Xiaomi Mi6のレビュー

Xiaomiの最新フラグシップMi6についてレビューしていきます。Mi5sからどのように進化しているでしょうか。

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Xiaomi Mi6について

Mi5sから203日、待ちに待ったXiaomi のフラグシップMi6は様々な憶測を生みましたがついに形となりました。4面歪曲ガラスによる美しいフォルム、最新のSoC Snapdragon 835、3350mAhのバッテリー、デュアルカメラを搭載したMi6はXiaomi史上もっともパワフルで美しいスマートフォンに仕上がっています。ビルドクオリティは素晴らしく、すべてのエッジがシームレスにラウンドする様はスムースで美しい工業美術のようです。当方が取得したMi6はブラックの6GB/64GBのモデルとなります。今までのMiシリーズとくらべて価格は上がっていますが、果たしてその価値がある端末なのか見ていきます。

仕様

ディスプレイ 5.15″ 1080 x 1920ピクセル(FHD IPS 428ppi)
SoC Qualcomm MSM8998 Snapdragon 835 ,Adreno 540
RAM&ROM 6GB/64GB  6GB/128GB  MicroSDは使えません。
カメラ フロント8MP (sony imx268)/バックDual 12 MP f/1.8 & f/2.6 (sony imx386 & samsung s5k3m3)
接続性 GSM / GPRS / EDGE (850, 900, 1800, 1900 MHz)   CDMA800
UMTS / HSPA+ (850, 900,  1900, 2100 MHz )
4G LTE (B1, 3,  5, 7, 8, 38, 39, 40, 41)
802.11 a/b/g/n/ac 2.4 GHz + 5 GHz dualband
日本ではdocomo、ソフトバンクにおいて利用が可能 4G3Gのデュアルスタンバイが可能
バッテリー 3350 mAh
サイズ 145.2 x 70.5 x 7.5 mm / 168g
OS Android OS, v7.1 MIUI 8.2

付属品

Type-C to A USBケーブル
Type-C to earphoneケーブル
電源アダプタ
TPUカバー(薄くてなかなか良いケースです)
ユーザーマニュアル

デザイン

Xiaomi Mi6はこれまでのMi5sシリーズからデザインが変更されており、デュアルガラス+ステンレスフーレムの構成と変更されました。前面2.5Dのカーブ、背面は全面と比べやや大きくラウンドしたガラスがミッドフレームと4面すべてにおいてシームレスに融合しています。ラウンドした背面は手にしっとりと馴染み快適な持ち心地を提供してくれ、指紋もつきにくい処理がされているようですが黒はやはり指紋が目立ちます。5.15インチというサイズからすべてのボタンへ無理なくアクセス可能で、それほど手が大きくない人にも快適な使用感が得られると思われます。5.15インチのIPS液晶は非常に鮮やかでシャープな表示で十分なppiですが、若干青みが強い傾向があり当方の好みではありませんでした。昔のiPhoneのような青さです。この傾向はMIUIのカラーキャリブレーションである程度は変更が可能です。また日光下のコントラストも十分で視認性も問題ありませんでした。

フロントには各種センサとフロントカメラ8MP、通知LED、タッチキーが配置されています。タッチキーのホーム部位はOneplus 3シリーズのようなタッチフィードバックキーが搭載されており、Mi5sと同様に物理ボタンではありません。こちらは指紋認証エリアとなっており、少なくとも私が所持するXiaomi機の中で最速であり、認識率もダントツです。Mi5sの超音波キーは認識率の評価が良くなかったですが、こちらについてはまず文句無しな出来です。

バックパネルはガラス製で全面と比べてやや大きくラウンドしており、その形状で持ち易さに大きく貢献しています。この手に馴染む感覚は何かに似ているなと思いましたがiPhone3Gのそれと良く似ている感覚です。背面にはデュアルトーンフラッシュと、並んだデュアルカメラ、広角レンズ&望遠レンズ、メッキ処理されたブランドロゴが配置され非常にスッキリした印象です。


トップサイドにはIRポートとマイク穴。

ボトムサイドにはマイク、スピーカー、USBタイプ-Cが配置されています。Leecoと同様にイヤフォンジャックはないため、付属の変換ケーブルを使ってType-cからイヤフォンへ接続する必要があります。スピーカーは音量も十分で、明瞭な音を奏でてくれます。そしてイヤフォンで音楽を聴いてみるとまったく問題の無い音質でした。

ライトサイドにはボリュームキーと電源ボタンが配置されています。このフレーム部分はやたらと滑りますMi Mix並です。

レフトサイドはsimスロットが上部に配置されており、2枚のnanosimがサポートされています。

最後はサイズ比較。左からMi Mix 6.4インチ、Mi6 5.15インチ、Mi5s 5.15インチです。Mi5sよりもコンパクトになっているのが見て取れます。コンパクトな見た目ではありますが、重量はやや重く手にずっしりとした重みを感じます。

ユーザーインターフェイス

Gearbest出荷時にはAndroid7.1 MIUI8.2 Global Stableがインストールされていました。MIUIについては特筆すべき点はありません。GooglePlayがインストールされており、China Stableに見られるブロートウェアはインストールされていませんでした。しかしながら公式はまだglobal stableを配布していないので出所がいまいち不明なromです。日本語リソースは入っていない為、そのまま利用するにはmore localeなどで調整が必要になります。また余談ですが、Gearbestとしては珍しくブートローダがアンロックされていないため、カスタムを実施する場合は開発オプションからmiアカウントに機器をバインドする必要があり、ロック解除が実施できるまで72hのリードタイムが必要でした。

パフォーマンス

Xiaomi Mi6は現状最もハイパフォーマンスなスマートフォンです。Snapdragon835 6GB RAM/64GB ROMはすべてにおいて快適に動作し、ゲームやコンテンツの消費になんら問題なく動作してくれます。antutuスコアは17万超え。もはやここまで来ると体感での違いがさっぱり分かりません。なんのストレスもありませんから。

バッテリー

3350mAhのバッテリーは私の利用方法、WEBブラウズ、写真の撮影等々基本的な軽めの操作となりますが、SoTとしては大体6時間強程度の利用となりました。もう少し伸びてくるかなと思いましたが、Mi5sと比較してもそれほど長持ちというわけではありませんでした。付属の充電器はQC3.0に対応しており、手持ちに対応機器が無くてもすぐQC3.0の恩赦を受けることができます。QC3.0で充電する場合、MAX充電までには大体1.5h前後といったところです。

接続性

Xiaomi Mi6ではSimスロット1、2を利用することで4G3Gのデュアルスタンバイ機能を利用することが可能です。スロット1にdocomoかけ放題3G、スロット2にMVNOのデータsim4Gのように電話で利用する回線、データで利用する回線をデュアルスタンバイ状態で利用することが可能です。 そしてどういう原理か全く理解できていませんが、Docomo回線でVoLTEが利用できました。※追記: なぜか現在のchina stableとxiaomi.euは4G3GのDSDSがバンク系とdocomo系の組み合わせで正しく動作してくれません…..。docomo+docomoはOKです。ソフトバンク系の3Gが接続できず、4Gしか使えない状態です。

利用可能なLTEはDocomo系(赤字)やSoftbank系(青字)、は両キャリアで共通で以下の通りです。

GSM / GPRS / EDGE (850, 900, 1800, 1900 MHz) CDMA800
UMTS / HSPA+ (850, 900,  1900, 2100 MHz )
4G LTE (B1, 3, 5, 7, 8,  38, 39, 40, 41)

対応バンドとしてはもうちょっと頑張ってほしかったところです。Wifiについてはac対応で快適に利用が可能でした。

プラスエリア化については既存のromではdiag modeがオープンしてくれなくなっているので、ちょっと困っているところです。Xiaomi.euで開いてくれるとよいのですが。うーんchina dev 7.5.11でもdiag mode enableは使えなくなっています…..。

 

カメラ

カメラアプリはいつものMIUIストックカメラで、非常に高速に写真を撮ることが出来ストレージへの保存も一瞬です。MIUIを利用の皆様にはおなじみストックカメラのオプション機能に加え、ポートレートモードやロスレスズームモードなどセカンドカメラを利用したMi6の為の機能が利用可能になっています。日光下での自動モードはシャープで発色もよい自然な色味の写真が取れますが、暗所での写真は私が知る限り最も美しい写真が撮れるGalaxy S7 Edgeと比べてノイズがすこし多い印象です。屋内くらいの照度であればほぼ文句がない出来なのでF/1.8のレンズがよい仕事をしてくれているのでしょう。

本当に参考程度ですが、照明の条件が悪い環境の作例を上から順にポートレートモード、オートモード、ロスレスズームモードで取ってみましたので参考までに。暗所は明らかに得意ではありませんし、S7 Edgeのような美しい写真はなかなか難しいようです。

下記ファイルはリンク先がオリジナルサイズです。モバイルの方は通信の無駄なので開かないよう気を付けてください。ちなみに写真左下に表示されるウォーターマークはオプションから非表示にできます。

ポートレートモード

オートモード

ロスレスズームモード

まとめ

はたしてXiaomi Mi6は完璧なスマートフォンでしょうか、いいえ、決して完璧ではありません。品質の高いビルドクオリティ、美しいデザイン、優れたスマートフォンであることは間違いないですが、カメラの品質はGalaxy S7 Edgeのようなプレミアムフォンのパフォーマンスにはおよびませんし、接続が可能なバンドもそれとくらべ劣っています。しかし考えないといけないのはMi6の価格帯がプレミアムフォンとくらべ$300以上差があることです。パワフルなSnapdragon835、6GRAMは 現状、同一の価格帯のスマートフォンと比べれば他に無い圧倒的なコストパフォーマンスであり、接続が可能な通信バンドは少々残念ではありますが、写真の出来も決して満足がいかないレベルではありません。限られたコストの中ですべてが上手くまとまっており、Xiaomiにとって最高のスマートフォンに仕上がっています。あなたがもしMiシリーズを所持しており、現状気に入っているのであればあなたにとっての最高のXiaomiになるはずです。デフォルトでの言語の対応など万人におすすめ出来る端末ではありません。しかし当ブログを閲覧頂いている諸兄は、bootloader unlock、カスタムリカバリの導入、日本語環境の準備となんら問題のない方が多いと思いますのでそういった方々にはおすすめ出来る端末です。

購入先

現状メジャーリセラーではGeaarbestのクーポンプライスが最安です。気になる方はチェックしてみていただければと思います。

最新価格は下記からクーポンページから確認ください。

2017/7/31 gearbestから当サイト限定のクーポンが発行されました。限定10台価格となります。

Xiaomi Mi6 64GB Black

限定クーポン!限定10台!

$387.99 $425.99

その他

下記投稿もあわせて確認いただければ幸いです。日本語環境およびプラスエリア化を実施しています。
・Xiaomi Mi6のカスタムリカバリ(twrp)導入とカスタムrom導入


・Xiaomi Mi6のプラスエリア化
9.3 Total Score
Excellent!

限られたコストの中で絶妙なバランスを保つXiaomiの傑作。この価格帯ではおそらく敵なしの仕上がり。安心しておすすめできる一品

ハードウェア
9.8
デザイン
10
ディスプレイ
9
ソフトウェア
9
カメラ
8.5
PROS
  • 美しいビルドクオリティ
  • 息をのむ滑らかなデザイン
  • ハイパフォーマンス
  • 低価格
  • 持ちやすい5.15インチ
CONS
  • microsdなし
  • イヤフォンジャックなし
  • やや暗所は不得意なカメラ
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18 Comments
  1. 英語の記事を翻訳したみたいな日本語ですねw

  2. レビュー参考になります。プラスエリア化の記事、楽しみにしています。

    • いつもご覧いただきありがとうございます。
      プラスエリア化は今試行錯誤中です。現状、*#*#717717#*#*からdiagがオープンしないため、china dev版でrootオプションを有効にしてadb shellからdiagを有効にしました。
      しかしながらツール側の制約なのか、デバイス側の制約なのか不明ですが、一切nvの値がread出来ない状況です。

      • うーんなにやらそれは面倒くさそうな気配ですね。ツール側の問題だとすると今後のプラスエリア化の見通しが怪しくなって来ますね。

  3. はじめまして。現在、対応するTWRPはあるのでしょうか?当方も注文済みでセラミックversionの配送待ちなのですが…。ECRModでmi6用のromが公開されたので、到着したら書き換えようと思っているのですがTWRPの情報が見つからず困っています。

    • SIONサン
      下記にMi 6用のTWRPと純正recoveryをアップしておきました。
      ecrmod様のrom問題なくFlash出来るようです。
      純正recoveryは元に戻しておくと、初期化をする場合通常に使用出来ます。
      TWRP: https://drive.google.com/file/d/0B1F7evNS8FhmR0FCanl5UFRYdTQ/view?usp=sharing
      純正recovery: https://drive.google.com/open?id=0B4d6gFePZwjDRXp6ZkJseTVHQjg

      daig port は試行錯誤していて未解決で手順は省きますが、DSPの新しいバージョンではread出来ないのですが古いバージョンだと読み込み、Japan Bandへ編集可能です。
      ですが端末側でその変更が反映され無いという不思議な現象が生じており、本当に使用可能かどうか未解決です。この問題はRedmi Note 4X, Redmi 4Xの両機種にも生じております。

    • sion様
      ご覧いただきありがとうございます。
      下記twrpがいまのところ存在するカスタムリカバリだと思われるのですか、当方が使ったところromのバックアップ等かなり不安定です。
      まだflashable zipでのromのインストール等は行っていないので、正しく完了するか否かは現状わかりません….。
      https://www.android-hilfe.de/thema/xiaomi-mi6-twrp-3-1-by-multirom-me.829559/

      • ご回答ありがとうございました。大変参考になります。プラスエリア化も含め情報発信楽しみにしております!!

        • sion様
          現存するtwrpでecrmod様のromをフラッシュしてみましたが、残念ながらbootしてくれませんでした。
          いくつか注意点としてありますので共有させていただきます。
          ■暗号化されているためtwrpでdataパーティションのformatが必要
          ■twrpでバックアップが必ず失敗する。efs単体のバックアップは可能
          ■上記の理由でフラッシュする場合は既存の謎global stableは捨てる必要がある

  4. Reply
    ポンポコたぬき 2017年5月17日 at 4:05 PM

    記事を拝見していますと,LTEはBand8に対応しているとのことです。
    他の情報によりますと,対応していないような記載も散見されます。
    対応していれば,ソフトバンク系で使えますので,対応しているといいなぁと思って見ています。
    ルート化できましたら,是非ともご確認をお願いします。

  5. ちょっとした情報です。
    とあるBtoBサイトでmi6のnv編集について聞いたところ下記の回答がありました。

    QXDM and QPST new version can do that.

    qxdm4系が2017に出ており、それらであればsd835が編集可能とのこと。買ってしまいそうです。

  6. GADGETFANさんの情報通り、Mi6 qxdm4.0にてプラスエリア化動作確認できました。

    epicromにてadb shellからdiagを有効にしてからの作業ですが
    Network Signal Guruにてsim1・sim2とも確認取れました。
    ※qxdm4.0が癖があり設定があってるかは微妙ですが・・・
    ちょっとした情報でした。

    • akika様
      当方176のバージョンで実施してみましたが1877が読み取れませんでした。変更はnv managerから実施されていますでしょうか?

    • akika様
      耳寄りな情報ありがとうございます。当方もちょっと確認してみます。
      なお、最新版は以下のようです。

      Hi,
      QXDM upgrade to 4.00.176 now

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