Leeco Le pro3についてレビューしていきます。
Leeco Le Pro 3について
LeecoはLetv時代からLe 1をはじめ定価にもかかわらずクオリティーの高い製品を提供し続けてきました。資金繰りが怪しくなりはじめる前に出たLe pro3はLeecoのファンを満足させるには十分なスペックとパフォーマンスでリリースされた製品です。発売から時期が遅くなってしまいましたがちょっとみていきたいと思います。製品のコンセプトは違いますがLe max2と比べてどうか?という点についても比較しながらチェックしていきます。当方が取得した製品はRAM4GB/ROM64GBのモデルでカラーはゴールド。4070mAhのバッテリーを搭載しながらもかなり薄く、重さを感じさせない美しいデザインです。SD821のパフォーマンスは他製品と同様に素晴らしいパフォーマンスを示し快適な動作を提供してくれています。
仕様
ディスプレイ | 5.5″ 1080 x 1920ピクセル(FHD IPS) |
SoC | Qualcomm MSM8996 Snapdragon 821 ,Adreno 530 |
RAM&ROM | 4GB/32GB or 64GB 6GB/64GB or 128GB MicroSDは使えません。 |
カメラ | 8MP(f/2.2) フロント/16MP(f/2.0) |
接続性 | GSM / GPRS / EDGE (850, 900, 1800, 1900 MHz) CDMA2000 1xEV-DO TD-SCDMA UMTS / HSPA+ (850, 900, 1700, 1900, 2100 MHz ) 4G LTE (B1, 2, 3, 4, 5, 7, 8, 20, 38, 39, 40, 41) 802.11 a/b/g/n/ac 2.4 GHz + 5 GHz dualband 日本ではdocomo、ソフトバンクにおいて利用が可能 4G3Gのデュアルスタンバイが可能 |
バッテリー | 4070 mAh |
サイズ | 151.4 x 73.9 x 7.5 mm / 175g |
OS | Android OS, v6.0.1 eUI 5.8 |
付属品
Type-C to A USBケーブル
Type-C to earphoneケーブル
電源アダプタ
TPUカバー
ユーザーマニュアル
デザイン
Leeco Le pro 3は、以前のLeccoシリーズで見た慣れたデザインが踏襲されています。ミッドフレームおよびバックパネルは一つのアルミユニボディで構成され、バックパネルは今までになかったヘアライン処理が入っており、ちょっとした特徴になっています。背面は適度にラウンドしており手に馴染むデザインとなっているため、重量のわりにその重さを感じさせない点に一役買っています。4ooomAh以上のバッテリーを搭載している場合、多くの端末は8mm以上の厚さがあり野暮ったいデザインになることが多いですが、Leeco Le pro 3は7.5mmと非常に薄くスタイリッシュなデザインをキープしています。5.5インチのFHDディスプレイはLe max 2の2kモデルと比べてダウングレードだと感じるかもしれませんが、5.5インチFHDは画面の鮮明さを損なうようなサイズではなく非常に美しいディスプレイとなっており、日光下の視認性もまずまずといったところで印象は悪くありません。色温度はどちらかというと高く、青い画面になります。パネル製造メーカーはちょっと調べてみましたが不明でした。
フロントパネルには各種センサとフロントカメラ8MP、通知LED、タッチボタンエリアが配置されています。ガラスは2.5Dのデザインです。タッチボタンエリアはホームボタン部分がLeecoロゴとなっており良いアクセントになっています。
バックパネルはユニボディヘアライン加工の見た目となっていますがLe max 2のサテン仕上げと比べるとすべりにくく持ちやすい仕上げです。また見た目は非常に美しいですがゴールドカラーはかなりびかびかなゴールドなので人によっては下品に感じるかもしれません。バックには16MPのカメラ、デュアルトーンフラッシュ、指紋認証エリアが配置されておリ指紋認証はLe max2と比べるとかなり快適にアンロックしてくれます。カメラにOISがないのがちょっと残念。
トップサイドにはIRポートとマイク穴。
ボトムサイドにはマイク、スピーカー、USBタイプ-Cが配置されています。イヤフォンジャックはないため、付属の変換ケーブルを使ってType-cからイヤフォンへ接続する必要があります。le max2と同じですね。スピーカーから出力される音質は音量も十分で割と良い音。
ライトサイドにはボリュームキーと電源ボタンが配置されています。メタルパーツで構成されています。
レフトサイドはsimスロットが上部に配置されており、2枚のnanosimがサポートされています。
最後はサイズ比較。左からLe max2 5.7インチ、Le pro3 5.5インチ、Axon7 5.5インチです。5.5インチの中では割とコンパクトにまとまっているaxon7と同じくらいでしょうか。
ユーザーインターフェイス
出荷時にはeUI 5.8. 17SがインストールされていましたがGeekbuyingのショップromです。取り急ぎ利用にあたっては何の問題もありませんでした。ドックに存在する忌々しいLiveボタンは取り除かれており、連絡先アイコンに置き換わっています。smallEUI的なカスタムが入っており、中国外のユーザ向けに配慮されたromとなっていました。EUIの特長としては中華製メーカーにありがちなドロワーを持たないランチャーとなっており、また履歴ボタンからトグルにアクセスするスタイル、当方は意外と使いやすいと感じています。割と好き。テーマストアもインストールされており好みのテーマに変更することも可能でした。この辺は好みもありますし、Official LineageOSや各種派生ROMもそろっているので好みでチョイスしていただくとよろしいかと。
パフォーマンス
Snapdragon 821が搭載され、RAM4GB/ROM64GBの環境であれば何も問題はありません。普段使い、ゲーム、コンテンツの消費にとまったく問題の無いパフォーマンスを示してくれます。antutuのスコアはROMによって変わりますが15万~16万くらいとなります。といいますか、Snapdragon8系にパフォーマンスどうのこのという項目自体が必要ないですね。arm64の最高峰ですからこれらに不満があるならどうするんだという話ですし。
バッテリー
Le pro 3に搭載されている大容量の4070mAhのバッテリーは私の使い方では大体9時間くらいのSoTでした。すばらしいパフォーマンスを示してくれるのでLe max2でちょっと不満だった電池の持ちもle pro 3では全く問題ありません。QC3.0での高速充電を利用すれば2時間弱で大体MAX充電が可能でした。至極快適です。
接続性
Leeco Le pro 3ではSimスロット1、2を利用することで4G3Gのデュアルスタンバイ機能を利用することが可能です。スロット1にdocomoかけ放題3G、スロット2にMVNOのデータsim4Gのように電話で利用する回線、データで利用する回線をデュアルスタンバイ状態で利用することが可能です。
利用可能なLTEはDocomo系(赤字)やSoftbank系(青字)、紫は両キャリアで共通で以下の通りです。
GSM / GPRS / EDGE (850, 900, 1800, 1900 MHz) UMTS / HSPA+ (850, 900, 1700, 1900, 2100 MHz ) 4G LTE (B1, 2, 3, 4, 5, 7, 8, 20, 38, 39, 40, 41) |
Wifiについてはac対応で快適に利用が可能でした。
プラスエリア化についてはもうちょっと検証が必要です。癖が強い。
[2017/5/14追記]sim1/sim2ともにプラスエリア化ができました。今までにない特殊な操作が必要です。そして維持が難しいのでプラスエリア化を購入の判断にしないほうがいいです。
カメラ
Leecoの端末はストックのカメラアプリとPDAFのおかげで大体どの端末でも非常に早く快適に写真を撮ることが可能です。f/2.0レンズ、PDAF、EIS、16Mのセンサーですが画質は十分とは言えません。正直に言って唯一の残念ポイントです。日光下では色味が実際の色よりかなり飽和したような状態で撮影されることが多く、屋内、暗所での写真ではノイズが乗りまくりです。Le 1ではかなり素晴らしい写真が撮れたのにどうしたLeecoという仕上がり。カメラにはあまり期待しないでいただきたい。
まとめ
300ドル以下の価格帯でありえないスペックでまとまっているLe pro 3ですが、完璧なスマートフォンかというと決してそうではありません。ユニボディで構成されたボディは美しく、薄く洗練されたデザイン、大容量バッテリー、改善された指紋認証はどれもが素晴らしいパフォーマンスでまとまっていますが、カメラのパフォーマンスはLeecoに期待していたものとは程とおくちょっと期待はずれなカメラです。もしあなたがカメラへ評価の重みをおくなら選択すべき対象ではありません。しかしながらそうでない場合、端末は申し分のないパフォーマンスを示しきっとあなたのお気に入り端末になるはずです。
購入先
Geekbuyingが現在クーポンプライスでお得です。気になる方はチェックしてみていただければと思います。