待ちに待ったZUK Edgeです。日本から購入可能なリセラーが限られている状況ですが、現状joybuyから購入が可能であった為発注した品です。
Lenovo ZUK Edgeについて
Lenovo ZUK EdgeはZ2とZ2proのデザインを組み合わせた様な仕上がりで、画面占有率86.4%でMiMixの91.3%にはおよびませんが、エッジデザインとしてはその他競合を圧倒する占有率になります。ハードウェアとしてはZUKが初めてSD821を採用した端末となりますが、2016/12/20に発売と考えるとかなり微妙な時期に出したものだなというのが正直な感想です。
仕様
ディスプレイ | 5.5″ 1080 x 1920 ピクセル(IPS TDDI 天馬製パネル) |
SoC | Qualcomm MSM8996 Snapdragon 821 ,Adreno 530 |
RAM&ROM | 4GB/64GB or 6GB/64GB |
カメラ | 8MP(f/2.2) フロント/13MP(f/2.2) バック(ISOCELL) |
接続性 | GSM / GPRS / EDGE (850, 900, 1800, 1900 MHz) UMTS / HSPA+ (850, 900, 1900, 2100 MHz ) 4G LTE (B1, 2, 3, 4, 5, 7, 8, 20, 38, 39, 40, 41) 802.11 a/b/g/n/ac 2.4 GHz + 5 GHz 日本ではdocomo、ソフトバンクにおいて利用が可能 4G3Gのデュアルスタンバイが可能 |
バッテリー | 3100 mAh |
サイズ | 142.9 x 74.5 x 7.7 mm / 160g |
OS | Android OS, v6.0.1 ZUI2.3 |
付属品
ケーブル
電源アダプタ
simピン
TPU保護カバー
ユーザーマニュアル
アンチグレアの保護フィルムが最初から貼り付けてありますが質は悪いです。
デザイン
ZUK Edgeは、5.5インチFHDディスプレイを搭載しています。NTSC85%カバーのディスプレイになり、当方の手元の端末は天馬のディスプレイでした。こちらがちょっと残念でデフォルトのキャリブレーションがかなり黄緑です…。色味をディスプレイの設定から変更が可能ですが、その選択が”高い”、”普通”、”低い”となりどれも極端な色味です。しかもスクロール時の残像が結構気になります。海外のレビュー動画を見てもどれも黄緑よりの高めの色温度に見えるので、天馬のパネルの調整がそうなっているのかもしれません。2.5Dのデザインはミドルフレームとマッチしており美しいのですが、色味だけが残念でした。素材はゴリラガラスですがバージョンは公表されていません。
フロントパネルの上部には近接センサとスピーカとフロントカメラが配置されています。非常に狭いエリアに集約されておりデザインの美しさを引き立てています。
フロントパネルの下部にはタッチ形式のホームセンサーが配置されており、U-touchの操作はすべてこちらから行います。今回は物理ボタンでは無くなりました。ここのエリア自体も狭いので指が太い方はU-touchの操作時にディスプレイに触れてしまいうまく動作しない状況が発生するかもしれません。指紋認証は非常に優秀でストレス無く利用が可能でした。
バックパネルは2.5Dのガラス仕上げになっており、リアカメラとデュアルトーンLEDフラッシュが配置されています。ブラックは非常にシックで美しいですが、やや指紋は目立ちます。
トップサイドにはノイズキャンセルのマイク穴のみです。
ボトムサイドにはオーディオジャック、マイク、スピーカー、USBタイプ-Cが配置されています。
ライトサイドにはボリュームキーと電源ボタンが配置されています。
レフトサイドはsimスロットが配置されており、2枚のnanosimがサポートされています。
ユーザーインターフェイス
出荷時には標準で独自のZUI2.3でした。まったく改変が入ってない純正中国romです。ZUIはドロワーを持たない画面にすべてのアイコンが並ぶUIを提供し、画面を一番左に移動すると、U-healthアプリに連携したUIが表示されこちらからpedoメーターの機能が利用できます。クイックトグルは画面下側から上にスワイプすると表示され、通知領域は画面を下にスワイプすることで表示されます。
ZUK Z2を利用している方にはおなじみですがもちろんEdgeでもU-touchが利用可能でホームボタンは長押しで”ホーム”、タップすれば”戻る”、アプリ間の移動には左右へスワイプすればアプリを切り替えることが可能。物理アクション、タッチアクションに種々の異なるタスクを割り当てることが可能です。物理ボタンによる動作、タッチによる操作が一つのインターフェイスで提供されます。ちなみに以下の画像はイタリアのショップgrossoshopが作成したカスタムromで多言語版になります。詳細は下記エントリを確認ください。
イタリアのgrossoshopのromは何気にOTA対応
パフォーマンス
ZUK EdgeにはSamsung製のSnapdragon 821が搭載され、ZUK Z2proのSnapdragonと比べ10%ほどのパフォーマンスアップが図られています。ストレージにはUFS2.0の64GB、6GBのDDR4メモリが搭載され、現時点ではトップクラスのパフォーマンスであることは間違いがないです。Antutuのテスト結果としては16万前後となるため、Oneplus3T、Leeco Le Pro3に匹敵する結果となりました。ストレージも高速でシーケンシャルのR/Wが430MB/150MBくらいなのでこちらも前述の端末と引けは取りません。
バッテリー
ZUK Edgeには3100mAhのバッテリーが搭載されており高速充電がサポートされていますが、付属のチャージャーは5.3V/2.5Aの仕様でした。QC3.0対応のチャージャーで充電を試してみましたが、これはまたQC3.0に対応していないのでは…。フル充電までは大体110分~120分の時間を要しました。PCMarkのバッテリーベンチは9hくらいだったので一日使う分には全く問題ありません。
接続性
ZUK EdgeではSimスロット1、2を利用することで4G3Gのデュアルスタンバイ機能を利用することが可能です。スロット1にdocomoかけ放題3G、スロット2にMVNOのデータsim4Gのように電話で利用する回線、データで利用する回線をデュアルスタンバイ状態で利用することが可能です。
利用可能なLTEはDocomo系(赤字)やSoftbank系(青字)、紫は両キャリアで共通で以下の通りです。。
GSM / GPRS / EDGE (850, 900, 1800, 1900 MHz) UMTS / HSPA+ (850, 900, 1900, 2100 MHz ) 4G LTE (B1, 2, 3, 4, 5, 7, 8, 20, 38, 39, 40, 41) |
Wifiについてはac対応で快適に利用が可能でした。
プラスエリア化については別エントリで記載したいと思います。
カメラ
カメラセンサーはsamsungのISOCELL(と思われる)でしたが、照明の環境が悪い場合でも比較的に良い色の再現性がありました。しかしながら総じてZUK Z2proより出来上がる写真の質は高くないです。でもなぜか暗い照明の写真は割と仕上がりが良い…。サポートされる機能はEIS、PDAF、FAF(0.1秒オートフォーカス)となります。
またカメラアプリの機能は細かい設定ができないZUKのカメラアプリです。
カメラの性能としてはちょっと残念な部類でした。
まとめ
5.5インチながら非常にコンパクトなサイズとエッジディスプレイをこの価格で市場に出すということには大きな意味があると感じています。カメラやディスプレイ(この辺は好みもありますが)は当方にとってはちょっと残念な仕上がりですが、ハードウェアの美しさやディスプレイのエッジ感はぜひ皆様にも体験いただきたい感動があります。ベゼルレスフラグシップ端末を$300程度で出してくるLenovo、今後も目を離せない存在ですが早くこの端末をグローバルで展開していただきたいところ。
なおホワイトカラーについては当方よりはやくEdgeを手に入れているとんがり様のブログでレビューを見ることができます。
購入先
当方はリセラーの中で一番安かったjoybuy.comで購入しました。気になった方はチェックしてみてください。