドが接続可能になったことでしょうか。
ディスプレイ | 5.5″ 1080 x 1920 ピクセル AMOLED ゴリラガラス5 |
SoC | Qualcomm MSM8998 Snapdragon 835, Adreno 540 |
RAM&ROM | RAM 6GB / ROM 64GB or 8GB/128GB |
カメラ | フロント16MP f/2.0(IMX371) / バックデュアル16 MP f/1.7(IMX398) + 20 MP, f/2.6(IMX350) |
接続性 | GSM / GPRS / EDGE (850, 900, 1800, 1900 MHz) CDMA800 TD-SCDMA UMTS / HSPA+ (850, 900, 1700, 1900, 2100 MHz) 4G LTE (B1, 2, 3, 4, 5, 7, 8, 12, 17, 18, 19, 20, 25, 26, 28, 29, 30, 38, 39, 40, 41, 66) 802.11 a/b/g/n/ac 日本ではdocomo、ソフトバンクにおいて利用が可能 4G3Gのデュアルスタンバイが可能 |
バッテリー | 3300mAh (取り外し不可) |
サイズ | 154.2 x 74.1 x 7.3 mm / 153g |
OS | Oxygen OS android 7.1ベース |
付属品
Dash Charge USB Type-Cケーブル
Dash Charge チャージャー
simピン
インストラクションカード
保護フィルムは最初から貼り付け
デザイン
誰もそれをOneplusにもとめて無いだろうという点で残念なところですが、デザイン的にはぱっと見iPhone 7 Plus。それと比べると全体的にコンパクトかつ重量が35gほど軽くなっておりGalaxy S8と同じ位の重さになっています。ラウンドした背面は手に馴染む形状で持ちやすさは上々、無駄な刻印の無いつや消しのボディはスタイリッシュな仕上がりです。ディスプレイはsamsung製のAMOLEDで非常にビビットで美しい表示をしてくれ、OSの制御によって屋外での視認性もまったく問題はありません。しかしながら皆様すでに御存知の通り、設計上ディスプレイが逆さまについているためスクロール時に”jelly scroll”と呼ばれるゆらぎが発生します。
こちらの問題は慣れてしまうものですが、それよりも当方はAMOLEDの色ムラの方が気になりました。当方の個体は3から数えて、6台手元で確認していますが均一なまともな色味のパネルは2/6となり4台は画面のどこかに黄緑っぽい色へシフトするような色ムラが発生しているものでした。今回2台手元にあるOnplus 5も画面右半分が色ムラ、画面上半分が色ムラというパネルです。製造工程上の問題か、パネルの品質なのかはわかりませんが完璧に均一な色味を求める方にはきになる点だと思われます。この問題は3のころから公式フォーラムでさんざん語り尽くされた話題ですがOneplus的には仕様というお話なので気に入らないならRMAで返品しろということらしいです。(リセラー購入の場合はそれもできませんが….。)ちなみにこの色ムラはうすいグレーの画像を表示すると判別し易いです。
フロントサイドには通知LEDと16メガピクセルのフロントカメラおよび静電タッチキー、セラミックで覆われた指紋認証センサが配置されています。ガラスはゴリラガラス5が採用され、2.5Dパネルとなり非表示エリアからラウンドしています。指紋認証は快適に動作しアンロックの速度、認識率も高く全くストレスはなく私が知る限りトップクラスの性能です。バックサイドには16メガピクセル(f/1.7)のメインカメラと20メガピクセル(f/2.6)のサブカメラ、デュアルトーンフラッシュLEDが配置されています。こちらボディからかなり突出しているので、背面を直接机におくと安定しません。しかも今回はレンズガラスがサファイアガラスでなくなっているようなので強度は下がっている様子。アンテナラインはUラインデザインとなり、ボディの強度の向上にも寄与しています。無駄な主張がないロゴのみのデザインは美しいですがつや消しサテンデザインの背面は滑り易いので注意が必要です。
トップサイドにはなにも配置されておらず、ボトムサイドにType-Cポート、マイク、スピーカー、イヤフォンジャックが配置されています。スピーカーから出力される音は量、質ともに問題ありませんがシングルスピーカーのためそれなりという印象でしょうか。
レフトサイドはサウンドスイッチとボリュームスライダーが配置、ライドサイドは、電源キーおよびsimスロットが配置されています。サイドフレームも細くスッキリした印象に仕上がっています。
全体的にみてデザインは圧倒的に3Tの方がかっこいいと思うのは私だけでしょうか。oneplusには真似する側ではなくて、真似される側でいてほしかった….。
ハードとパフォーマンス
最新のSoCとなるSD835にメモリ6GB or 8GB、UFS 2.1の64GB or 128GBと最速のストレージを備えた本端末は、パフォーマンスで不満が出るわけもありません。アプリの起動は高速でタッチレスポンスも非常に快適です。また多数のアプリをメモリへ展開できるため、アプリの呼び戻しもなんら問題なく高速に切り替えが可能です。当方はベンチマークはもはやSD8xx系ではあまり意味がないと思っていますが、antutuのスコアとしては17万後半から18万前半と圧倒的なパフォーマンスを示します。画面がQHDではなくFHDであることも3Dパフォーマンスの結果に寄与しており、他のQHDディスプレイを備えたフラグシップよりも得られるフレームレートはOneplus 5の方が上になる傾向になるでしょうか。
ユーザーインターフェイス
ユーザインターフェイスはAndroid 7.1ベースのOxygenOS(以降OOS)となります、AOSPがベースですが静電タッチキーにダブルタップや、長押しでメニュー開く等のアクションが設定できたり、ディスプレイの色温度を変更できたりするのでAOSPとくらべかゆいところに手が届く作りになっています。ホーム一番左には、OOS特有のシェルフ機能があり、ウィジェットが配置できる仕組みがありよく使うアプリのウィジェットをまとめて配置できます。またドロワーはNexus Launcherのようにドックからスワイプアップでドロワーを開くタイプです。標準でアイコンパックに対応しているので、google playから入手できるアイコンパックへデフォルトの機能で変更が可能です。カスタムROMが必要ないくらい必要な機能が備わった完成度の高いOSになっています。
Nexus Launcher風味
シェルフにはよく使うウィジェットをまとめて配置可能
ハードウェアキーへ割り当てるアクションもカスタマイズ可能でメニューの呼び出しが容易
sRGBが一番自然な色味
接続性
Oneplus 5ではSimスロット1、2を利用することで4G3Gのデュアルスタンバイ機能を利用することが可能です。スロット1にdocomoかけ放題3G、スロット2にMVNOのデータsim4Gのように電話で利用する回線、データで利用する回線をデュアルスタンバイ状態で利用することが可能です。
利用可能なLTEはDocomo系(赤字)やSoftbank系(青字)、紫は両キャリアで共通で以下の通りです。LTE bandはグローバルバンド対応となり死角はありません。WCDMAについても当方で公開しているとおり、band6が追加できプラスエリア化が可能です。
GSM / GPRS / EDGE (850, 900, 1800, 1900 MHz) CDMA800 TD-SCDMA UMTS / HSPA+ (850, 900, 1700, 1900, 2100 MHz) 4G LTE (B1, 2, 3, 4, 5, 7, 8, 12, 17, 18, 19, 20, 25, 26, 28, 29, 30, 38, 39, 40, 41, 66) |
カメラ
カメラについては、昼光下においては素晴らしい写真が高速に撮れます。ダイナミックレンジも優れており、ホワイトバランスも良好、正確な色味とほぼ文句なしの出来です。暗所については若干ノイズのノリが強い印象ですが概ね不満はありませんでした。HDRオートで使用していると画像の一部にゴーストが出たりすることがあるので、当方はHDRオフで利用しています。当方の素人評価よりもDXOmarkがレポートを詳細に公開しているのでそちらを参照いただければと思います。
バッテリー
バッテリーはビルトインタイプで取り外しができません。容量は3300mAhと3Tと比較して100mAhサイズダウンしていますがSD835への変更でクロックが上がりつつも、ほぼほぼ変わりないSoTが得られています。当方の利用パターンですと6h以上のSoTが実現できている(WEBブラウズメインだと10h以上は利用可能でした)ので、文句の無い電池持ちです。またSD835ではありますがQC3.0に対応しておらず急速充電テクノロジーはDash Chargeとなります。こちらを利用するには付属のチャージャーおよびケーブルでないと3Aオーバーの給電は実現できません。Dash Chargeでの充電は30分で50%以上と圧倒的な速度での給電が行われます。75%以上で給電のアンペアは下降するので、完全充電までの速度はQC3.0と比較してDash Chargeの方が若干早いという感じでしょうか。
バッテリーの持ちが気になる方は下記のエントリもあわせて確認いただけるとよりよいSoTが体験できると思います。
評価
iPhone 7 Plusアイコニックなデザインはかなりがっかりポイントではありますが、ハードウェアの美しさやデザインは細かく比較すると当方的にはOneplus 5の方が優れていると感じています。ハイスペックなすべての仕様が余すこと無く確実に動作し最高のユーザー体験を提供してくれる仕上がりです。Jelly scroll問題やパネルの当たりハズレといった問題もありつつ、またOneplusの中では今までで一番高価な端末となっていますが、$500で買えるLTEグローバルバンド対応でプラスエリア化が可能なスマートフォンとしてはまず間違いなく他に勝てる端末は現状存在しないと思われます。正直なところデュアルカメラを詰め込み、Jelly scrollを許容してリリースするくらいなら、3Tのデザインでシングルカメラにしてほしかったと思うのは個人的な感想です。3Tと比較して魅力がある端末かと考えるとうーんと言った感じでしょうか。なんと美しいハードなんだ!という感動は今回はありませんでした。
購入先
当方はGearbestで調達を行いました。頻繁にクーポンが提供されるのでタイミングを見計らって購入すると送料含め、お得に購入が可能です。
最新価格は下記からクーポンページから確認ください。
その他
プラスエリア化については前述のリンクを参照ください。
位置ゲーやってる者です。
OP5のGPSアンテナですが、GPS Statusで他の端末と並べて確認した所、どうも利得が低いですね。
ゲーム中の位置精度も甘めになってしまいます。
残念です。
クラブやライブに遊びに行った際に、大音量の中でもInstagramで音割れしない動画が録れるマイクを積んでいる(一番大事。他の端末は大抵そこでiPhoneに負ける。)ようなので、そこはまた今度試します。
たぶんそのうちLineage OSも来るでしょうし、カスタムROMが見込めてこのスペックでこの値段。
本当に、OP5以外の選択肢がなかったです。
ozero様
当方は位置測位などの観点で端末を評価したことがなかったので
普段無い視点からのコメントは非常にありがたいです。