標記につきまして、今まで投稿してきましたプラスエリア化のエントリにおいて誤りがございましたので、お詫びと訂正をさせていただきます。
何を誤っていたか
DFS toolを用いて、プラスエリア化の実施およびNetwork signal guruを用いた検証を実施してきましたが、DFS toolで書き換わるband prefおよびrf bc config(一部端末)の値がsim1側のみでした。つまりは今までのエントリでプラスエリア化を実施した場合、sim1側のみプラスエリア化が出来ている可能性が高いです。
勘のいい方は下記エントリで気づいたかと思います。
band prefの値はデュアルsimの場合、sim0、sim1のnvの値としてそれぞれ独立してパラメータを所持している場合があり(この点も不確かです…。)、rf bc configはこれまたややこしいのですが、機種によっては共通の値、独立した値を持っている場合があります。
何故誤ったか
Network signal guruの動作仕様を理解できていなかったというのが勘違いをした一番の原因ですが、こちらのソフトデュアルsimでsim2枚挿した状態ではsim若番の方しか情報を読み取っていないようです。多くのエントリではsim1、sim2にdocomo系の回線を挿して検証を実施していましたが、その際動作確認をデータsimの切り替えで実施していた為、常にsim1側の情報を取得しているという状況が発生していました。ですので正しい検証の方法としてはsim1スロットで検証しsim2側に差し替えて検証という方法が正しいです。
sim2側をプラスエリア化するには?
もう一度、DFS toolの機能を確認しsim2側の設定を変更する手立てがあるか確認する必要がありますが、現状確実にsim2側をプラスエリア化するためには冒頭のエントリの通りQXDMのNVmanagerを利用し、sim1・sim2のそれぞれの#946(wcdmaのband pref)、#1877(rf bc config)を変更する必要があります。
しかしながらすべてのDSDS機においてこれらの作業が必要なのかという点ついては、正直なところまだ分からないです。確実に両simをプラスエリア化するのであれば必ず確認していただく必要があるとだけ言わせてください。
作業概要について流れをまとめると以下のようになりますでしょうか。
- Diagモードで端末をPCに接続
- QXDMのNVmanagerでDual simにチェック
- #946の値をsubscription id 0、1でそれぞれ確認し両方に独立した値があればband6を追加した値に変更
- #1877の値をsubscription id 0、1でそれぞれ確認し両方に独立した値があればband6を追加した値に変更
- 端末を再起動
- sim1側にdocomo系のsimを挿してnetwork signal guruからband lockで検証
- sim2側にdocomo系のsimを差し替えてnetwork signal guruからband lockで検証
※作業前に必ずEFSのバックアップは取得ください…。
機種によっては*#*#4636#*#*からauto bandを選択すればband prefがすべてアクティブになる機種があり、sim1で選択、sim2で選択といったことが可能かもしれませんが、rf bc configの値が独立していた場合この手は使えません。
sim1、sim2共に利用しデータ回線を分けて使っている方はご確認いただければと思います。誤った情報を発信、いただいたコメントに誤った回答をしており申し訳ございませんでした。
実際の作業については冒頭のリンクを参考にしていただければと思います。
いつも有益な情報ありがとうございます。貴サイトはMIUIフォーラムのバンド追加系のスレッドにリンクが貼られており、情報を見させていただくようになりました。
DSDS端末におけるプラスエリア化、WCDMAのNV変更については海外サイトにもこれだ!という情報が少なく非常に助かっております。手前のz2も確かにBand Preferredの値がスロット1、2で別個に存在していました。
そしてスロット2単独でプラスエリアをつかめることも確認できました。設定だけ入れて検証もしない情報をのせているサイトが多い中、貴サイトには非常に助かっております。
mi5とz2持ち様
ご覧いただきありがとうございます。時折海外からアクセスがある理由はそういうことだったんですね。
>設定だけ入れて検証もしない情報をのせているサイトが多い中、貴サイトには非常に助かっております。
そういっていただけるとありがたいです。これからもよろしくお願い致します。
有益な情報に感謝しています。
zuk z2で「WCDMA ⅠⅩ(1700)JPN」も有効にしている場合は#946・#1877の他に#2954の値もsim1をsim0と同じにするという理解でよろしいのでしょうか?
s様
ご覧いただきありがとうございます。申し訳ございません。該当のエントリで紛らわし書き方をしていました。1700は停波しているのでそもそも設定の必要はございません。
ただ確認のため設定するというのであれば2954の0、1に設定という認識で合っています。
失礼します、こちらのブログはいつも参考にさせていただいています。
ところで、MiMixにおいて、こちらの記事を参考に
以前band6をつかめるようになった作業をそのままトレースし
別の個体で作業したところつかめない事象が発生しました。
Mi5の記事も参考に別のROMで作業してからEUを焼いてもだめというか、
そもそもAOSP系、Monkeeでもつかめません、QXDMでNVは書き換え成功しているはずなのですが
一瞬「CELL_DCH」になるのですがビットもたたず、ウェブも見ることができません。
それでAPN周りの設定をしっかり区別しなければと最初の個体でテストしていたら
そっちも掴まなくなっていました(2日前まではつかんでいたのですが・・・)
原因不明により作業が難航しているのですが、何かご存知ありませんでしょうか・・・
因みに、docomo系simですがMVNOでAPNはlte.mair.jp or 3g.mair.jp です
その後、
→AOSPインストールするがなぜかnetwork signaling guruが「インストール済みです」と出て検証不可
→MonkeeでQXDMから書き換えも、そもそもLTEすら掴まず
→TWRPからEFSリストア後、AICPインストールするもLTEは掴むがプラスエリアdisconnect
→プラスエリアを掴めている端末でTWRPのバックアップを取りつかめない端末へ移動、
まず9.14のEUを焼き、バックアップファイルからefs、firmware、bootリストアしたが
#*#*4636#*#*の電話アプリではunknownだらけ、SIMの認識も不可
→一番最初、端末に何も手を加えていない状態のバックアップファイルからリストアしたが文鎮化
→advanced wipeから7.7.24のchina devをflash→文鎮
→advanced wipeから最新のEUを焼く→起動、試しにQXDMにて書き換え、テストしたところ
band6掴む
途中危ない橋を渡っていましたがなぜかつかむようになりました・・・
参考にならないかもしれませんがとりあえずご報告です
LEN様
出先の為簡潔に、Twrpから他のefsを戻すとimei含め端末の固有情報が上書きされていまいますが、承知の上での実施でしょうか。
セオリーはつかまないときは端末デフォルトのefs戻しあるいはパーティションDDです。
ちなみに掴まない状況はsim1で確認されていますでしょうか。2はbandロック出来ない端末が多いので、ありがちな失敗としては、sim2でバンドロックしたつもりでも出来ていなくてsim1に差したらアッサリつながるというパターンです。